Users Guide
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DRAC 5 SM-CLP コマンドラインインタフェースの使用
Dell™RemoteAccessController5ファームウェアバージョン 1.0 ユーザーズガイド
DRAC 5 SM-CLP のサポート
SM-CLP の機能
この項では、DRAC 5 に組み込まれている Workgroup(SMWG)Server Management Command Line Protocol(SM-CLP)について説明します。
DRAC 5 SM-CLP は DMTF と SMWG が提唱するプロトコルで、システム管理 CLI の実装標準となっています。システム管理コンポーネントの標準化の基盤となることを目標とする SMASH アーキテ
クチャの定義がその原動力となっています。SMWG SM-CLP は DMTF が提唱する全体的な SMASH 作業のサブコンポーネントです。
DRAC 5 SM-CLP のサポート
DRAC 5 は SM-CLP 標準に基づくコマンドラインプロトコルのサポートを最初に提供した RAC 製品です。SM-CLP は DRAC 5 コントローラのファームウェアからホストされ、telnet、SSH、およびシリア
ルベースのインタフェースをサポートしています。DRAC 5 SM-CLP インタフェースは DMTF 組織が提供する SM-CLP 仕様バージョン 1.0 に基づいています。
以下の項では、DRAC 5 からホストされる SM-CLP 機能の概要を提供します。
SM-CLP の機能
SM-CLP 仕様は、CLI による単純なシステム管理に使用できる標準的な SM-CLP の共通セットを提供しています。
表 11-1 に、サポートしている CLI のバーブをリストにします。
表 11-1. サポートしている CLI のバーブ
SM-CLP の管理操作とターゲット
SM-CLP はバーブとターゲットの概念を奨励して、CLI を通したシステム管理を提供します。バーブは実行する処理を指し、ターゲットはその処理を実行するエンティティ(またはオブジェクト)を決定しま
す。
次は SM-CLP コマンドライン構文の例です。
<バーブ> [<オプション>] [<ターゲット>] [<プロパティ>]
通常の SM-CLP セッション中、ユーザーは表 11-1 にあるバーブを使って操作を実行できます。
管理操作
DRAC 5 の SM-CLP 使用すると、以下のような管理ができます。
l サーバーの電源管理 — システムのオン、シャットダウン、再起動
l システムイベントログ(SEL)管理 — SEL レコードの表示やクリア
メモ:この項の説明は、Server Hardware(SMASH)イニシアチブのシステム管理アーキテクチャと SMWG SM-CLP 仕様の知識があるユーザーを対象としています。これらの仕様の詳細につ
いては、Distributed Management Task Force(DMTF)のウェブサイト www.dmtf.org を参照してください。
バーブ
定義
CD
シェルを使用して MAP を移動します。
delete
オブジェクトのインスタンスを削除します。
help
特定のターゲットのヘルプを表示します。
reset
ターゲットをリセットします。
show
ターゲットのプロパティ、バーブ、およびサブターゲットを表示します。
start
ターゲットをオンにします。
stop
ターゲットをシャットダウンします。
exit
SM-CLP シェルのセッションを終了します。
version
ターゲットのバージョン属性を表示します。