Users Guide
仮想フロッピーデバイスの設定によって、オペレーティングシステムが新しいドライブ文字を割り当てる方法が決まります。 たとえば、システムで Service Pack 4 をインストールした Windows 2000
Server または Windows Server 2003 を実行している場合、オペレーティングシステムは最初に検出可能なハードドライブを検出して C ドライブとして設定します。仮想フロッピーがハードドライブとして
認識されるように設定されていると、Windows のこの動作によって、仮想フロッピーにドライブ文字 C が割り当てられます。 一方、インストール中に Windows が仮想フロッピードライブをスーパーフロ
ッピードライブとして検出する場合や、最初にドライブを検出した場合は、A というドライブ文字が割り当てられます。
仮想フロッピーがオペレーティングシステムにどのように認識されるか(スーパーフロッピードライブかハードドライブか)を変更するには、racadm コマンドを使って cfgFloppyEmulation オブジェクトを
再設定します。
仮想フロッピーをスーパーフロッピーとして設定する方法
オペレーティングシステムが仮想フロッピーをドライブ文字 A で始まるスーパーフロッピーとして識別するように設定するには、cfgFloppyEmulation オブジェクトの設定を 1 に変更します。
例:
racadm config -g cfgRacVirtual -o cfgFloppyEmulation 1
システムの再起動中に DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティが次の文字列を表示します。
DELL-VIRTUALS-120 Removable Media Drive
仮想フロッピーをハードドライブとして設定する方法
オペレーティングシステムが仮想フロッピーをドライブ文字 C で始まるハードドライブとして識別するように設定するには、cfgFloppyEmulation オブジェクトの設定を 0 に変更します。
例:
racadm config -g cfgRacVirtual -o cfgFloppyEmulation 0
この例では、システムの再起動中に DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティが次の文字列を表示します。
VIRTUALFLOPPY DRIVE Removable Media Drive
racvmcli
以下は、仮想メディアコマンドラインインタフェース(VM -CLI)ユーティリティの主な機能です。
l VM プラグインと一貫したリムーバブルメディアデバイスやイメージファイルをサポートしています。
l VM -CLI ユーティリティを使用して制御 / 対話するためのコマンドラインオプションをサポートしています。
l ユーティリティの複数のインスタンスを同時にアクティブにできます(読み取り専用イメージファイルのみ、実際のフロッピー /CD デバイスを使用する場合を除く)。
l 次の機能はオプショナルです。共通のオプションを含んだ設定ファイルのサポート。
l 切断時の自動終了 – DRAC ファームウェア boot-once オプション。
インストール
標準的なインストール方法を使って、仮想メディアクライアントシステムで racvmcli ユーティリティのインストールと削除を管理します。
l Windows クライアントの場合、このユーティリティは RAC Management Station パッケージの一部として racadm ユーティリティと一緒に配布されます。
l Linux クライアントの場合、VM -CLI ユーティリティは RAC Management Station パッケージの一部として racadm ユーティリティと一緒に配布されます。
パッケージには、VM -CLI ユーティリティと racadm ユーティリティを使用して複数のターゲットホストシステムにオペレーティングシステムやパッチの配布を実行する方法を説明したサンプル配布スクリ
プトが含まれています。このスクリプトはそのまま使うか、仮想メディア機能を使用した配布フレームワークを計画する際のリファレンスとして利用できます。
実行環境
VM-CLI コマンドは次の対応オペレーティングシステムのいずれかのコンテキスト内で実行します。
1. Windows XP
2. Windows 2000
3. Windows 2003
4. Red Hat Linux 9
メモ:Windows コントロールパネルでは、Dell VSF と Dell Virtual VCD はそれぞれ仮想フロッピーと仮想 CD-ROM と識別されます。