Owners Manual
2 台の同じ電源装置が取り付けられている場合、電源装置の構成は冗長(1+1)です。冗長モードでは、効率を最大化するために両
方の電源装置から均等にシステムに電力が供給されます。電源装置が 1 台だけ取り付けられている場合、電源装置の構成は非冗長
(1+0)です。1 台の電源装置だけでシステムに電力が供給されます。2+0 構成の場合、1+1 の冗長性はサポートされません。
メモ: 2 台の電源装置を使用する場合は、どちらも同じタイプで最大出力電力も同一である必要があります。
メモ: AC 電源装置の場合は、背面に Extended Power Performance(EPP)のラベルの付いた電源装置のみを使用します。前の
世代の Dell DSS システムの電源装置を混在させると、電源装置がミスマッチ状態になる、または電源が入らない恐れがありま
す。
ホットスペア機能
お使いのシステムではホットスペア機能がサポートされており、電源装置ユニット(PSU)の冗長性に関連する電力のオーバーヘッ
ドが大幅に軽減されます。
ホットスペア機能を有効に設定すると、冗長 PSU のうち 1 台がスリープ状態に切り替わります。アクティブな PSU が負荷の
100% を支えるため、効率良く動作します。スリープ状態の PSU は、アクティブな PSU の出力電圧を監視します。アクティブな
PSU の出力電圧が低下すると、スリープ状態の PSU がアクティブな出力状態に戻ります。
1 台の PSU をスリープ状態にするよりも、両方の PSU をアクティブする方が効率的な場合は、アクティブな PSU でスリープ状態
の PSU をアクティブにできます。
デフォルトの PSU 設定は次の通りです。
● アクティブな PSU の負荷が 50% を超えている場合、冗長 PSU はアクティブ状態に切り替えられます。
● アクティブな PSU の負荷が 20% を下回った場合、冗長 PSU はスリープ状態に切り替えられます。
iDRAC 設定を使用してホットスペア機能を設定できます。iDRAC 設定の詳細については、『Integrated Dell Remote Access Controller
User’s Guide』(Integrated Dell Remote Access Controller ユーザーズガイド)(Dell.com/idracmanuals)を参照してください。
電源装置ユニットダミーの取り外し
電源装置ユニット(PSU)ダミーを 2 つ目の PSU ベイにのみ取り付けます。
手順
2 台目の電源装置ユニット(PSU)を取り付ける場合は、PSU ダミーを外側へ引いて、ベイから取り外します。
注意: 非冗長構成の場合は、システムの正常な冷却状態を維持するために、2 つ目の PSU ベイに PSU ダミーを取り付ける必要
があります。PSU ダミーは、2 台目の PSU を取り付ける場合にのみ取り外します。
図 59. PSU ダミーの取り外し
a. PSU ダミー
b. PSU ベイ
118 システムコンポーネントの取り付けと取り外し