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表 13. 障害カバレッジのためのエンクロージャ構成
耐障害性レベル ストレージエンクロージャの障害カバレッジ
2 つのストレージエンクロー
ジャ
3 つのストレージエン
クロージャ
4 つのストレージエンクロ
ージャ
2 方向ミラー 1 ディスク 1 つのエンクロージャ 1 つのエンクロージャ
3 方向ミラー 2 つのディスク 1 つのエンクロージャ
+ 1 つのディスク
1 つのエンクロージャ + 1
つのディスク
パリティ 1 ディスク 1 ディスク 1 ディスク
デュアルパリティ 2 つのディスク 2 つのディスク 1 つのエンクロージャ + 1
つのディスク
エンクロージャアウェアネスは、仮想ディスクを作成するときに設定されます。
エンクロージャアウェアネスを有効にするには、次の PowerShell コマンドを実行します。
New-VirtualDisk -FriendlyName <仮想ディスク名> -StoragePoolFriendlyName <プール名>
-IsEnclosureAware <$true|$false> -ProvisioningType Fixed -ResiliencySettingName<
シンプル| ミラー| パリティ> -PhysicalDiskRedundancy <1|2> -StorageTiers<SSD 階層オブ
ジェクト、
HDD 階層オブジェクト> -StorageTierSizes <SSD 階層サイズ、HDD 階層サイズ>
たとえば、新しい仮想ディスクがストレージプール MyPool1 内に exampleVD3 という名前で作成されます。
この仮想ディスクは、エンクロージャアウェアネスを使用するため IsEnclosureAware 属性は $true に
設定されます。
New-VirtualDisk -FriendlyName exampleVD3 -StoragePoolFriendlyName MyPool1 -
IsEnclosureAware $true -ProvisioningType Fixed -ResiliencySettingName Mirror -
PhysicalDiskRedundancy 1 -StorageTiers $ssd_tier, $hdd_tier -
StorageTierSizes20GB, 10TB
ライトバックキャッシュ
ライトバックキャッシュ(WBC)を設定すると、Microsoft Storage Spaces で使用可能な SSD の一部を使用
するように設定し、着信書き込みコマンドに低遅延キャッシュを提供することができます。すべての着信書
き込み要求は SSD 上でキャッシュされて、即座にホストが書き込み完了ステータスを受信します。ライトバ
ックキャッシュなしでは、物理ディスクは、着信書き込み要求がより低速の従来の HDD に到達してから完
了応答を返す、ライトスルーモードで動作します。
WBC を使用するとほぼすべてのワークロードでパフォー
マンスが大幅に向上します。
WBC を使用するには、ストレージプールに SSD が必要です。WBC のディスク容量のデフォルトは 1 GB で、
仮想ディスク作成時に変更可能です。弊社は、デフォルトのディスク容量を使用することをお勧めします。
仮想ディスクを作成する際、SSD 階層のディスク容量がデフォルトまたは指定した WBC ディスク容量より
大きく、
WBC を回復性設定を有効にするための最小 SSD 数がストレージプールにある限りは、WBC はその
仮想ディスクに対して自動的に有効になります。
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