Users Guide
オプション ROM を用いた DRAC 4 ネットワーク設定の設定
DRAC 4 には、デフォルト IP アドレス 192.168.0.120 とデフォルトゲートウェイ 192.168.0.1 を持つ内蔵 NIC が含まれています。DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティを使って、こ
れらの設定とDRAC 4 ネットワークの追加設定を行うには、次の手順にしたがってください。
1. 管理下システムの起動プロセス中に、DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティにアクセスします。
DRAC 4 のバナー、ファームウェアバージョン、および現在の NIC IP アドレスが表示されて 5 秒以内に、<Ctrl><d> を押します。
セットアップ 画面が表示されます。画面のタイトルの下には、ネットワークインタフェースプロパティ メニューがあります。
2. DRAC 4 NIC プロパティを選択し変更します(表 2-1 参照)。仮想メディア設定は 2 ページにあります。
DRAC 4 NIC プロパティの変更時は、以下のガイドラインを使用してください。
l <前のページ> と <次のページ> キーを使って 2 枚のページを移動します。
l すべてのメニューの選択項目は、大文字小文字を区別しません。
l キー入力で選択します。
表 2-1. DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティのプロパティ
注意: Red Hat Enterprise Linux 環境に DRAC 4 を導入する場合は、「Red Hat Enterprise Linux 管理ステーションへの racadm CLI のインストール」を参照してください。
メモ: 次のオプションを変更するときは、値の入力中に <Esc> キーを押すと、現在の値が変更されないようにすることができます。<オプション編集>を押して、設定が切り換わる(2 つ
の選択可能な値のどちらかに設定が変更)場合は、<オプション編集>を再び押して値を元の設定に変更します。新しい値を入力したあとでは、<Esc> キーを押しても変更は取り消され
ません。切り換えオプションは、<Esc> キーを押しても変更されません。
プロパティ
説明
NIC の現在の
TCP/IP 設定
DHCP サーバーから DRAC 4 に割り当てられた現在の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイを表示します。
メモ: DHCP がカード上で有効で、DHCP システムが正しく動作していないとき、各オプションのカテゴリは 使用不可 と表示され、次のメッセージがオプションラベルの下
で点滅します。
DHCP サーバーからの応答を待っています。
DNS の現在の設定
現在 DHCP サーバーに割り当てられた IP アドレスを表示します。
NIC TCP/IP 設定オプション
DHCP の使
用設定
DHCP システムが DRAC 4 IP アドレスを割り当てたか、または DRAC 4 が事前設定した静的 IPアドレスを使用中かどうかを示します。使用できる設定は、有効 と 無効
です。設定を切り換えるには、<D>を押します。このオプションを選択すると、その他のオプションは淡色表示になります。
静的 IP ア
ドレス
DHCP が無効である場合に、事前設定した DRAC 4 の静的 IP アドレスを示します。デフォルトアドレスは 192.168.0.120 です。このアドレスを変更するには、<I>を押
します。
静的ネットマ
スク
DHCP が無効である場合に、事前設定した DRAC 4 の静的マスク IP アドレスを示します。デフォルトは 255.255.255.0 です。このマスクを変更するには、<N>を押
します。
静的ゲート
ウェイ
DHCP が無効である場合に DRAC 4 の事前設定された静的ゲートウェイ(ルーターまたはスイッチアドレス)を示します。デフォルトは 192.168.0.1 です。アドレスを変
更するには、<G>を押します。
Ethernet 設定オプション
NIC の設定
DRAC 4 NIC 設定が 有効 または 無効 であるかを示します。設定を切り換えるには、<e>を押します。選択された場合は、DRAC 4 NIC をリモートアクセスに使用でき
ます。この画面にある残りのオプションを設定するには、このオプションを選択する必要があります。
オートネゴシ
エート設定
DRAC 4 が自動的に LAN の速度と二重設定を設定するかどうかを示します。使用できる設定は、有効 と 無効 です。このオプションを選択しない場合は、ユーザー設定
が使われます。設定を切り換えるには、<a>を押します。
LAN の速度
設定
DRAC 4 NIC 通信速度を示します。使用可能な設定は、10 Base-T と 100 Base-T です。10 BASE-T は、1 秒に 10 Mb の通信速度を表します。100 BASE-
T は、1 秒に 100 Mb の速度を表します。この設定を切り換えるには、<s>を押します。オートネゴシエート 設定が有効である場合には、このオプションは使用できませ
ん。
LAN の二重
設定
DRAC 4 NIC の二重設定を示します。使用可能な設定は、半二重 と 全二重 です。設定が 半二重 の場合には、NIC は一度に一方向通信を行い、いつでも情報を送信
または転送できますが、両方を同時に実行することはできません。設定が 全二重 の場合には、NIC は同時に双方向通信を行います。この設定に切り替えるには、<X> を
押します。オートネゴシエート 設定が有効の場合は、このオプションを使用できません。
DNS 設定オプション
DHCP から
のサーバー
使用できる設定は、無効 と 有効 です。設定を切り換えるには、<U>を押します。デフォルト設定は 無効 で、DRAC 4 はプリセットされた静的 IP アドレスを使用します。こ
のオプションを選択すると、DHCP サーバーが DNS サーバー IP アドレスを提供します。
DHCP を使用(この表で前述)が、無効 に設定されていると、このオプションは淡色表示になっていてこのフィールドを変更することはできません。
静的 DNS
サーバー 1:
DHCP のサーバー が無効になっている場合に、DRAC 4 が使用する一次 DNS サーバーのプリセット静的 IP アドレスを示します。デフォルトは 192.168.0.5 です。
このアドレスを変更するには、<1>を押します。DHCP のサーバー が 有効 である場合、このオプションは淡色表示になって変更することができません。
静的 DNS
DHCP のサーバー が無効になっている場合に、DRAC 4 が使用する 2 次 DNS サーバーのプリセット静的 IP アドレスを示します。デフォルトは 192.168.0.6 です。