Users Guide
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DRAC 5 と Microsoft Active Directory との併用
Dell™RemoteAccessController5ファームウェアバージョン 1.20 ユーザーズガイド
拡張スキーマと標準スキーマの利点と欠点
拡張スキーマの Active Directory の概要
標準スキーマの Active Directory の概要
ドメインコントローラにおける SSL の有効化
Active Directory を使用して DRAC 5 にログインする方法
よくあるお問い合わせ(FAQ)
ディレクトリサービスは、ネットワーク上のユーザー、コンピュータ、プリンタなどを制御するのに必要な全情報に共通のデータベースを維持します。 会社が Microsoft®Active Directory®サービスソフト
ウェアを使用している場合は、DRAC 5 にアクセスできるように設定して、Active Directory ソフトウェアで DRAC 5 のユーザー特権を既存のユーザーに追加して制御できます。
Active Directory を使って DRAC 5 のユーザーアクセスを定義する方法には 2 通りあります。Dell 指定の Active Directory オブジェクトを用いた拡張スキーマソリューションがその 1 つで、もう 1 つは
Active Directory グループオブジェクトのみを用いた標準スキーマソリューションです。
拡張スキーマと標準スキーマの利点と欠点
Active Directory を使って DRAC 5 をへのアクセスを設定する場合は、拡張スキーマか標準スキーマソリューションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
拡張スキーマソリューションを使用する上での利点は次のとおりです。
l すべてのアクセス制御オブジェクトを Active Directory に保持可能
l 特権レベルがそれぞれ異なる DRAC 5 カードでユーザーアクセス設定を最大限に柔軟に行うことが可能
標準スキーマソリューションを使用する上での利点は次のとおりです。
l 標準スキーマでは Active Directory オブジェクトのみが使用されるためスキーマ拡張は不要
l Active Directory 側の設定が簡単
拡張スキーマの Active Directory の概要
拡張スキーマ Active Directory を有効にするには、次の 2 つの方法があります。
l DRAC 5 Web ベースのユーザーインタフェースを使用します。「拡張スキーマ Active Directory と Web ベースのインタフェースを用いた DRAC 5 の設定」を参照してください。
l RACADM CLI ツールを使用します。「拡張スキーマ Active Directory と RACADM を用いた DRAC 5 の設定」を参照してください。
Active Directory スキーマ拡張
Active Directory データは、属性とクラスのデータベースに分散されます。 Active Directory スキーマには、データベースに追加または挿入するデータタイプを決定する規則があります。 ユーザークラ
スは、データベースに保存されるクラスの一例です。 ユーザークラスの属性の例としては、ユーザーの名、姓、電話番号、などがあります。 企業は独自の一意な属性とクラスを環境に特有のニーズを
満たすのに追加することで、Active Directory データベースを拡張できます。 デルでは、このスキーマにリモート管理の認証と許可をサポートするための変更を加えて、機能を拡張しました。
既存の Active Directory スキーマに追加した各属性やクラスは、固有の ID で定義する必要があります。 業界全体で固有の ID を維持するために、Microsoft では Active Directory オブジェクト識別子
(OID)が入ったデータベースを保持しています。その結果、企業がスキーマに拡張を追加する場合、相互の競合や重複がないことが保証されます。 Microsoft の Active Directory でスキーマを拡張す
るため、デルはディレクトリサービスに追加された属性とクラス用の固有の OID、固有の名前の拡張子、および固有のリンク属性 ID を受け取りました。
デルの拡張子: dell
デルベースの OID: 1.2.840.113556.1.8000.1280
RAC LinkID の範囲: 12070 ~ 12079
Microsoft が保持する Active Directory OID データベースを http://msdn.microsoft.com/certification/ADAcctInfo.asp で表示するには、拡張子 Dell を入力します。
RAC スキーマ拡張の概要
幾多の顧客環境において極めて柔軟な対応を実現するため、デルではユーザーが希望する成果に応じた設定が行えるプロパティグループを提供しています。 デルでは、関連、デバイス、および特権
のプロパティを加えて、このスキーマを拡張しました。 関連プロパティは、特定の特権セットを持つユーザーまたはグループを 1 台以上の RAC デバイスにリンクするために使用します。 このモデルで
は、ユーザー、RAC 特権、およびネットワーク上の RAC デバイスを自由に組み合わせる柔軟性が備わる一方、複雑になることはありません。
メモ:Microsoft Windows®2000 および Windows Server®2003 オペレーティングシステムでは Active Directory を使用して DRAC 5 のユーザーを認識できます。