Administrator Guide
10
Dell NetVault Backup および Dell vRanger を使
用した Rapid Data Access の設定と使用
概要
Dell NetVault Backup または Dell vRanger 搭載の Rapid Data Storage(RDS)は、ネットワークストレージデバイ
スとの使用が可能な論理ディスクインタフェースを提供します。Dell DR Series システムでは、そのデータス
トレージ操作の NetVault Backup および vRanger との統合のために DR Rapid プラグインが必要です。このプラ
グインは、最新のソフトウェアアップデートがインストールされるときに、NetVault Backup および vRanger
サーバーと Dell DR Series システムにデフォルトでインストールされます。DR Rapid を使用することにより、
DMA はレプリケーションおよびデータ重複排除といった DR Series システムの主要機能を最大限に活用する
ことができます。
DR Series システムで DR Rapid を使用する場合、次の利点があります。
• NetVault Backup 搭載 RDA および vRanger 搭載 RDA プロトコルによるデータ転送の高速化と向上:
– 最小限のオーバーヘッドでのバックアップに集中します。
– より大きいサイズのデータ転送に対応します。
– CIFS や NFS よりも優れたスループットを提供します。
• DR Rapid とデータ管理アプリケーション(DMA)の統合:
– DMA からメディアサーバーソフトウェアへの通信。
– DMA に大きな変更を加えずに DR Series システムのストレージ機能を使用することができます。
– ビルトイン DMA ポリシーの使用により、バックアップおよび複製操作が簡素化されます。
• DR Series システム、DR Rapid ポート、および書き込み操作:
– コントロールチャネルは TCP ポート 10011 を使用します
– データチャネルは TCP ポート 11000 を使用します
– 最適化された書き込み操作により、クライアント側の重複排除が可能になります
• DR Series システム間の複製操作:
– ソースまたはターゲット DR Series システムに対する設定は不要
– 複製はコンテナベースではなく、ファイルベース
– 複製は DMA の最適化複写操作によってトリガ
– DR Series システムがデータファイルを転送します(メディアサーバーではありません)
– デュプリケーションが完了すると、DR Series システムが DMA にカタログをアップデートするように
通知します(2 回目のバックアップの承認)。これにより、DMA がレプリケーションの位置を認識し、
ソースまたはレプリケーションターゲットからの復元を DMA から直接使用できるようになります。
–
ソースおよび複製間での異なる保持ポリシーをサポート
– 複製が DR Series システムではなく DMA 自体にセットアップされる
131