Users Guide
れるとただちに開始され、仮想ディスクが劣化した状態で実行されている間にさらに物理ディスクが障害に
さらされないようにします。デルでは、自動再構築を有効にすることをお勧めします。
次の PowerShell コマンドを実行して、自動再構築を有効にします(各プールごとに設定)。
Set-StoragePool –FriendlyName <poolName> -RetireMissingPhysicalDisks Always
メモ: メンテナンス操作を実行する前で、ストレージプールが自動再構築に設定されているときは、ス
トレージエンクロージャをオフにする前に、すべての影響を受けるストレージプールの
RetireMissingPhysicalDisks 属性を Never(しない)に変更する必要があります。メンテナンス
のためにストレージエンクロージャの電源を切ることで、ドライブとのネットワーク通信が使用不能に
なるときは、属性を変更すると、仮想ディスクが即座に再構築を開始するのを防ぎます。メンテナンス
動作が完了した後は、RetireMissingPhysicalDisks を元の値に戻しておきます。
自動再構築用にストレージプールを設定するときは、物理ディスク障害発生時における仮想ディスクの自動
再構築が可能になるように、十分なディスクの空き容量を維持しておくことが重要です。必要な容量は、ひ
とつの完全なドライブの容量と、追加の容量 8 GB(ストレージ容量オーバーヘッド用)に故障するディスク
の数を乗じた容量に相当します。これと同じ方程式が HDD および SSD ティアの両方に使用されます。ティ
アのサイズ設定のための方程式は次のとおりです。
エンクロージャアウェアネスなし で自動再構築するために予約する、ストレージティアごと、およびプール
ごとの空き容量を算出する式:
• プールごとに HDD ティアで必要となる空き容量 =(TiB 単位での HDD ディスク容量 + 0.0078125 TiB)
×(
回復が必要となる障害が発生したディスクの数)
• プールごとに SSD ティアで必要となる空き容量 =(TiB 単位での SSD ディスク容量 + 0.0078125 TiB)
×(回復が必要となる障害が発生したディスクの数)
エンクロージャアウェアネスあり で自動再構築するために予約する、ストレージティアごと、およびプール
ごとの空き容量を算出する式:
• プールごとに HDD ティアで必要となる空き容量 =(回復が必要となる障害が発生したディスクの数)×
(TiB
単位でのディスク容量 + 0.0078125)×(エンクロージャの数)÷(エンクロージャの数 - データ
コピー + 1)
• プールごとに SSD ティアで必要となる空き容量 =(回復が必要となる障害が発生したディスクの数)×
(TiB
単位でのディスク容量 + 0.0078125)×(エンクロージャの数)÷(エンクロージャの数 - データ
コピー + 1)
再構築方法には、パラレルと順次の 2 つのタイプがあります。パラレルな再構築プロセス中は、再構築に必
要なデータがプールの複数の物理ディスクから取得されます。パラレルな再構築は、非常に高速で、仮想デ
ィスクが劣化状態にある時間を短縮することができます。ただし、複数の物理ディスクから修復データが取
り込まれているため、再構築中にストレージの
I/O にある程度の影響が発生します。順次再構築では、一度
にプール内の 1 つの物理ディスクから修復データを取り込みます。つまり、再構築中ストレージ I/O のパフ
ォーマンスに与える影響は小さくなりますが、リビルドプロセスに要する時間が長くなります。
デルは、すべての仮想ディスクが完全な回復性に戻るための最速の方法である、並行再構築をお勧めします。
仮想ディスクの修復を最適化するために、すべてのストレージと計算ノードに Microsoft November 2014
KB
ロールアップ(KB3000850)が必要です。また、次の URL で一覧表示されているタスクを実行する必要
があります。
https://technet.microsoft.com/en-us/library/dn858079.aspx
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