Users Guide

スタートアップ RAM の値は、仮想マシンの作成時に New-VM および Set-VM のコマンドレットを使用して
設定するか、メモリのハードウェア設定の下にある仮想マシン用の
Hyper-V Manager を使用して設定しま
す。
スタートアップ RAM 値は、仮想マシンの電源が入っている時に必要なメモリの量を指定します。この値は、
ゲスト OS の起動に必要なメモリがゲスト OS を実行するために必要な最小量よりも大きいとき、最小 RAM
レベルを上回ることができます。
最小 RAM
仮想マシンが開始された後に仮想マシンに割り当てるメモリの最小量を指定します。有効値の範囲は 32 MB
からデフォルト値であるスタートアップ RAM の値までです。
最大 RAM
仮想マシンに割り当てることのできる最大 RAM を設定します。単一仮想マシンにエラーが発生したときに
他の仮想マシンが枯渇しないよう、これをすべての仮想マシンで適切な値に設定することが重要です。ダイ
ナミックメモリが有効になっている場合、デフォルトの最大は 1 TB と高すぎます。この値はいつでも大きく
することができますが、小さくすると仮想マシンがオフになることに注意してください。
メモリバッファ
メモリの再割当ての繰返し回数を最小にするため、仮想マシンによるメモリ使用量の変化に対する迅速なレ
スポンスを確保するために、現在の必要量に対して、バッファとして予約する割合です。
メモリウェイト
すべての仮想メモリに要求されたメモリ量が行き渡るのに十分な使用可能メモリがない状況のとき、ほかの
仮想マシンと比べたメモリリソースの優先度を、仮想メモリに設定します。
ストレージの割り当てと設定
CSV の仮想マシンへの割り当てにおける考慮事項
複数の仮想マシンで同じ CSV を共有できますが、デルは、最適なパフォーマンスを実現するために複数
CSV に分散した割り当てをお勧めします。
ワークロードに基づいて、複数のストレージプールを使用して、さまざまなワークロードを異なる物理デ
ィスクに配置することも検討してください。
デルは、異なるタイプのワークロードを別々の CSV で実行することをお勧めします。
仮想ハードディスク(VHDX
弊社は、最適なパフォーマンスを得るために Hyper-V 仮想マシン等の統合型ソリューションにデフォルトパ
ラメータの固定した VHDX ファイルを使用することを推奨します。動的に拡張する VHDX を使用すると決
めた場合、拡張する仮想ディスクに使用可能なストレージがあることを確認します。拡張が実行され、使用
可能なストレージが存在しない場合は、仮想マシンが突然一時停止し、停止を作成します。また、VHDX
ァイルのサイズが時間を経るに従い増加するため、ファイルの断片化が発生する可能性があり、これが原因
で、作成時に完全に割り当てられた
VHDX と比較して全体速度が低下することがあります。
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