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DR Series システムハードウェアとデータ操作
データは、DR Series システムソフトウェアが事前インストールされている Dell DR Series DR4X00 および
DR6X00 ハードウェアアプライアンスシステム(2 ラックユニット(RU)アプライアンス)に格納され、常駐
します。
DR Series システムハードウェアは、合計 14 台のドライブで構成されています。これらのドライブの 2 台は、
Redundant Array of Independent DisksRAID)コントローラで RAID 1 として設定された 2.5 インチドライブで、
これがボリューム 1 として見なされます。DR4000 システムでは、これらのドライブは内蔵ドライブですが、
DR4100DR6000DR4300eDR4300、および DR6300 システムでは、これらのドライブにアプライアンスの背
面からアクセスできます。バックアップされているデータは、DR Series システムに存在する 12 個の仮想ディ
スクに格納されます。DR Series システムは、外付け拡張シェルフエンクロージャの形態での追加ストレージ
もサポートします(本トピックの「
DR Series 拡張シェルフ
」を参照)RAID に連結されたホットスワップ対
応のデータドライブは、次のように設定されています。
RAID 6 として動作する 11 のドライブ。データストレージ用の仮想ディスクとして機能します(ドライブ
111
残りのドライブ(ドライブ 0)は、DR4000DR4100、および DR6000 のシステムに対しては RAID 6 のグロ
ーバルホットスペアドライブとして機能し、DR4300eDR4300および DR6300 に対しては専用ホットスペ
アとして機能します。
DR Series システムは RAID 6 をサポートしており、最大 2 つのディスク障害が同時に発生した場合でも、RAID
アレイ仮想ディスクに対する読み取りおよび書き込み要求を継続でき、ミッションクリティカルなデータは
保護されます。このように、このシステム設計では、二重のデータドライブ障害に対する耐久性がサポート
されます。
システムが 11 の仮想ドライブのいずれかに障害が発生したことを検出すると、専用のホットスペア(ドライ
ブスロット 0)がその RAID グループのアクティブメンバーになります。このホットスペアドライブが故障ド
ライブの代替として動作することから、データは自動的にこのホットスペアにコピーされます。専用ホット
スペアは、故障ドライブの代替を要求されるまでは非アクティブのままとなります。このシナリオは通常、
不具合のあるデータドライブが交換されるときに生じます。ホットスペアは、内蔵のミラードライブと RAID
6 ドライブアレイの両方の代替となることができます。
1. DR Series システムのドライブスロットの場所
ドライブ 0(上部) ドライブ 3(上部) ドライブ 6(上部) ドライブ 9(上部)
ドライブ 1(中央) ドライブ 4(中央) ドライブ 7(中央) ドライブ 10(中央)
ドライブ 2(下部) ドライブ 5(下部) ドライブ 8(下部) ドライブ 11(下部)
DR Series 拡張シェルフ
DR Series のハードウェアシステムアプライアンスは、Dell PowerVault MD1200DR4000DR4100および DR6000
向け)および Dell PowerVault MD1400DR4300eDR4300、および DR6300 システム向け)データストレージ拡
張シェルフエンクロージャの取り付けと接続をサポートします。各拡張シェルフには、1 台のエンクロージ
ャに 12 台の物理ディスクが装備されており、基本的な DR Series システムに追加のデータストレージ容量を
提供します。サポートされているデータストレージ容量拡張シェルフは、お使いの DR Series バージョンに基
づいてさまざまな容量で追加することができます。詳細については、Dell
DR Series System Interoperability
GuideDell DR Series システム互換性ガイド)を参照してください。
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