Users Guide
Table Of Contents
- Dell EMC OpenManage Enterpriseバージョン3.6ユーザーズ ガイド
- 目次
- 表
- Dell EMC OpenManage Enterprise について
- OpenManage Enterprise 内のセキュリティ機能
- OpenManage Enterpriseのインストール
- OpenManage Enterpriseをお使いになる前に
- OpenManage Enterpriseグラフィカル ユーザー インターフェイスの概要
- OpenManage Enterprise ホームポータル
- 監視または管理のためのデバイスの検出
- サーバーから開始される検出機能を用いたサーバーの自動検出
- デバイス検出ジョブの作成
- デバイス検出のためのプロトコル サポート マトリックス
- デバイス検出ジョブの詳細の表示
- デバイス検出ジョブの編集
- デバイス検出ジョブの実行
- デバイス検出ジョブの停止
- .csv ファイルからデータをインポートして複数のデバイスを指定
- グローバル除外範囲
- サーバ検出ジョブを作成するための検出モードの指定
- サーバー用にカスタマイズされたデバイス検出ジョブ プロトコルの作成 - 検出プロトコルの追加設定
- シャーシ検出ジョブを作成する検出モードの指定
- シャーシ用にカスタマイズされたデバイス検出ジョブ プロトコルの作成 - 検出プロトコルの追加設定
- Dellストレージ検出ジョブを作成するための検出モードの指定
- ネットワーク スイッチ検出ジョブを作成するための検出モードの指定
- HTTPSストレージ デバイス用にカスタマイズされたデバイス検出ジョブ プロトコルの作成 - 検出プロトコルの詳細設定
- SNMP デバイス用のカスタマイズしたデバイス検出ジョブプロトコルの作成
- 複数のプロトコル検出ジョブを作成する検出モードの指定
- デバイス検出ジョブの削除
- デバイスとデバイス グループの管理
- デバイスインベントリの管理
- デバイスのファームウェアおよびドライバーの管理
- デバイス導入テンプレートの管理
- リファレンス デバイスからの導入テンプレートの作成
- テンプレート ファイルのインポートによる導入テンプレートの作成
- 導入テンプレート情報の表示
- サーバー導入テンプレートの編集
- シャーシ導入テンプレートの編集
- IOA導入テンプレートの編集
- 導入テンプレートのネットワーク プロパティの編集
- デバイス導入テンプレートの導入
- IOA導入テンプレートの導入
- 導入テンプレートのクローン作成
- 未検出のサーバーまたはシャーシへの設定の自動導入
- 自動導入のターゲットの作成
- 自動導入のターゲットを削除
- 自動導入のターゲットの詳細の別形式へのエクスポート
- ステートレスな導入の概要
- ネットワークの定義
- 設定済みネットワークの編集または削除
- VLAN定義のエクスポート
- ネットワーク定義のインポート
- プロファイルの管理
- デバイス設定コンプライアンスの管理
- デバイス アラートのモニターと管理
- 監査ログのモニター
- デバイスコントロール用ジョブの使い方
- デバイス保証の管理
- レポート
- MIB ファイルの管理
- OpenManage Enterprise アプライアンス設定の管理
- OpenManage Enterprise のネットワーク設定
- OpenManage Enterprise ユーザーの管理
- ユーザーセッションの終了
- OpenManage Enterprise でのディレクトリサービスの統合
- OpenID Connectプロバイダーを使用したOpenManage Enterpriseログイン
- OpenManage EnterpriseへのOpenID Connectプロバイダーの追加
- OpenManage Enterpriseへのロール ベースのアクセスのためのPingFederateでのOpenID Connectプロバイダー ポリシーの設定
- OpenManage Enterpriseへのロール ベースのアクセスのためのKeycloakでのOpenID Connectプロバイダー ポリシーの設定
- OpenID Connectプロバイダーを使用したOpenManage Enterpriseの登録ステータスのテスト
- OpenManage EnterpriseでのOpenID Connectプロバイダーの詳細の編集
- OpenID Connectプロバイダーの有効化
- OpenID Connectプロバイダーの削除
- OpenID Connectプロバイダーの無効化
- セキュリティ証明書
- ログインセキュリティのプロパティの設定
- コンソールプリファレンスの管理
- アラート表示のカスタマイズ
- SMTP、SNMP、Syslogアラートの設定
- 着信アラートの管理
- 保証設定の管理
- OpenManage Enterpriseのバージョンと使用可能なプラグインの確認とアップデート
- リモートコマンドとスクリプトの実行
- OpenManage Mobile の設定
- その他の参照情報およびフィールドの説明
ID プールの管理 - ステートレス導入
NIC または HBA など、サーバの I/O インタフェースには、インタフェースのメーカーによって割り当てられた固有 ID 属性があり
ます。これらの固有 ID 属性は総合的に、サーバの I/O ID と呼ばれています。I/O ID によってネットワーク上の個々のサーバを識別
でき、固有のプロトコルを使用してサーバがネットワークリソースと通信する方法も判断できます。OpenManage Enterprise を使
用すると、サーバの I/O インタフェースに対し、仮想の ID 属性を自動的に生成および割り当てることができます。
仮想 I/O ID を含むデバイス導入テンプレートを使用して導入されたサーバーは、「ステートレス」と呼ばれます。ステートレスな
導入によって、動的で柔軟性の高いサーバー環境を作成することができます。たとえば、SAN からの起動環境で仮想 I/O ID を使用
してサーバを導入すると、次の操作を迅速に実行できるようになります。
● 故障が予測される、またはすでに故障したサーバーは、I/O ID を別の予備のサーバーに移動することで交換できます。
● ワークロードの高いときに追加のサーバーを導入して、コンピューティング能力を向上させることができます。
[OpenManage Enteprise] > [設定] > [ID プール]ページでは、仮想 I/O プールを作成、編集、削除、またはエクスポートする
ことができます。
メモ:
● OpenManage Enterprise で任意のタスクを実行するには、必要なロール ベースのユーザー権限と、デバイスへの範囲ベース
の操作アクセス権を持っている必要があります。 OpenManage Enterprise のロール ベースと範囲ベースのアクセス制御 、
p. 15
● 範囲ベースの制限は ID プールには適用されないため、すべての ID プールはすべてのユーザー タイプで表示および使用す
ることができます。ただし、デバイス マネージャーによって ID が割り当てられると、そのデバイス マネージャーはそれら
の ID のみを表示して使用することができます。
ID プールの作成 - プール情報
ID プールは、以下のために、ネットワーク ID を仮想化するためのサーバ上のテンプレートベースの導入に使用されます。
● イーサネット
● iSCSI
● ファイバチャネルオーバーイーサネット(FCoE)
● ファイバチャネル(FC)
これらの各カテゴリで最大 5000 の ID プールを作成することができます。
サーバ導入プロセスでは、テンプレートの説明からサーバを提供しながら、プールから次に使用可能な ID をフェッチして使用しま
す。その後、環境内でネットワークまたはストレージリソースへのアクセスを失うことなく、あるサーバから別のサーバにプロフ
ァイルを移行できます。
プール内のエントリ数を編集できます。ただし、エントリ数を割り当て済みの数または予約された数より少なくすることはできま
せん。割り当てられていなまたは予約されていないエントリを削除することもできます。
ID プール
ID プールは、ネットワーク通信に必要な 1 つ以上の仮想 ID タイプの集合です。ID プールには、次の仮想 ID タイプの組み合わせを
含めることができます。
● Ethernet ID
メディア アクセス制御(MAC)アドレスによって定義される ID。MAC address は Ethernet(LAN)通信に必要です。
● iSCSI ID
iSCSI 修飾名(IQN)によって定義される ID。IQN ID は iSCSI プロトコルを使用した SAN からの起動をサポートするために必要
です。
● ファイバー チャネル(FC)ID
ワールド ワイド ノード名(WWNN)とワールド ワイド ポート名(WWPN)によって定義される ID。WWNN ID は、FC ファブ
リックのノード(デバイス)に割り当てられ、デバイスの一部またはすべてのポートで共有されることがあります。WWPN ID
は FC ファブリックでの各ポートに割り当てられ、各ポートで固有です。WWNN ID と WWPN ID は、SAN からの起動のサポー
トや、FC および Fibre Channel over Ethernet(FCoE)プロトコルを使用したデータ アクセスに必要です。
● Fibre Channel over Ethernet(FCoE)ID
デバイス導入テンプレートの管理 91