Administrator Guide
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グローバルビューの使用
本トピックでは、グローバルビュー機能を使用して企業内の複数の DR システムを監視し、それらのシステム
に移動する方法について説明します。グローバルビューは、企業内にある複数 DR システムのリアルタイムビ
ューを提供する機能です。
グローバルビューについて
グローバルビューは、それに追加された DR Series システムすべての総合的な状況を提供するもので、リモー
トシステムの監視と管理を容易にするダッシュボードです。例えば、ユーザーが DR Series システムがある本
社の管理者であるとします。会社には
3 つの支社があり、それぞれが本社への複製を行う 2 台の DR ユニット
を所有しています。ユーザーはグローバルビューを使用して支社のユニット(および本社ユニット)すべて
を単一のページで監視することができます。ドロップダウンリストとリンクは、ビュー内にある DR システム
に対する容易なナビゲーションを提供します。
グローバルビューの使用におけるヒントと制限は次のとおりです。
• 合理化されたナビゲーションのため、ダッシュボードで DR システム間を移動するときに GUI での位置が
保存されます。例えば、1 台の DR システムの Software Upgrade(ソフトウェアアップグレード)ページに
いるとします。グローバルビューページから別の DR システムに移動すると、新しい DR システムの
Software Upgrade(ソフトウェアアップグレード)ページが表示されます。
• DR Series システムのグローバルビューダッシュボードは、そのシステムに対してローカルで、グローバ
ルビュー情報はシステムの物理的なファイル内に維持されます。マシンがダウンしたり、その他の理由で
使用不可になると、グローバルビューは使用できません。さらに、マシンで工場出荷時設定への更新が行
われると、グローバルビュー情報は失われ、グローバルビューダッシュボードにマシンを再度追加する必
要があります。
• オリジナルのグローバルビューを含む DR システムがダウンしたり、その他の理由で使用不可になった場
合のバックアップとして機能させるため、ドメイン内の別の DR システムに同一のグローバルビューを定
義することができます。例えば、A、B、および C の 3 台の DR Series システムがあるとします。これらは
すべて同じ Active Directory Services(ADS)ドメインにあり、同一のログイン資格情報を持っています。
DR Series システム A にログインし、そのグローバルビューページで DR Series システム B および C を追加
します(その結果 A、B、および C がビューに表示されます)。次に、DR Series システム B にログインし、
A および C を B のグローバルビューページに追加します(この場合も、 A、B、および C がビューに表示
される結果となります)。
• グローバルビューダッシュボード設定をインポートまたはエクスポートすることはできません。グロー
バルビューを作成するには、グローバルビューダッシュボードにマシンを追加することによって手動で定
義する必要があります。詳細については、グローバルビューへの DR Series システムの追加を参照してく
ださい。
• DR2000v は、それが登録されているハードウェア DR Series アプライアンスによって、グローバルビューで
監視することができます。
メモ: Internet Explorer 10 を使用している場合は、グローバルビュー内で DR ユニット間を移動するときに
DR ユニットを新しいブラウザウィンドウで開くことを可能にするため、ポップアップブロッカーを無
効化することが推奨されます。
作業を開始する前に
グローバルビュー機能は、バージョン 3.0.0.1(またはそれ以降)のソフトウェアがインストールされたすべ
ての DR システムで使用可能です。現在ログインしているシステムは、デフォルトで Global View(グローバル
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