Users Guide
管理下システムは起動順序に基づいて、起動可能なデバイスから起動しようとします。 仮想デバイスが接続しており、起動可能なメディアが存在する場合は、システムはこの仮想デバイスに対
して起動します。 そうでない場合は、システムは起動可能なメディアのない物理デバイスのように、この操作をスキップします。 DRAC 4 では仮想メディアから無効になっている仮想ドライブへの
接続を受け入れるため、システムに接続して、次の起動に備えて仮想ドライブを有効にできます。(仮想メディアの有効 / 無効の機能は次回起動するまでは反映されません。)
仮想メディアを使ったオペレーティングシステムのインストール
1. オペレーティングシステムのインストール CD が管理ステーションの CD ドライブに挿入されているのを確認してください。
2. ローカル CD ドライブを選択して、仮想ドライブに接続しているのを確認します。
3. 「仮想メディアからの起動」にある手順に従って、 BIOS がインストール元の CD ドライブから起動するように設定します。
4. 画面上の手順に従ってインストールを完了します。
サーバーのオペレーティングシステムが実行中における仮想メディアの使い方
Windows システムでは、仮想メディアドライブが取り付けられ、ドライブ文字が備わっています。
Windows 内から仮想ドライブを使用するのは、物理ドライブを使用するのに類似しています。 管理ステーションでメディアに接続してからメディアを使用するには、ドライブをクリックし、その内容を参照
します。
Red Hat Enterprise Linux システムでは、まず仮想ドライブが取り付けられてから、ドライブにアクセスできます。 ドライブを取り付ける前に、まず管理ステーションでメディアに接続する必要がありま
す。
Red Hat Enterprise Linux では、仮想フロッピーと CD ドライブのマウントポイントを /etc/fstab ファイルに自動的に作成します。
Red Hat Enterprise Linux を実行しているシステムでは、次のコマンドを入力して、割り当てられた仮想メディアデバイスをすばやく識別します。
cat /var/log/messages | grep VIRTUAL
仮想 CD には /dev/cdromX と呼ばれるデバイスのエントリがあります(X は Red Hat Enterprise Linux で割り当てられたオプションのインデックスです)。 通常、仮想 CD ドライブに
は /dev/cdrom1 という名前が付いており、ローカル CD ドライブには /dev/cdrom という名前が付いています。
仮想フロッピードライブには /dev/floppyX と呼ばれるデバイスのエントリがあります(X は Red Hat Enterprise Linux で割り当てられたオプションのインデックスです)。 ローカルフロッピードライブ
が存在するかどうかによって、仮想フロッピードライブには、/dev/floppy または /dev/floppy1 という名前が付いています。
仮想メディア機能の有効と無効
仮想メディアは racadm コマンドを使って有効または無効にできます。 このコマンドはいつでも実行できますが、仮想メディア機能の有効と無効はシステムを再起動するまでは適用されません。
仮想メディア機能を無効にすると、システムの再起動後、DRAC 4 IDE オプション ROM ユーティリティが約15 秒間タイムアウトになります(仮想デバイス 1 つにつき約 7.5 秒)。
仮想メディア機能はデフォルトでは有効になっています。 無効にすると、DRAC は IDE バスから仮想 CD / フロッピーディスケットドライブを無効にし、次のメッセージを表示します。
ドライブ番号: 0 は仮想デバイスの検出に失敗しました。
ドライブ番号: 1 は仮想デバイスの検出に失敗しました。
仮想メディア機能を有効にするには、次のコマンドを入力します。 デフォルトのフラグ状態は 0 で、この機能が有効であることを示します。
racadm config -g cfgRacVirtual -o cfgVirMediaDisable 0
仮想メディア機能を無効にするには、次のコマンドを入力します。
racadm config -g cfgRacVirtual -o cfgVirMediaDisable 1
仮想メディアは表2-1 に示されるように、オプション ROM で有効、または無効にできます。
オペレーティングシステムに適した仮想フロッピー機能の設定
DRAC 4 は仮想フロッピーディスクをリムーバブルなメディアディスクとして設定します。 仮想フロッピーデバイスがハードドライブまたはスーパーフロッピードライブとしてオペレーティングシステムに表
示されるように設定するには、racadm コマンドを使用します。
メモ:仮想メディアから起動するには、まず仮想メディアを接続してから IDE オプションを実行する必要があります。
メモ:2 つの仮想ドライブは、オペレーティングシステムが実行している場合にのみ同時に動作します。 仮想 CD ドライブを使用してオペレーティングシステムをインストールしている間は、仮想フ
ロッピードライブは使用できません。
メモ:仮想メディアを有効または無効にする場合に GUI インタフェースを使用することはできません。