Users Guide
RACADM ユーティリティを使用した DRAC5ユーザーの設定
DRAC5ウェブベースインタフェースは DRAC5を設定する最も高速な方法です。コマンドラインまたはスクリプトの設定を好む場合、または複数の DRAC5を設定する必要がある場合は、管理下シ
ステムに DRAC5といっしょにインストールされている RACADM を使用してください。
まったく同じ設定を複数の DRAC 5 に対して指定する場合は、次のいずれかの手順を行ってください。
l この項にある RACADM の例をガイドとして使って racadm コマンドのバッチファイルを作成し、各管理下システムでこのバッチファイルを実行します。
l RACADMサブコマンドの概要に説明されているとおりに DRAC 5 設定ファイルを作成し、各管理下システムで同じ設定ファイルを使ってracadm config サブコマンドを実行します。
作業を開始する前に
DRAC 5 プロパティデータベースで 16 までのユーザーを設定できます。手動で DRAC5ユーザーを有効にする前に、現在のユーザーが存在することを確認してください。新しい DRAC 5 を設定す
る場合や racadm racresetcfg コマンドを実行する場合は、唯一の現在のユーザーはパスワードが calvin の root です。racresetcfg サブコマンドは DRAC 5 を最初のデフォルトにリセット
します。
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力すると、ユーザーが存在するかどうかがわかります。
racadm getconfig -u <
ユーザー名
>
または
1~16 までの各インデックスに、次のコマンドを 1 回ずつ入力することもできます。
racadm getconfig -g cfgUserAdmin -i <
インデックス
>
複数のパラメータとオブジェクト ID が現在値と一緒に表示されます。対象オブジェクトは次の 2 つです。
# cfgUserAdminIndex=XX
cfgUserAdminUserName=
cfgUserAdminUserName オブジェクトに値がない場合は、cfgUserAdminIndex オブジェクトで示されるそのインデックス番号を使用できます。「=」の後に名前が表示される場合は、そのイン
デックスがそのユーザー名によって使用されています。
DRAC 5 ユーザーの追加
新しいユーザーを RAC 設定に追加するには、基本的なコマンドをいくつか使用できます。通常は、次の手順を実行してください。
1. ユーザー名を設定します。
2. パスワードを設定します。
3. ユーザー権限を設定します。
4. ユーザーを有効にします。
例
次の例では、パスワード「123456」と LOGIN 権限を持つ新しいユーザー名「John」を RAC に追加します。
racadm config -g cfgUserAdmin -o cfgUserAdminUserName -i 2 john
racadm config -g cfgUserAdmin -o cfgUserAdminPassword -i 2 123456
メモ:リモート Linux システム上で RACADM コマンドを実行するには、root ユーザーとしてログインする必要があります。
注意: racresetcfg コマンドを使用する場合は、注意が必要です。すべての設定パラメータがデフォルト値 に戻ります。それまでに行った変更がすべて失われます
。
メモ:ユーザーは経時的に有効にしたり、無効にしたりできます。このため、各 DRAC 5 上でユーザーは異なるインデックス番号を持つ可能性があります。
メモ:racadm getconfig -f <myfile.cfg> と入力して、DRAC 5 設定パラメータが入っているmyfile.cfg ファイルを表示したり編集したりできます。
メモ:rracadm config サブコマンドを使用してユーザーを手動で追加または削除する場合は、-i オプションでインデックスを指定する必要があります。前の例で示した
cfgUserAdminIndex オブジェクトに '#' 文字が含まれていることに注目してください。racadm config -f racadm.cfg コマンドを使用して、書き込むグループ / オブジェクトの数を指定
する場合、インデックスは指定できません。最初に 使用可能なインデックスに新しいユーザーが追加されます。この仕組みにより、同じ設定を持つ複数の DRAC 5 の設定が柔軟にできるように
なります。