Users Guide
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Microsoft®Active Directory®を用いた DRAC/MC の使い方
Dell™RemoteAccessController/ModularChassisバージョン 1.3 ユーザーズガイド
ディレクトリサービスは、ネットワーク上のユーザー、コンピュータ、プリンタ、などの制御に必要な全情報の共通データベースを管理するために使用されます。
会社で Microsoft Active Directory サービスソフトウェアが使われている場合、DRAC/MC へのアクセス権を得て、使用する Active Directory ソフトウェアにすでに存在するユーザーに対し、DRAC/MC
ユーザー特権の追加や管理を行えるように設定することが可能です。DRAC/MC へアクセスするには、Microsoft Windows®2000 か WindowsServer™2003オペレーティングシステムを実行する
システムが必要です。
Active Directory スキーマ拡張機能
Active Directory データは、アトリビュートとクラスの分散データベースとして概念付けられます。データベース内へのデータの追加または取り込みを可能とする規則が、Active Directory スキーマとなり
ます。 格納されるクラスの例としては、ユーザークラスがあげられます。 ユーザークラスのアトリビュートの例としては、ユーザーの名、姓、電話番号、などがあげられます。会社は、その環境に特化し
たニーズに対処すべく自社独自のアトリビュートとクラスを加えることで、Active Directory データベースを拡張することができます。 デルでは、このスキーマにリモート管理の認証と許可の対応に必要
な変更を加え、機能拡張を行っています。
既存の Active Directory スキーマに加わられるアトリビュートまたはクラスは、すべて固有の ID を付けて定義する必要があります。 業界を通じて固有な ID の維持を図るため、Microsoft が Active
Directory オブジェクト識別子(OID)のデータベースを管理して、会社がスキーマに拡張機能を追加する際、それが固有なもので互いに重複しないことが保証されています。 Active Directory のスキー
マを拡張させるべく、デルではディレクトリサービスに加える当社のアトリビュートおよびクラスについて固有の OID、固有な名前の拡張子、および固有のリンクアトリビュート ID を受け取っています。
デルの拡張子: dell
デルベースの OID: 1.2.840.113556.1.8000.1280
RAC LinkID の範囲: 12070 ~ 12079
Microsoft が管理する Active Directory OID データベースは、msdn.microsoft.com/certification/ADAcctInfo.asp で当社拡張子の Dell を入力することで参照できます。
RAC スキーマ拡張機能の概要
幾多の顧客環境において極めて柔軟な対応を実現するため、デルではユーザーが希望する成果に応じた設定が行えるオブジェクトグループを提供しています。 デルはこのスキーマに対して、関連、デ
バイス、および特権というオブジェクトを加えて拡張を行っています。 関連オブジェクトは、特定の特権セットを持つユーザーまたはグループを 1 台以上の RAC デバイスとリンクさせるために使用しま
す。 このモデルによって、システム管理者はネットワーク上に過剰な複雑性を増すことなく、各種ユーザーの組み合わせや RAC 特権および RAC デバイスにおける柔軟性を最大限に高めることができ
ます。
Active Directory オブジェクト概要
認証と許可のために Active Directory に統合するネットワーク上の物理的な RAC のそれぞれに対し、少なくとも関連オブジェクトと RAC デバイスオブジェクトを 1 個ずつ作成しておきます。関連オブジ
ェクトは必要なだけいくつでも作成することができ、各関連オブジェクトも必要なだけいくつでもユーザー、ユーザーグループ、または RAC デバイスオブジェクトにリンクすることができます。 ユーザーお
よび RAC デバイスオブジェクトは、エンタープライズ内のどのドメインのメンバーにでもなることができます。
ただし、関連オブジェクトはそれぞれ 1 個の特権オブジェクトにのみリンクされます(もしくは、複数のユーザー、ユーザーグループ、または RAC デバイスオブジェクトをリンクします)。 これによって、シ
ステム管理者は特定の RAC においてどのユーザーにどのような特権を与えるかを管理することができます。
RAC デバイスオブジェクトは、認証と認可のために Active Directory を照会する RAC ファームウェアへのリンクです。 RAC をネットワークに追加した場合、システム管理者は RAC とそのデバイスオ
ブジェクトをその Active Directory 名で設定して、ユーザーが Active Directory で認証と認可を実行できるようにする必要があります。 システム管理者はまた、ユーザーが認証できるように少なくとも 1
つの関連オブジェクトを RAC に追加することが必要です。
図6-1 は、すべての認証と認可に必要な接続を関連オブジェクトが提供しているところの図解です。
図 6-1. Active Directory オブジェクトの一般的なセットアップ
Active Directory スキーマ拡張機能
RAC スキーマ拡張機能の概要
Active Directory オブジェクト概要
DRAC/MC アクセスのための Active Directory の設定
Active Directory スキーマの拡張
Active Directory ユーザーとコンピュータのスナップインへ
の Dell 拡張機能のインストール
Active Directory ユーザーとコンピュータのスナップインを開く
Active Directory への DRAC/MC ユーザーと特権の追加
ドメインコントローラの SSL の有効化
ドメインコントローラルート CA 証明書のエクスポート
DRAC/MC ファームウェア SSL 証明書を全ドメインコントローラの信頼
された証明書のリストにインポート
DRAC/MC の設定
Active Directory を使用した DRAC/MC へのログイン
よくあるお問い合わせ(FAQ)
メモ:DRAC/MC ユーザーインタフェースで 1 度に Active Directory にログインできるユーザー数は 1 名のみです。