Administrator Guide
ストリームは、DR Series システムに同時に書き込まれるファイルの数にリンクすることができます。DR
Series システムは書き込まれているファイルの数を追跡し、そのデータを 4MB チャンクにアセンブルした後
で、データのそのセクションを処理します。ストリーム数が超過すると、データは順序不問で処理され、全
体的な重複排除節約率が影響を受ける場合があります。詳細については、『Dell
DR Series System
Interoperability Guide』(Dell DR Series システム互換性ガイド)を参照してください。
接続はアプリケーションによって作成され、単一の接続内では、アプリケーションと、単一接続上で同時実
行されているバックアップジョブの数に応じて複数のストリームが存在する場合があります。複製は、ひと
つの接続を使用する単一のポートを介して、最大
16 のストリームを使用することができます。
例えば、Backup Exec を使用してバックアップを実行しており、DR4100 と CIFS プロトコルを使用していると
します。
• ひとつの Backup Exec サーバーが CIFS で DR4100 に接続されており、ひとつのバックアップを実行してい
る場合は、ひとつの接続 と ひとつのストリーム があります。
• ひとつの Backup Exec サーバーが CIFS で DR4100 に接続されており、10 個のバックアップが同時に実行さ
れている場合は、ひとつの接続 と 10 個のストリーム があります。これは、Backup Exec が DR4100 に対し
て 10 個の異なるファイルを書き込んでいることを意味します。
レプリケーション
レプリケーションとは、ストレージの場所から主要データが保存されるプロセスで、データストレージ環境
における重複リソースの一貫性の確保を目的としています。データレプリケーションはフォールトトレラン
スのレベルを向上させるため、保存データの維持の信頼性が向上し、同一の保存データへのアクセスを可能
にします。
DR Series システムはアクティブな形式のレプリケーションを使用してプライマリバックアップスキームを
設定できます。レプリケーションの際には、特定のソースから特定のレプリカターゲットへのデータストレ
ージ要求をシステムが処理します。このレプリカターゲットは、元のソースデータのレプリカとして機能し
ます。このレプリカは、オプションで第 3 の場所にカスケードできます。これは追加のコピー用のカスケー
ドレプリカと呼ばれます。
メモ: DR Series システムには、レプリケーションを同じシステムソフトウェアリリースバージョンを実
行する他の DR シリーズとの間のみに限定するバージョンチェックが含まれています。バージョンに互
換性がない場合、イベントによって管理者に通知が送信されます。
メモ: VTL コンテナのレプリケーションは現在サポートされていませんが、現在この機能の積極的な開
発が進んでおり、将来の DR Series システムリリースで公開される予定です。
レプリカ / カスケードレプリカは読み取り専用であり、スケジュール済み、または手動のレプリケーション
中に、新規または一意のデータによってアップデートされます。DR Series システムは、ネットワーク環境に
おいて、バックアップまたは重複排除データがリアルタイム、またはスケジュール期間中に複製されるスト
レージレプリケーションの一種として機能します。これは、2 台または 3 台の DR Series システム間における
レプリケーション関係において、複数のシステム間に関係が存在することを意味します。その関係では、1
台がソース、他方がレプリカとして機能し、バックアップワークフローにおいて複製されたデータのインス
タンスを
2 つ保管することを選択した場合は、オプションの 3 台目がカスケードレプリカとして機能します。
レプリケーションはコンテナレベルで行われ、ソースからレプリカへ、レプリカからオプションのカスケー
ドレプリカへの 1 方向性です。ただし、レプリケーションはコンテナレベルで行われるため、ユーザー固有
のワークフローに応じた特有のレプリケーション要件を満たす様々なコンテナをセットアップすることが可
能です。この形態のレプリケーションは、
CIFS、NFS、高速 CIFS、および高速 NFS プロトコル向けにサポー
トされており、DR Series システムによって完全に処理されます。
メモ:
DR Series システムそれぞれにおいて、コンテナごとに一度に複製されるファイルの最大数についての
情報は、『
Dell DR Series System Interoperability Guide
』(Dell DR Series システム相互運用性ガイド)を参照
してください。
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