Users Guide
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スマートカード認証の設定
Dell Remote Access Controller 5 ファームウェアバージョン 1.60 ユーザーズガイド
DRAC5へのスマートカードログインの設定
スマートカードログイン用にローカル DRAC 5 ユーザーを設定する
スマートカードログイン用に Active Directory ユーザーを設定する
スマートカードの設定
スマートカードを使用した DRAC 5 へのログイン
Active Directory スマートカード認証を使用した DRAC5へのログイン
DRAC5へのスマートカードログインのトラブルシューティング
DellRemoteAccessController5(DRAC5)バージョン 1.30 以降では、DRAC 5 のウェブインタフェースへのログイン用に 2 要素認証がサポートされています。このサポートは DRAC 5 の
スマートカードログオン 機能によって提供されています。
従来の認証方式では、ユーザーの認証にユーザー名とパスワードを使用しますが、これは最小限のセキュリティしか提供しません。
一方、2 要素認証ではユーザーがパスワードまたは PIN とデジタル証明書用の秘密鍵を持っている必要があるので、高レベルのセキュリティを実現できます。
2 要素認証では、ユーザーが両方の要素を提供して身元を証明する必要があります。
DRAC5へのスマートカードログインの設定
リモートアクセス® 設定® スマートカード の順に選択して、DRAC 5 スマートカードログイン機能を有効にします。
l スマートカードの設定を 無効にする 場合、Microsoft Active Directory またはローカルログオン用のユーザー名とパスワードの入力が要求されます。
l スマートカードを 有効 にする または リモート racadm で有効にする 場合、GUI を使っての以降のログイン時にスマートカード を使うように求められます。
有効にする を選択すると、telnet、ssh、シリアル、リモート racadm、IPMI オーバー LAN などのコマンドラインインタフェース (CLI) の帯域外インタフェースはすべて無効になります。これ
は、これらのサービスは単一要素認証しかサポートしないからです。
リモート racadm で有効にする を選択すると、CLI 帯域外インタフェース(リモート racadm 以外)はすべて無効になります。
l スマートカードログオン用CRL チェックを有 効にする:証明書失効リスト(CRL)配信サーバーからダウンロードしたユーザーの DRAC 証明書に照合してチェックします。
スマートカードログイン用にローカル DRAC 5 ユーザーを設定する
ローカル DRAC 5 ユーザーがスマートカードを使って DRAC 5 にログインするように設定できます。リモートアクセス® 設定® ユーザーの順に選択します。
ただし、ユーザーがスマートカードを使用して DRAC 5 にログインするには、まずユーザーのスマートカード証明書と信頼されている認証局(CA)の証明書を DRAC 5 にアップロードする必要がありま
す。
スマートカード証明書のエクスポート
カード管理ソフトウェア(CMS)を使ってスマートカード証明書をスマートカードから Base64 符号化形式ファイルにエクスポートすることでユーザーの証明書を取得できます。CMS は通常、スマートカ
ードのベンダーから入手できます。この符号化ファイルをユーザーの証明書として DRAC 5 にアップロードしてください。スマートカードのユーザー証明書を発行する信頼される認証局も、CA 証明書を
Base64 エンコード形式でファイルにエクスポートする必要があります。ユーザー用の信頼される CA 証明書としてこのファイルをアップロードします。スマートカード証明書内でユーザーのユーザープ
リンシプル名(UPN)を形成するユーザー名でユーザーを設定します。
たとえば、スマートカード証明書が「sampleuser@domain.com」 というユーザーに発行された場合、ユーザー名は 「sampleuser」となります。
スマートカードログイン用に Active Directory ユーザーを設定する
Active Directory ユーザーがスマートカードを使って DRAC 5 にログインできるように設定するには、DRAC5管理者は DNS サーバーを設定して、Active Directory CA 証明書を DRAC 5 に
アップロードし、Active Directory ログオンを有効にします。Active Directory ユーザーの設定方法については、Microsoft Active Directory での DRAC 5 の使い方 を参照してください。
Active Directory と Kerberos を Smart Card Active Directory ログイン用に設定する必要があります。設定方法については、Microsoft Active Directory での DRAC 5 の使い方 と
Kerberos 認証を有効にする方法 を参照してください。
メモ: デルでは、DRAC5管理者はリモート racadm コマンドを使ってスクリプトを実行する DRAC 5 ユーザーインタフェースにアクセスするときにのみ リモート racadm で 有効に
する 設定を使うことを推奨しています。リモート racadm を使用する必要がないときは、スマートカードログインを 有効にする 設定を選択してください。また、DRAC5のローカルユー
ザー設定や Active Directory の設定が完了してから、スマートカードログオン を有効にしてください。
メモ: CRL 配信サーバーのリストがユーザーのスマートカード証明書に表示されています。
メモ: DRAC 5 にログインするには、DRAC 5 で設定するユーザー名が、大文字と小文字の区別を含めてスマートカード証明書の User Principle Name(UPN) と同じでなければなりませ
ん。