Users Guide
racadm の構文概要
racadm [-u <ユーザー名>] -p <パスワード> -r <RAC IP アドレス> <サブコマンド>
racadm -i -r <RAC IP アドレス> <サブコマンド> or
racadm -i -r <RAC IP アドレス>:<新しいポート番号> <サブコマンド>(DRAC/MC HTTPS ポート番号が変更されている場合)
racadm オプション
表 8-4 は、racadm コマンドオプションのリストです。
表 8-4. racadm コマンドオプション
-r オプションを使用する場合、DRAC/MC が RACADM コマンドを受け入れるように設定するために、-u と -p オプションを使用する必要があります。前述のオプションを使用せずに -r オプションを使用
すると、コマンドは失敗します。
RACADM リモート機能を有効または無効にする
RACADM CLI リモート機能はデフォルトで有効になっています。無効にしている場合は、次のコマンドを入力して、リモート機能を有効にします。
racadm config -g cfgRacTuning -o cfgRacTuneRemoteRacadmEnable 1
リモート機能を無効にするには、次のコマンドを入力します。
racadm config -g cfgRacTuning -o cfgRacTuneRemoteRacadmEnable 0
RACADM サブコマンドの説明
次に、RACADM CLI で実行可能なサブコマンドについて説明します。構文や有効なエントリなど、RACADM サブコマンドの詳細については、「サブコマンドの Man ページ」のリストを参照してください。
複数の DRAC/MC の設定
RACADM CLI の主な機能の 1 つに、設定ファイルを用いて DRAC/MC を設定する機能があります。RACADM CLI は racadm.cfg という DRAC/MC 設定ファイルをパースしてから、個々の設定要求
を 1 つ以上の DRAC/MC に送信します。
この方式は、複数ある DRAC/MC データベースプロパティを設定するときに用いられます。最初に、設定済みの DRAC/MC にオブジェクトグループ ID とオブジェクト ID でデータベースプロパティを問
い合わせるために、RACADM CLI を実行する必要があります。RACADM CLI は取得した情報から racadm.cfg ファイルを作成します。次に、このファイルをその他の DRAC/MC にエクスポートするこ
とにより、同じデータベース情報を使ってその他のカードも設定することができます。
設定ファイルの概要
設定ファイルを使用するには、次の高度な手順に従います。
1. 適切な設定を持つ DRAC/MC から設定を取得します。
2. その設定を修正します(オプション)。
3. 対象の DRAC/MC に設定を適用します。
4. 対象の DRAC/MC をリセットします。
オプション
説明
-r <RAC IP アドレス> または
-r <RAC IP アドレス>:<ポート番号>(DRAC/MC
のポート番号が変更されている場合)
コントローラのリモート IP アドレスを指定します。
-i
インタラクティブにユーザーのユーザー名とパスワードを問い合わせるように RACADM に指示します。
-u <usrName>
コマンドのトランザクションの認証に使用するユーザー名を指定します。指定されていない場合のデフォルトのユーザー名は「racadmusr」が使用
されます。-u オプションを使用すると、 -p オプションも必要になり、-i オプション(インタラクティブ)は使用できなくなります。
-p<パスワード>
コマンドのトランザクションを認証するパスワードを指定します。-p オプションを使用すると、-i オプションは使用できなくなります。
メモ:これらのコマンドはローカルシステムで実行することをお勧めします。
メモ:一部の設定ファイルには、その他のカードを設定する前に変更しなければならない固有の DRAC/MC 情報(静的 IP アドレスなど)が含まれていることがあります。