Users Guide
イベントのフィルタ処理とイベントマスクのプロパティ
DRAC 4 警告フィルタは、イベントマスクのスキャン前に 警告有効 のデータベースプロパティをスキャンします。(イベントマスクは、イベントの発信元、種類、重大度など、DRAC 4 または管理下
システムが生成したイベントに関する情報を指定するビットシーケンスです)。
DRAC 4 警告フィルタは次の一般手順に従って操作されます。
l DRAC 4 警告フィルタは、警告有効 プロパティグループ ID is cfgUserAdmin のすべてのオブジェクトをスキャンします。このグループのオブジェクト ID:
¡ cfgUserAdmin cfgUserAdminPageEmailEnable
このオブジェクトのプロパティ値が TRUE の場合、ユーザー表のイベントマスクをスキャンします。
l DRAC 4 警告フィルタは、cfgTraps cfgTrapsEnable オブジェクトをスキャンします。このオブジェクトのプロパティ値が TRUE の場合は、トラップ表のイベントマスクをスキャンします。
次の副項は、ユーザー表とトラップ表で定義された DRAC 4 生成イベントと、管理システム生成イベントのイベントマスクについて説明します。
DRAC 4 生成のイベントマスク定義
The cfgUserAdmin cfgUserdminAlertFilter {Rac, Sys} EventMask プロパティは署名なしの 32 ビット整数プロパティで、DRAC 4 生成イベントのフィルタ情報を格納しています。表 B-4 のビット
定義が適用されます。
表 B-4. 「DRAC 4 生成のイベントマスクビット定義」を参照 してください。
<bmc マスク> には次のビット定義があります。
l ビット-0:1 = DRAC 4 と BMC との通信に関する警告と、DRAC 4 と BMC 間で喪失または復元された通信に関する警告を送信します。
l ビット-1:1 = DRAC 4 と BMC との通信が喪失した場合に警告を送信します。
l ビット-2: 予約済。
l ビット-3: 予約済。
例
l 次の警告を定義する場合
¡ 重要な電圧センサーまたは温度センサー
¡ BMC との通信の喪失
この場合、使用するイベントマスクプロパティ値は 0x02244444 です。次のコマンドは、このプロパティ値を設定します。
racadm -g cfgUserAdmin -o cfgUserAdminAlertFilterRacEventMask -i1 0x2244444
l 次の警告を定義する場合
¡ 重要イベント
¡ システム電源オフ
DRAC 4 にログイン
0x00000001
DRAC 4 の設定
0x00000002
ユーザー設定
0x00000004
ログのクリア
0x00000008
サーバーコントロールコマンドの実行
0x00000010
コンソールリダイレクトへのアクセス
0x00000020
仮想メディアへのアクセス
0x00000040
警告のテスト
0x00000080
デバッグコマンドの実行
0x00000100
メモ:このマニュアル中では、オブジェクトは常にグループ名とオブジェクト名の組み合わせをスペースで区切って示します。
ビット
データ
種類
28–31
DRAC 4 未定義
予約済み
24–27
DRAC 4 その他の警告
<その他のマスク>
20–23
DRAC 4 BMC の通信警告
<BMC マスク>