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Kerberos 認証を有効にする方法
Dell Remote Access Controller 5 ファームウェアバージョン 1.60 ユーザーズガイド
Kerberos 認証を設定するための前提条件
DRAC 5 用の Kerberos 認証に使用する DRAC 5 を設定する方法
Kerberos は、セキュリティ保護されていないネットワークでシステムが安全に通信できるようにするネットワーク認証プロトコルです。これは、システムが本物であることをシステム自体が証明できるよ
うにすることで、達成されます。
Microsoft Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、および Windows Server 2008 では、Kerberos をデフォルト認証方式として採用しています。
DRAC5バージョン 1.40 以降、DRAC 5 は Kerberos を使用して 2 種類の認証メカニズム(シングルサインオンと Active Directory スマートカードログイン)をサポートしています。シングルサイ
ンオンでは、ユーザーが有効な Active Directory アカウントでログインした後、オペレーティングシステムにキャッシュされているユーザー資格情報が使用されます。
DRAC 5 バージョン 1.40 以降、Active Directory 認証では有効な資格情報として、ユーザー名とパスワードの組み合わせに加えて、スマートカードベースの 2 要素認証(TFA)も使用されます。
Kerberos 認証を設定するための前提条件
l DRAC5に Active Directory ログインを設定します。詳細については、Active Directory を使用して DRAC 5 にログインする を参照してください。
l Kerberos 認証を提供する Active Directory ユーザーに対しては、次のプロパティを設定します。
l このアカウントに DES 暗号化を使用する
l Kerberos の事前認証は不要
l Active Directory のルートドメインに DRAC5をコンピュータとして登録します。
a. リモートアクセス® 設定 タブ® ネットワーク サブタブ® ネットワーク設定 に移動します。
b. 有効な 使用する / 静的 DNS サーバー の IP アドレスを入力します。この値は、ルートドメインの一部である DNS の IP アドレスで、ユーザーの Active Directory アカウントを
認証します。
c. DNS に DRAC を登録する を選択します。
d. 有効な DNS ドメイン名 を入力します。
詳細については、『DRAC5オンラインヘルプ』を参照してください。
l DRAC 5 の時刻設定を Active Directory ドメインコントローラの時刻設定と同期します。DRAC の時刻がドメインコントローラの時刻と異なる場合は、DRAC5の Kerberos 認証に失敗し
ます。最大 5 分のオフセットが許可されています。認証に成功するには、サーバーの時刻をドメインコントローラの時刻と同期してから DRAC の時刻を リセット してください。
次の RACADM タイムゾーンオフセットコマンドを使用して時刻を同期することもできます。
racadm config -g cfgRacTuning -o
cfgRacTuneTimeZoneOffset オフセット値
Offset value には、オフセット時間(分単位)を指定します。
l クライアントシステムに Microsoft Visual C++ 2005 再配布可能パッケージをインストールします。
l Active Directory サーバーで ktpass ユーティリティを実行します。
DRAC5は 非 Windows オペレーティングシステムのデバイスであるため、DRAC 5 を Active Directory のユーザーアカウントにマッピングするドメインコントローラ(Active Directory
サーバー)で、ktpass ユーティリティ(Microsoft Windows
の一部)を実行する必要があります。これには、次の操作を行います。
a. Active Directory 管理ツールを起動します。
b. ユーザー フォルダを右クリックし、新規 を選択してから ユーザー をクリックします。
c. Kerberos サポートを追加したい DRAC5 ホストの名前を入力します。
d. ユーザーを保存します。
e. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
C:\>ktpass -princ HOST/dracname.domain-name.com@DOMAIN-NAME.COM -mapuser account -crypto DES-CBC-MD5 -ptype KRB5_NT_PRINCIPAL -pass
password -out c:\krbkeytab
ここで、
l dracname は DRAC 5 の DNS 名です。
l domain-name は、認証したい Active Directory ドメイン名です。これを、実際のドメイン名(大文字)と入れ替えてください。
l account はユーザー名で、Active Directoryの 手順 b および手順 c で作成した有効なユーザーアカウントです。ユーザー名の入力形式は domain-name.com/user-
name です。
メモ: DNS 名が DNS サーバーによって解決されていることを確認します。