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はフィールド・アップグレードとしてオーダーすることもできます。パス・フェイルオーバー・フィーチャ
は、管理 GUI で活動化されます。フィーチャーをオーダーする際は、お客様の 営業担当員またはビジ
ネス・パートナーにお問い合わせください。
パス・フェイルオーバー機能には、コントロール・パス・フェイルオーバー (CPF) およびデータ・パス・
フェイルオーバー (DPF) 2 つのタイプがあります。 コントロール とは、ライブラリーを制御するコ
マンド・セット (テープ・ドライブの LUN 1 における SCSI メディア・チェンジャー のコマンド・セッ
) のことです。データ とは、テープ・ドライブ間でお客様のデータを転送するコマンド・セット (テー
プ・ドライブの LUN 0 における SCSI-3 ストリーム・コマンド (SSC) デバイス) のことです。 いずれの
場合も、パス・フェイルオーバーは同じことを意味します。パス・フェイルオーバーとは、アプリケーショ
ンから対象とするターゲット (ライブラリー・アクセサーまたはドライブ機構) へのパスに冗長性があると
きに、デバイス・ドライバーがアクティブ・パスの中断に応答して、透過的に別のパスにフェイルオーバー
することです。
複数の HBA ポートを 1 つのスイッチに構成した場合、ホスト側のフェイルオーバーは、いずれのタイプ
のファイルオーバーにも含まれます。CPF には、複数のテープ・ドライブで使用可能にされたコントロー
ル・パスを介したターゲット側のフェイルオーバーが含まれます。DPF には、ライブラリーでサポートさ
れるデュアル・ポート・テープ・ドライブのターゲット側のフェイルオーバーが含まれます。
チャネルはデータ主体のパスであるため、DPF には HBA のロード・バランシングが含まれます (コント
ロール・パスが伝送するデータは少ないため、ロード・バランシングは問題でありません)。動的ロード・
バランシング・サポートは、同一マシンの複数の HBA に物理接続する装置のリソースを最適化します。
複数の HBA パスが構成されたデバイスをアプリケーションが開くと、デバイス・ドライバーは HBA
使用量が最も低いパスを判断し、そのパスをアプリケーションに割り当てます。別のアプリケーションが複
数の HBA パスを持つ別のデバイスを開くと、デバイス・ドライバーは HBA の使用量が最も低いパスを
再び判断し、そのパスを 2 番目のアプリケーションに割り当てます。デバイスがクローズされる際に、デ
バイス・ドライバーはアプリケーションに割り当てられた HBA の使用量を更新します。 動的ロード・バ
ランシングは、可能な場合は常にすべての HBA を使用し、それらの HBA 間で負荷のバランスを取って
マシンのリソースを最適化します。
CPF DPF のどちらに関しても、現行デバイス・ドライバーを使用する必要があります。これらは、表
15 で示されているオペレーティング・システム上の Dell ロゴを持つ製品で専用にサポートされていま
す。
15 では、CPFDPF、およびロード・バランシング間の相違点をまとめて説明しています。
15. CPF DPF の違い
特性 CPF DPF とロード・バランシング
デバイス・タイプ SMC
1
SSC
2
LUN
3
LUN 1 LUN 0
ホスト側フェイルオーバー あり あり
6
ターゲット側フェイルオーバー あり あり
6
デバイス・ドライバーの必要 あり あり
サポートされているオペレーティン
グ・システム
4
AIX
®
SuSE LinuxRed Hat
Enterprise LinuxSolarisWindows
AIXSuSE LinuxRed Hat
Enterprise
LinuxSolarisWindows
5
(DPF
)
ライセンス取得のためのオーダー・フ
ィーチャー
あり あり
概説 21