Administrator Guide

9
高速 NFS および高速 CIFS の設定と使用
高速 NFS および高速 CIFS は、NFS CIFS ファイルシステムプロトコルを使用するクライアントで、書込み操
作アクセラレータを有効にします。OST および RDS と同様に、これらアクセラレータは、CommVaultEMC
Networkerおよび Tivoli Storage Manager などのデーター管理アプリケーションDMA DR Series システム
バックアップ、復元、最適化されたデュプリケーション操作間におけるより良い連携と統合を可能にします。
現在サポートされている DMA の一覧については、
Dell DR Series System Interoperability Guide
Dell DR Series
システム相互運用性ガイド)を参照してください。
高速 NFS は、一意のデータのみが DR Series システムに書き込まれるよう制御する新しいクライアントファイ
ルシステムタイプです。高速 NFS はユーザースペースのコンポーネントとユーザースペースFUSE)のファ
イルシステムを使用してこれを実現します。 ファイルの作成および許可の変更などのメタデータ操作は標
NFS プロトコルで処理されますが、書き込み操作は高速 NFS で処理されます。
高速 CIFS も、一意のデータのみが DR Series システムに書き込まれるよう制御する Windows 認定のフィルタ
ドライバです。すべてのチャンク処理およびハッシュ計算はクライアントレベルで行われます。
メモ:
Dell DR Series System Interoperability Guide
Dell DR Series システム相互運用性ガイド)にリスト
された対応 DMA は、高速 NFS および高速 CIFS において テストされ、認定された DMA です。高速 NFS
および高速 CIFS を他の DMASymantec の製品など)と使用することも可能ですが、デルではこれらの
製品における高速 NFS または高速 CIFS とのテストおよび認可を行っていません。
高速 NFS および高速 CIFS のメリット
高速 NFS および高速 CIFS DR Series システムで使用すると、次の利点が提供されます。
ネットワーク使用率の削減と DMA バックアップ時間の短縮
クライアントでのデータのチャンク化とハッシュ計算の実行、バックエンドでのチャンク化されたハ
ッシュファイルの転送
ワイヤ経由で書き込む必要があるデータの量の削減
パフォーマンスの向上
CommVaultEMC Networker および Tivoli Storage Manager 等の DMA のサポート。現在サポートされている
DMA のリストについては、Dell DR Series System Interoperability GuidDell DR Series システム相互運用性
ガイド)を参照してください。
既存の NFS および CIFS クライアントとの互換性クライアントにプラグイン(ドライバ)のインストー
ルするだけです
どのクライアントでも I/O 操作速度を上げるための高速 NFS および高速 CIFS の使用が可能これに
は自家製バックアップスクリプトを使用するクライアントも含まれます
複数のメディアサーバー同時バックアップに対応可能
ベストプラクティス:高速 NFS
本トピックでは、DR Series システムで高速 NFS 操作を使用する際の推奨ベストプラクティスをいくつか紹介
します。
123