Users Guide
ネットワーク経由による DRAC 4 へのアクセス
ここでは、ハードウェアの取り付けとソフトウェアの設定を済ませた後、DRAC 4 にアクセスする方法について説明します。
DRAC 4 を設定した後で、管理下システムにリモートでアクセスするには、4 つのリモートアクセスインタフェースのいずれかを使用します。 表2-2は、各 DRAC 4 インタフェースについて説明したもので
す。
表 2-2. DRAC 4 インタフェース
DRAC 4 NIC 経由で DRAC 4 の Web インタフェースにアクセスするには、対応する Web ブラウザか、Server Administrator または IT Assistant を使用します。
対応Web ブラウザを使って DRAC 4 にアクセスするには、DRAC 4 の IP アドレスを入力します。 DRAC 4 のユーザー名とパスワードを使ってログインします(デフォルトのユーザー名とパスワードは
rootとcalvinです)。 DRAC 4 のリモートアクセスインタフェースの使い方については、リモートアクセスインタフェースのオンラインヘルプを参照してください。
Server Administrator を使って DRAC 4 リモートアクセスインタフェースにアクセスするには、まず Server Administrator を起動します。 Server Administrator ホームページの左ペインのシステムツリ
ーから、システム ® メインシステムシャーシ ® Remote Access Controller の順にクリックします。Server Administrator リモートアクセス機能の使い方については、『Server Administrator ユー
ザーズガイド』を参照してください。
racadm CLI を用いた DRAC 4 へのアクセス方法の詳細に関しては、「シリアルおよび racadm コマンドの使い方」を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 用 DRAC 4 ソフトウェアの基本概要
DRAC 4 は、Red Hat Enterprise Linux 配布の一部であるコンパイル済みカーネルで対応されています。 他の設定オプションで再コンパイルしたカーネル(パフォーマンスの調整目的で設定したカー
ネルなど)には対応されていません。
次のリストは、Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムで DRAC 4 を使用する場合の基本的なソフトウェア情報を説明したものです。
l 管理下システムの DRAC 4 イベントサーバーがロードされていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
service racsvc status
l racsrvc service の起動、停止、ステータスの取得、再起動、または再ロードなどの操作を行うには、次のコマンドを入力します。
service racsvc <処置>
<処置> は 開始、停止、ステータス、また はプローブprobe です。
l 3 つの DRAC 4 サービスのいずれかに関する追加情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
man racsvc
l インストール済みの RPM パッケージのバージョンを確認するには、GnoRPM などのパッケージ管理ツールを使用するか、RPM クエリコマンド(rpm -q)を使用します。
例:
rpm -q <パッケージ名>
l インストールしたファイルとその場所を特定するには、次のコマンドを入力します。
rpm -ql <パッケージ名>
インタフェース
説明
Web インタフェース
DRAC 4 NIC 経由で対応Web ブラウザを使って、管理下システムにリモートからアクセスできます。 対応するWeb ブラウザのリストは、「対応Web ブラウザ」を参照してくだ
さい。
racadm CLI
管理下システムの IP アドレスだけを使って、リモートコンソール(racadm リモート機能オプション[-r])または管理ステーションから管理下システムに接続し、racadm コマンド
を実行できます。
メモ:racadm リモート機能は、Windows Server 2003、Windows 2000 Server、Windows XP Professional、Windows 2000 Professional、および Red Hat Linux オペ
レーティングシステムを実行している管理ステーションでのみサポートされています。
telnet コンソール
DRAC 4 NIC を使って、サーバー COM1 ポート、ビデオ、およびハードウェアマネジメントインタフェースに DRAC 4 からアクセスでき、電源オフ、電源オン、パワーサイク
ル、ハードリセット、正常なシャットダウン、および 正常な 再起動 コマンドなどの シリアル および racadm コマンドをサポートしています。
SSH インタフェース
高度なセキュリティを実現するために暗号トランスポート層を使用して、telnet コンソールと同じ機能を提供します。
ターミナルエミュレー
ションソフトウェア
シリアルコネクタを使って、サーバー COM1 ポートとハードウェアマネジメントインタフェースに DRAC 4 経由でアクセスできます。 ターミナルエミュレーションソフトウェアは、
電源オフ、電源オン、パワーサイクル、ハードリセット、正常なシャットダウン、および 正常な 再起動 などのコマンドを含んだ シリアル および racadm コマンドをサポ
ートします。
メモ:DRAC 4 のデフォルトのユーザー名は root で、デフォルトのパスワードは calvin です。
注意:再コンパイルしたカーネルで起動すると、Red Hat Enterprise Linux がロードに失敗する可能性があります。 この状態が発生したら、バックアップからカーネルとモジュールを復元する
か、Red Hat Package Manager(RPM)からカーネルを再インストールする必要があります。
メモ:すべての 3 つのサービス(racser、racsrvc、および racvnc)は、インストール時とシステムの起動時に自動的に開始されます。 アンインストールまたはシステムをシャットダウンすると、上
記のサービスは自動的に停止します。