Users Guide
racadm config -g cfgRacTuning -o <オブジェクト名> <値>
これらの機能はまた、セッションのアイドルタイムアウト値や、ネットワークに定義済みのセキュリティプランと一緒にも使用できます。
以下の各項で、これらの機能について詳しく説明します。
IP フィルタ (IpRange)
IP アドレスフィルタ(または IP 範囲チェック)を使用すると、ユーザーが特定した範囲内にある IP アドレスのクライアントワークステーションや管理ワークステーションからのみ DRAC 5 へのアクセス
を許可できます。その他のログインはすべて拒否されます。
IP フィルタは着信ログインの IP アドレスを、次の cfgRacTuning プロパティで指定する IP アドレス範囲と比較します。
l cfgRacTuneIpRangeAddr
l cfgRacTuneIpRangeMask
cfgRacTuneIpRangeMask プロパティは着信 IP アドレスと cfgRacTuneIpRangeAddr プロパティの両方に適用されます。両方のプロパティの結果が同じであれば、着信ログイン要求の
DRAC 5 へのアクセスが許可されます。この範囲外の IP アドレスからのログイン要求にはエラーが返されます。
次の式の値がゼロに等しい場合は、ログインに進みます。
cfgRacTuneIpRangeMask & (<着信 IP アドレス> ^ cfgRacTuneIpRangeAddr)
& は数量のビットワイズ AND で ^ はビットワイズ XOR です。
cfgRacTune プロパティの全リストは、「DRAC 5 プロパティデータベースのグループとオブジェクトの定義」に掲載されています。
表 11-15 IP アドレスフィルタ( IpRange) のプロパティ
IP フィルタを有効にする
以下に、IP フィルタ設定のコマンド例を示します。
RACADM と RACADM コマンドの詳細については、「RACADM のリモート使用」を参照してください。
ログインを 1 つの IP アドレスに限定するには(たとえば 192.168.0.57)、次のようにフルマスクを使用してください。
プロパティ
説明
cfgRacTuneIpRangeEnable
IP アドレスのチェック機能を有効にします。
cfgRacTuneIpRangeAddr
サブネットマスクの 1 によって、受け入れる IP アドレスビットパターンが決まります。
このプロパティと cfgRacTuneIpRangeMask とのビットワイズ ANDによって、許可する IP アドレスの上位部分が決定されます。上位部分にこのビットパ
ターンを含んでいる IP アドレスは、DRAC 5 とのセッションを確立できます。この範囲外の IP アドレスからのログインは失敗します。各プロパティのデフォルト
値は、IP アドレス範囲 192.168.1.0~192.168.1.255 から DRAC 5 セッションが確立できるように設定されています。
cfgRacTuneIpRangeMask
IP アドレスの有意ビット位置を定義します。サブネットマスクは、上位ビットがすべて 1 で、下位ビットがすべてゼロであるネットマスク形式です。
メモ: 次の RACADM コマンドは 192.168.0.57 以外のすべての IP アドレスをブロックします。