Users Guide
3. 管理 GUI (「設定 (Settings)」 > 「ライブラリー」 > 「拡張」 > 「構成ファイルの保存 (Save
Configuration File)」) で、ご使用のコンピューター上のファイルに構成設定を保存します。
ライブラリー構成のバックアップを用意しておくと、ライブラリーを構成エラーまたは保守が必要な状
態からリカバリーする際に有用です。
拡張ライブラリー構成
複数の論理ライブラリーを作成して管理するには、拡張論理ライブラリー機能を使用します。
概説
拡張機能 (マルチパス・アーキテクチャー、複数の論理ライブラリー、複数のコントロール・パスなど) の
概説。
マルチパス・アーキテクチャー
このテープ・ライブラリーのマルチパス・アーキテクチャー・フィーチャーでは、オープン・システム・ア
プリケーションがライブラリーのロボット装置を共有することができます。 20 ページの『ライブラリーの
共用』を参照してください。
ライブラリーは、ストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) 対応のマルチパス・アーキテクチャーを備え
ています。このアーキテクチャーにより、ライブラリー・マネージャーとして機能するミドルウェアや専用
サーバー (ホスト) なしで、同機種または異機種のオープン・システム・アプリケーションがライブラリー
のロボット装置を共有することができます。SAN 対応マルチパス・アーキテクチャーは、ライブラリーの
保管スロットとテープ・ドライブを論理ライブラリーに区分化できるようにすることで、共有を可能にしま
す。サーバーはその結果、それぞれの論理ライブラリーに応じて個々のアプリケーションを実行することが
できます。 この区分化機能により、SAN によって実現される記憶装置の集中化の可能性が広がります。
また、複数のドライブ世代およびメディアが同じ論理ライブラリー内で混在することをアプリケーションが
サポートしない場合でも、区分化によって、投資の価値を守ることもできます。
このライブラリーのマルチパス・アーキテクチャーは、ライブラリー・ロボット装置を共有する機能を提供
するように設計されています。共有を実現するには、まずライブラリーを複数の論理ライブラリー (最大で
取り付けられているドライブ数まで) に区分化します。各論理ライブラリーにはそれ独自の個別のドライ
ブ、保管スロット、およびコントロール・パスが割り当てられます。入出力スロットは、先着順サービスに
基づいて共有されます。この種の区分化は、異機種のアプリケーションが互いに独立してライブラリー・ロ
ボット装置を共有できるように設計されています。ライブラリー制御下のカートリッジは論理ライブラリー
間では共有されず、論理ライブラリー間で移動することもできません。 異機種の共有の例としては、ある
論理ライブラリーのドライブおよびストレージ・スロットを使用した Microsoft Windows アプリケーシ
ョンと、別の論理ライブラリーのドライブおよびスロットを使用した UNIX アプリケーションの共有があ
ります。 13 ページの『混合ドライブ』 を参照。
複数の論理ライブラリー
ライブラリーを複数の論理ライブラリーに区分化することで、別々のアプリケーションからデータのバック
アップ作業とリストア作業を同時に行えるようになります。例えば、以下のプロセスを実行する複数の論理
ライブラリーを作成できます。
v 論理ライブラリー 1 でアプリケーション 1 からのコマンド (部門 A に関する)
v 論理ライブラリー 2 でアプリケーション 2 からのコマンド (部門 B に関する)
v 論理ライブラリー 3 で順次モードを使用するアプリケーション 3 からのコマンド (部門 C に関する)
64 Dell EMC ML3 テープ・ライブラリー: ユーザーズ・ガイド