Users Guide
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Microsoft Active Directory での DRAC 5 の使い方
Dell Remote Access Controller 5 ファームウェアバージョン 1.60 ユーザーズガイド
ディレクトリサービスは、ネットワーク上のユーザー、コンピュータ、プリンタなどを制御するのに必要な全情報に共通のデータベースを管理します。貴社がすでに Microsoft Active Directory サービ
スソフトウェアを使用している場合は、DRAC 5 へのアクセスを提供するようにソフトウェアを設定でき、これによって Active Directory ソフトウェアの既存のユーザーに対する DRAC 5 ユーザー権
限の追加および制御を行うことが可能になります。
Active Directory が DRAC5を認証できるようにするための前提条件
Active Directory で DRAC5を認証する機能を使用するには、Active Directory インフラストラクチャが既に作成されている必要があります。DRAC5の Active Directory 認証は、1 つのフォ
レストの複数のツリーに対する認証をサポートしています。ドメイン機能レベル、グループ、オブジェクトなどに関してサポートされている Active Directory の設定については、サポートされている
Active Directory の設定 を参照してください。
Active Directory インフラストラクチャがまだない場合、その設定方法については、Microsoft のウェブサイトを参照してください。
DRAC 5 は標準の公開鍵インフラストラクチャ(PIK)機構を使って Active Directory に対して安全に認証するので、Active Directory インフラストラクチャへの統合 PKI も必要になります。
PKI の設定については、Microsoft のウェブサイトを参照してください。
すべてのドメインコントローラに対して正しく認証するには、ドメインコントローラ上で Secure Socket Layer(SSL)を有効にする必要もあります。その他特定の情報については、ドメインコントローラの
SSL を有効にする を参照してください。
サポートされている Active Directory の認証機構
Active Directory を使って DRAC 5 でのユーザーアクセスを定義する方法には 2通りあります。Active Directory グループオブジェクトのみを用いた標準スキーマソリューションがその 1 つで、
もう 1 つは Dell 指定の Active Directory オブジェクトを追加するために Dell がカスタマイズした拡張スキーマソリューションです。これらのソリューションについては、次の各項を参照してください。
Active Directory を使って DRAC 5 をへのアクセスを設定する場合は、拡張スキーマか標準スキーマソリューションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
標準スキーマソリューションを使用する場合の長所は次のとおりです。
l 標準スキーマでは Active Directory オブジェクトのみが使用されるためスキーマ拡張が不要。
l Active Directory 側の設定が簡単
拡張スキーマソリューションを使用する場合の利点は次のとおりです。
l アクセス制御オブジェクトのすべてを Active Directory で管理できます。
l 権限レベルがそれぞれ異なる DRAC 5 カードでユーザーアクセス設定を最大限に柔軟に行うことが可能
標準スキーマの Active Directory の概要
図6-1 に示すように、Active Directory を統合するために標準スキーマを使用する場合は、Active Directory と DRAC 5 の両方で設定が必要となります。Active Directory 側では、標準グル
ープオブジェクトが役割グループとして使用されます。DRAC 5 へのアクセス権を持つユーザーが役割グループのメンバーになります。このユーザーに特定の DRAC 5 カードへのアクセス件を与える
には、役割グループ名とそのドメイン名を指定の DRAC 5 カードで設定する必要があります。拡張スキーマソリューションとは異なり、役割と権限レベルは Active Directory でなく、各 DRAC 5 カー
ドで定義されます。各 DRAC 5 で設定、定義できる役割グループの数は 5 つまでです。表6-12 に役割グループの権限レベル、表6-1 に役割グループのデフォルト設定を示します。
図 6-1.MicrosoftActiveDirectoryと標準スキーマによる DRAC 5 の設定
Active Directory が DRAC5を認証できるようにするための前提条件
サポートされている Active Directory の認証機構
標準スキーマの Active Directory の概要
拡張スキーマ Active Directory の概要
Active Directory 設定のためのサーバー指定
Active Directory 証明書の設定と管理
ドメインコントローラの SSL を有効にする
サポートされている Active Directory の設定
Active Directory を使用して DRAC 5 にログインする
Active Directory シングルサインオンの使い方
よくあるお問い合わせ(FAQ)
メモ:Active Directory を使用した iDRAC 5 ユーザーの認識は、Microsoft Windows 2000、Windows Server 2003 および Windows Server 2008 オペレーティングシステム
でサポートされています。