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ガスおよび粒子への曝露
表 20. ガスおよび粒子への曝露
汚染 要件
ガス汚染 ANSI/ISA 71.04-1985
1
で規定される重大度レベル G1。このレベルでは、銅試験片の反
応率は 300 オングストローム/月 (Å/月) より小さい (≈ 0.0039 µg/cm² - 1 時間の重
量増加)
2
必要があります。さらに、銀試験片の反応率は 300 Å/月未満 (≈ 0.0035
µg/cm² - 1 時間の重量増加)
3
である必要があります。ガス腐食性の反応監視は、ラック
の空気入口側の前方約 5 cm (2 インチ)、床上のフレーム高の 4 分の 1 から 4 分の 3
の点で、または空気速度が相当に高い箇所で実施する必要があります。
粒子汚染 データ・センターは、ISO 14644-1 クラス 8 の清浄度レベルを満たす必要があります。
外気を利用して室内を冷却するエネルギー節約装置のないデータ・センターの場合、
ISO 14644-1 クラス 8 清浄度は、次のような濾過方式を選択することで満たすことがで
きます。
v 室内空気は、MERV 8 フィルターを使用して連続的に濾過することができます。
v データ・センターに入る空気は、MERV 11 フィルターまたはできれば MERV 13 フ
ィルターを使用して濾過することができます。
外気を利用して室内を冷却するエネルギー節約装置があるデータ・センターの場合、ISO
クラス 8 清浄度を達成するためのフィルターの選択は、そのデータ・センター固有の条
件によって異なります。粒子汚染の潮解性相対湿度は、60% RH.3
4
を超えていなければ
なりません。データ・センターは亜鉛ウィスカー
5
のない状態でなければなりません。
注:
1. ANSI/ISA-S71.04. 1985. Environmental conditions for process measurement and control systems: Airborne
contaminants, Instrument Society of America, Research Triangle Park, NC, 1985.
2. 銅腐食生成物の厚さの成長率 (Å/月) と質量の増量率の間の等価性の導出では、Cu2S と Cu2O が等しい比率で
成長すると想定しています。
3. 銀腐食生成物の厚さの成長率 (Å/月) と質量の増量率の間の等価性の導出では、Ag2S が唯一の腐食生成物である
と想定しています。
4. 粒子汚染の潮解相対湿度とは、水分を吸収した塵埃が、十分に濡れてイオン導電性を持つようになる湿度のことで
す。
5. 表面のちりは、データ・センターの 10 区域から、金属スタブ上の直径 1.5 cm のディスク状の導電性粘着テー
プで無作為に収集されます。スキャン用の電子顕微鏡で粘着テープを検査して亜鉛ウィスカーが検出されない場
合、データ・センターには亜鉛ウィスカーがないものと見なされます。
計画 31