Owners Manual
モード固有のガイドライン
各プロセッサには 4 つのメモリチャネルが割り当てられています。使用可能な構成は、選択するメモリモー
ドによって異なります。
アドバンスエラー訂正コード(ロックステップ)
アドバンスエラー訂正コード(ECC)モードでは、SDDC が x4 DRAM ベースの DIMM から x4 と x8 両方の
DRAM に拡張されます。これにより、通常動作中のシングル DRAM チップ障害から保護されます。
メモリモジュールの取り付けガイドラインは次のとおりです。
• メモリモジュールは、サイズ、速度、テクノロジが同一のものを取り付けてください。
• 白のリリースレバーが付いているメモリソケットには同一の DIMM を取り付ける必要があり、黒色のリ
リースタブが付いているソケットについても、同様のルールが当てはまります。このルールに従うこと
で、同一の
DIMM が確実にペアで取り付けられます。たとえば、A1 と A2、A3 と A4、A5 と A6 という
具合です。
メモリ最適化(独立チャネル)モード
このモードでは、使用するデバイス幅が x4 のメモリモジュールについてのみ Single Device Data Correction
(SDDC)がサポートされます。スロット装着に関する特定の要件はありません。
メモリスペアリング
メモ: メモリスペアリングを使用するには、セットアップユーティリティでこの機能を有効にする必要
があります。
このモードでは、各チャネルにつき 1 ランクがスペアとして予約されます。いずれかのランクで修正可能な
エラーが絶えず検知される場合、そのランクからのデータがスペアランクにコピーされ、障害の発生したラ
ンクは無効になります。
メモリスペアリングを有効にすると、オペレーティングシステムが利用できるシステムメモリは各チャネル
とも 1 ランク少なくなります。たとえば、4 GB のシングルランクメモリモジュールを 16 個使用するデュア
ルプロセッサ構成では、利用可能なシステムメモリは
16(メモリモジュール)× 4 GB = 64 GB とはならず、
3/4(ランク / チャネル)× 16(メモリモジュール)× 4 GB = 48 GB となります。
メモ: メモリスペアリングは、マルチビットの修正不能なエラーには対応できません。
メモ: Advanced ECC/Lockstep(アドバンス ECC/ ロックステップ)モードと Optimizer(オプティマ
イザ)モードは、どちらもメモリスペアリングをサポートしています。
メモリミラーリング
メモリミラーリングは他のどのモードよりもメモリモジュール の信頼性に優れており、修正不能なマルチビ
ットのエラーに対応する機能が向上しています。ミラーリング構成では、使用可能なシステムメモリの総量
は取り付けられた総物理メモリの 2 分の 1 です。取り付けられたメモリの半分は、アクティブなメモリモジ
ュールのミラーリングに使用されます。修正不能なエラーが発生すると、システムはミラーリングされたコ
ピーに切り替えられます。これにより、SDDC とマルチビットの保護が確保されます。
メモリモジュールの取り付けガイドラインは次のとおりです。
• メモリモジュールは、サイズ、速度、テクノロジが同一のものを取り付けてください。
• 白のリリースレバーが付いているメモリモジュールソケットには同一のメモリモジュールを取り付ける
必要があり、黒色と緑色のリリースタブが付いているソケットについても、同様のルールが当てはまりま
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