Users Guide
5. Red Hat Linux AS/ES 2
6. Red Hat Linux AS/ES 3
7. Red Hat Linux AS/ES 4
VM -CLI ユーティリティを使用するには、DRAC 4 アカウントの有効な資格情報が必要です。クライアントホストオペレーティングシステムが Secure Sockets Layer (SSL)をサポートしている必要があり
ます。VM -CLI ユーティリティは SSL を使用した DRAC 4 ファームウェアへのネットワーク接続を介してセキュアな通信を提供します(最初の接続設定中)。
オペレーティングシステムで VM-CLI ユーティリティが定義され、サポートされている場合、正しく実行するには、管理者レベルのアクセス権(または VM -CLI グループメンバーシップ)が必要です。クライ
アントシステムの管理者は VM-CLI グループの名前を指定する必要があります。これは、ユーティリティに非管理者としてアクセスするために必要です。クライアントシステムの管理者が VM -CLI アクセ
ス専用にこのグループを作成するか、既存のユーザーグループの名前でもかまいません。クライアントシステムの管理者は、指定したグループ内でユーザーのメンバーシップも制御します。
l Windows システムの場合は、VM -CLI ユーティリティのユーザー全員にパワーユーザーの特権が必要です。
l Linux システムの場合は、非管理者が VM -CLI ユーティリティにアクセスする方法として sudo コマンドが推奨されます。このコマンドは中央から非管理者にアクセスを提供し、ユーザーが発行
したすべてのコマンドをログに記録します。VM -CLI グループのユーザーを追加または編集するには、管理者が visudo コマンドを使用します。追加された非管理者ユーザーは VM -CLI コマンド
ライン(または VM -CLI を使用するスクリプト)にプレフィックスとして sudo verb を追加して、ユーティリティを実行する権限を得ることができます。
インタフェースと API
ここでは、VM -CLI ユーティリティでサポートされているコマンドラインについて詳しく説明します。CLI インタフェースは、クライアントシステムのオペレーティングシステムに関係なく同じです。VM -CLI ユ
ーティリティで使用されるオプションは racadm ユーティリティのオプションと整合しています。たとえば、DRAC IP アドレスを指定するオプションは racadm でも VM -CLI でも同じ形式を必要とします。
VM -CLI コマンドの形式は以下のとおりです。
racvmcli [パラメータ] [OS シェルオプション]
コマンドラインのパラメータが受け入れられ、DRAC 4 が接続を許可した場合は、次のどちらかが発生するまでコマンドの実行が継続します。
l DRAC 4 が接続を終了する(DRAC 4 boot once オプション)。
または
l オペレーティングシステム / シェルの機能を使ってコマンド / プロセスを手動で終了する。たとえば、Windows ではタスクマネージャを使ってプロセスを終了します。
VM-CLI のパラメータ
DRAC 4 IP アドレス
-r <RAC-IP-アドレス>[:<RAC-SSL-ポート>]
このパラメータは、DRAC 4 の IP アドレスと SSL ポートを提供するために使用します。VM -CLI ユーティリティはこの情報を使って、指定した DRAC 4 と仮想メディア接続を確立します。
<RAC-SSL-ポート> を省くと、デフォルトポート(443)が使用されます。DRAC 4 のデフォルト SSL ポートを変更していない限り、オプションの SSL ポートは必要ありません。
<RAC-IP-アドレス> は有効な IP アドレスで、標準的な番号とドットの表記か、(DRAC 4 が DDNS をサポートしておりアクティブな場合は)DRAC 4 の DDNS 名です。
無効な値が検出された場合は、エラーメッセージが表示され、コマンドが終了します。
DRAC 4 のユーザー名
-u <DRAC-ユーザー名>
このパラメータは、適切な権限で仮想メディアのタスクを実行する DRAC 4 ユーザーの名前です。
l ユーザー名は有効でなければなりません。
l このユーザーに DRAC 仮想メディアユーザー 権限が必要です。
DRAC の認証に失敗した場合は、エラーメッセージが表示され、コマンドが終了します。
DRAC ユーザーのパスワード
-p <DRAC-ユーザーのパスワード>
メモ:コマンドラインの要素については、「VM -CLI のパラメータ」で詳しく説明しています。
メモ:コマンドラインの要素は大文字と小文字が区別されます。