Administrator Guide
縮テクノロジに基づき、DR Series システムは同じデータの複数コピーを保持する必要を無くします。それに
より、お客様は、より多くのデータをより長い期間にわたってオンラインで保持することが可能になり、テ
ープバックアップへの依存度が低減されます。
DR Series システムでは、重複排除と圧縮のテクノロジを使用して、15:1 のデータ削減比の達成が期待されま
す。このデータの削減が達成されることにより、必要とされる増分ストレージ操作の実行回数が減少し、バ
ックアップのフットプリントが小さくなります。冗長データを削除することにより、DR Series システムは、
高速かつ信頼性の高いバックアップおよび復元の機能を実現し、メディアの使用率および電源と冷却の要件
を軽減し、データの保護および保持の全体的なコストを改善します。
DR Series システムの重複排除レプリケーション機能を使用して、複数サイト環境に完全なバックアップソリ
ューションを提供するため、会社全体にデータ重複排除の利点を拡大することもできます。64:1 重複排除レ
プリケーション(DR4X00 の場合は 32:1、DR2000v の場合は 8:1)により、最大 64 台のノードを 1 台のノード上
の独立した個別のコンテナに同時に複製できます。DR Series システムは、回線経由でコンテナに移動させる
必要があるデータのサイズを縮小するため、圧縮をレプリケーションと組み合わせて使用します。
レプリケーションは、設定に基づいて、ピーク時間外に実行されるようにスケジュールすることができます。
作成するレプリケーションスケジュールは、ニーズに基づいた最適なバックアップ時間枠を確保するために、
レプリケーションデータよりもデータの取り込みを優先するように設定できます。
NFS コンテナおよび CIFS コンテナとは異なり、OST および RDS コンテナのレプリケーションはデータ管理ア
プリケーション(DMA)メディアサーバーによって処理されます。
DR Series システムは、データの 64:1 レプリケーションをサポートし(DR4X00 の場合は 32:1、DR2000v の場合
は 8:1)、最大 64 台のソース DR Series システムが単一のターゲット DR Series システムにある異なる個々のコ
ンテナにデータを書き込むことができます。これは、支店または支社のそれぞれが、本社の DR Series システ
ムにある個別の異なるコンテナに独自のデータを書き込むことができるという使用事例に対応します。
メモ: ターゲット DR Series システムのストレージ容量は、コンテナに書き込みを行うソースシステムの
数、および各ソースシステムが書き込みを行う量の影響を直接受けることに注意してください。
ソースシステムとターゲットシステムがそれぞれ異なる Active Directory(AD)ドメインに存在する場合、タ
ーゲット DR Series システム上のデータにアクセスできない可能性があります。AD が DR Series システムの
認証に使用される場合、AD 情報はファイルに保存されます。これにより、設定されている AD 権限のタイプ
に基づいて、データへのユーザーアクセスを制限することができます。
メモ: 複製を設定している場合は、この同じ認証情報がターゲット DR Series システムに複製されます。
ドメインのアクセス問題を防止するため、ターゲットシステムとソースシステムの両方が同じ Active
Directory ドメイン内にあることを確認してください。
サポートされている管理アプリケーションの完全なリストについては、『
DR Series System Interoperability
Guide
』(DR Series システム相互運用性ガイド)を参照してください。
静止時の暗号化
DR Series システムにあるデータは暗号化できます。暗号化が有効になっている場合、DR Series システムは、
データの暗号化と復号化に業界標準の FIPS 140-2 準拠の 256 ビットの Advanced Encryption Standard(AES; 高度
暗号化規格)の暗号化アルゴリズムを使用します。コンテンツ暗号化キーは、静的モードまたは内部モード
のいずれかで動作するキーマネージャによって管理されます。静的モードでは、すべてのデータを暗号化す
るのにグローバルな固定キーが使用されます。内部モードではキーのライフサイクル管理が実行され、キー
が定期的にローテーションされます。コンテンツの暗号化キーをローテーションし、新しいキーを生成でき
るまでの最低限のキーローテーション期間は 7 日です。このローテーション期間は、ユーザーが構成可能で、
日数で指定できます。ユーザー定義のパスフレーズを使用してキーのパスフレーズが生成され、コンテンツ
の暗号化キーの暗号化に使用されます。暗号化を有効にするにはパスフレーズを定義する必要があります。
システムは最大 1023 の異なるコンテンツ暗号化キーをサポートします。
ストリーム対接続
このトピックでは、データストリームとアプリケーション接続の違いを説明します。
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