Dell Command | Monitor バージョン 9.
メモ、注意、警告 メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法 を説明しています。 警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 Copyright © 2008 - 2015 Dell Inc. All rights reserved. この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際 知的財産法で保護されています。Dell™、および Dell のロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の 商標です。本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2015 - 07 Rev.
目次 1 はじめに...................................................................................................................5 Dell Command | Monitor の概要.......................................................................................................... 5 Dell Command | Monitor アーキテクチャ............................................................................................6 本リリースの新機能......................................................................................................................
BIOS 管理プロファイル................................................................................................................. 16 起動制御......................................................................................................................................... 16 ベースデスクトップモバイル.........................................................................................................17 ログレコード..............................................................................................................
1 はじめに Client Instrumentation とは、クライアントシステムのリモート管理を可能にするソフトウェアアプリケーシ ョンを指します。Dell Command | Monitor ソフトウェアアプリケーションは、Enterprise クライアントシス テム情報へのアクセス、ステータスの監視、またはリモートでのシステムのシャットダウンなどのシステム 状態の変更を行うために、アプリケーションプログラムを使用してリモート管理を有効にします。Dell Command | Monitor は標準的なインタフェースを介して主要システムパラメータを使用するため、システム 管理者による導入済み Enterprise クライアントシステムのインベントリの管理、システム正常性の監視、お よび情報の収集などが可能になります。本書では、Dell Command | Monitor とその各種機能の概要について 説明しています。 メモ: Dell Command | Monitor はこれまで Dell OpenManage Client Instrumentation(OMCI)と呼ば れていました。OMCI バ
主要分野を対象とするカスタムスクリプトを作成することもできます。これらのスクリプトは、インベント リ、BIOS 設定、およびシステム正常性の監視に使用できます。 メモ: デフォルトインストールは SNMP サポートを有効化しません。SNMP サポートの有効化の詳細 については、dell.
を受信し、それを独自のフォーマットで保存します。その後、情報が管理コンソールに(同じパスを逆方向 にたどって)返されます。 本リリースの新機能 • Windows 10 オペレーティングシステムのサポート。 • 新しいプラットフォームのサポート。 • 追加言語に対するインストーラサポート。 • 対応属性に従ってアップデートされた SCCM MOF。 • 次の新しいトークンのサポート: – POST 時間の拡張 – 外部 WLAN アクティビティ LED – Intel Ready Mode Technology – キーボードバックライトのアクティブカラー – キーボードバックライトの有効化カラー – キーボードバックライトのカスタムカラー 1 – キーボードバックライトのカスタムカラー 2 – プライマリビデオデバイススロット – Rugged Dock Non-Video デバイス – ステルスモード静音 Bluetooth – ステルスモード静音ファン – ステルスモード静音 GPS – ステルスモード静音 LCD – ステルスモード静音 LED – ステルスモード静音スピーカー –
• BIOS 設定 • WMI セキュリティ • イベント報告 • リモートシャットダウン • WMI-CIM プロトコル、WSMAN、および SNMP を使用したシステム情報へのアクセス • 詳細な設備資産情報の編集 • リモートウェイクアップの設定機能 • システム設定のリモート変更 • システム正常性の監視とステータスの報告 • Intel および LSI コントローラに対する RAID の監視とアラート発行 • SNMP の監視とトラップ CIM 2.17 スキーマのサポート Dell Command | Monitor は CIM 2.
情報アクセス Dell Command | Monitor は、CIM を使用して、BIOS のリビジョンやシステムモデルなどのシステム情報へ のアクセスを WMI 経由で提供します。WMI 経由での情報へのアクセスには、WSMAN プロトコルを使用す ることもできます。 詳細な資産情報 Dell Command | Monitor は、プロセッサ、PCI デバイス、バッテリなどの詳細なインベントリ情報へのアク セスを提供します。 リモートウェイクアップ設定 Dell Command | Monitor は、リモートのウェイクアップ設定の実行をサポートしています。リモートウェイ クアップは、クライアントシステムとネットワークインタフェースカード(NIC)の機能です。 システム設定のリモート変更 Dell Command | Monitor を使用することにより、IT 管理者は、USB ポートの設定、起動順序、および NIC の設定などのビジネスクライアント BIOS の設定を取得し、設定することができます。 システムの正常性とステータス Dell Command | Monitor は、ファンステータ
2 標準およびプロトコル Dell Command | Monitor は、Microsoft Windows Management Instrumentation(WMI)を使用し、Web Services-Management(WSMAN)プロトコルを有効にします。 Dell Command | Monitor は、シンプルネ ットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用して、システムの一部の変数を記述します。 CIM、SNMP、WMI および WSMAN テクノロジの概要 Desktop Management Task Force(DMTF)は、管理標準(CIM および ASF を含む)の開発、採用、統一、 ならびにデスクトップ、エンタープライズ、インターネット諸環境に関するイニシアチブを先導周知の標準 団体です。 CIM CIM は Web-based Enterprise Management(WBEM)イニシアチブの一環として DMTF によって作成され たもので、管理環境の物理オブジェクトと論理オブジェクトを 1 つにまとめたビューを提供します。 以下は重要な CIM 詳細です。 • CIM
式で構成されています。SNMP は、管理下システム上の変数(これらがシステム設定を記述)といった形で 管理データを公開することから、管理アプリケーションによるこれら変数のクエリが可能になります。 SNMP は、管理下システムがどの情報(どの変数)を提供すべきかは定義せず、使用可能な情報のリストが 管理情報ベース(MIB)によって定義される拡張可能なデザインを採用しています。MIB は、デバイスおよ びそのサブシステムの管理データの構成を記述します。MIB は、オブジェクト識別子(OID)を含む階層型 名前空間を使用し、各 OID は SNMP 経由で読み取ることが可能な変数を識別します。 WMI WMI は、Microsoft による Web-based Enterprise Management(WBEM)取り組みの実装であり、Microsoft Windows プラットフォーム上に実装されています。WMI は、CIM および Microsoft 固有の CIM 拡張子をサ ポートします。 WMI には次が含まれます。 • クエリベースの情報検索やイベント通知などの、強力なネイティブサービスのセット。
WSMAN WSMAN プロトコルは、DMTF のオープン標準であり、サーバー、デバイス、アプリケーション、およびウ ェブサービスを管理するための SOAP(Simple Object Access Protocol)ベースのプロトコルを定義します。 これは、管理を容易にするために CIMOM からのデータを使用します。 WSMAN は、CIM 情報にアクセスするための抽象層を提供するプロトコルです。これは、コンソールが WSMAN を使用して帯域内または帯域外のシステムと通信し、資産インベントリの収集、情報の設定、メソ ッドの実行を行うことが可能であることが理由です。帯域内のシステムでは、WSMAN 層はその下層にある オペレーティングシステムも抽象化しますが、Dell Command | Monitor は WSMAN を必要とせず、単なる プロトコルであることから WSMAN を直接有効化することはありません。 DNTF からの WSMAN 管理の詳細については、dmtf.
3 システム要件 本章では、 のハードウェア要件とソフトウェア要件に関する情報を提供します Dell Command | Monitor。 ハードウェア要件 要件 詳細 システム SMBIOS 2.3 以降を搭載する Enterprise クライアントシステム。 ソフトウェア要件 要件 詳細 対応オペレーティングシ ステム • • • • • Microsoft Windows 10 Microsoft Windows 8.1 Microsoft Windows 8 Microsoft Windows 7 Microsoft Windows Vista 対応フレームワーク • Microsoft .NET 4.
4 ユーザーシナリオ 本章では、 のさまざまなユーザーシナリオについて説明します Dell Command | Monitor。 は、 Dell Command | Monitor 次の目的で使用できます。 • 資産管理 • 設定管理 • 正常性監視 • プロファイル シナリオ 1:資産管理 多くの Dell システムを使用するある企業では、ビジネスおよび IT スタッフの変更が原因で、正確なインベ ントリ情報を維持できず、情報担当役員(CIO)が Microsoft Windows の最新バージョンにアップグレード 可能なシステムを特定するための計画を要求しました。これには、そのようなプロジェクトの規模、範囲、 および財務的影響を判断するために、導入済みシステムの評価が必要となりますが、これらの情報の収集に は、多大な労力を要します。各クライアントシステムごとに IT スタッフを派遣することは、スタッフの労働 時間、ならびにエンドユーザーの作業中断という面でコストがかさみます。 各 Dell システムで Dell Command | Monitor を使用することにより、IT マネージャはリ
シナリオ 2:設定管理 クライアントプラットフォームを標準化し、各システムをそのライフサイクル全体を通じて管理することを 計画する企業があります。この取り組みの一環として、この企業はツール一式を入手し、Preboot Execution Environment(PXE)を使用して新しいクライアントオペレーティングシステムの導入を自動化することを計 画しました。 ここでの課題は、デスクトップに直接アクセスすることなく、各クライアントコンピュータの BIOS で起動 順序設定を変更することですが、 Dell Command | Monitor にはそれぞれ がインストールされていることか ら、この企業の IT 部門にはリモートで起動順序を変更するためのオプションがいくつかあります。 OpenManage Essentials(OME)は、すべての Enterprise クライアントシステム上の BIOS 設定をリモート で監視するために使用することができる管理コンソールです。もう 1 つのオプションは、起動順序の設定を 変更するスクリプト(VB/PowerShell/WMIC)を記述することです。スクリプトはネッ
の詳細については、 Dell Command | Monitordell.
• IsCurrent プロパティが 1 に設定されている DCIM_ElementSettingData クラスのインスタンスを列挙 することにより、現在の起動設定を見つけます。DCIM_BootConfigSetting は、現在の起動設定を表し ます。 ベースデスクトップモバイル • クラス DCIM_ComputerSystem のインスタンスを列挙して、システムモデル、サービスタグ、およびシ リアルナンバーを判定します。 • DCIM_ComputerSystem.RequestStateChange() メソッドを実行し、RequestedState パラメータ値を 3 に設定してから、システムの電源を切ります。 • システムを再起動します。DCIM_ComputerSystem.
• 18 システムメモリの正常性状態をチェックします。
Dell Command | Monitor の使用 5 次の場所にアクセスすることにより、 Dell Command | Monitor から提供された情報を表示することができ ます。 • root\dcim\sysman (standard) Dell Command | Monitor は、これらの名前空間のクラスを経由して情報を提供します。 クラスの詳細については、dell.com/dellclientcommandsuitemanuals で『Dell Command | Monitor Reference Guide』(Dell Command | Monitor リファレンスガイド)を参照してください。 ポーリング間隔の設定 dcsbdy32.ini または dcsbdy64.ini ファイルを使用して、ファンプローブ、温度プローブ、電圧プローブ、電 流プローブ、ディスク容量の増減、メモリサイズの増減、およびプロセッサ数の増減のポーリング間隔を変 更することができます。dcsbdy32/64.
クライアントシステムの監視 Dell Command | Monitor は、ノートブック、デスクトップ、ワークステーションなどのクライアントシステ ムを監視し、管理するための簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP)をサポートします。管理情報ベー ス(MIB)ファイルは Dell Command | Monitor と Server Administrator の間で共有されます。 Dell Command | Monitor は、バージョン 9.0 から、コンソールによるクライアントシステムの識別のために クライアント OID(10909)に固有の OID を使用するように変更されました。 SNMP の詳細については、dell.
• ElementName = "Next Boot Configuration Setting : Boot List Type 1" DCIM_BootConfigSetting が UEFI を表しているかどうかは、次のプロパティを使って判別できます。 • InstanceID = "DCIM:BootConfigSetting:Next:2" • ElementName = "Next Boot Configuration Setting : Boot List Type 2" DCIM_BootSourceSetting このクラスは、起動デバイスまたはソースを表します。ElementName、BIOSBootString および StructuredBootString プロパティには、起動デバイスを特定する文字列(例えば、floppy、hard disk、 network、Personal Computer Memory Card International Association (PCMCIA)、Battery Electric Vehicle (BEV)、USB など)が含まれ
BIOS 属性の設定 Dell Command | Monitor には、ローカルまたはリモートシステムのシステム設定と状況を変更するために、 次のメソッドが追加されています。 • SetBIOSAttributes — BIOS 設定の変更用 • ChangeBootOrder — 起動設定の変更用 • RequestStateChange - システムのシャットダウンおよび再起動用 • ManageTime — システム時刻を返す これらのメソッドは、winrm、VB script、Powershell コマンド、wmic、wbemtest.
6 よくあるお問い合わせ(FAQ) DCIM_OrderedComponent.AssignedSequence プロパテ ィを使って起動設定での起動順序(シーケンス)を見つける 方法を教えてください。 DCIM_BootConfigSetting インスタンス(レガシーまたは UEFI)が、DCIM_OrderedComponent アソシ エーションによってそれに関連付けられた複数の DCIM_BootSourceSetting インスタンス(起動デバイス) を持つとき、起動プロセス中に関連付けられた DCIM_BootSourceSetting インスタンス(起動デバイス) が使用されるシーケンスを決定するために DCIM_OrderedComponent.AssignedSequence プロパティの 値が使用されます。関連付けられた CIM_OrderedComponent.
TechCenter スクリプトを問題なく実行させるにはどうすれ ばよいですか? 次の必要条件は、TechCenter リンクで提供された VBS スクリプトを実行する際のものです Dell Command | Monitor 。 1. winrm quickconfig コマンドを使用して、システムの winrm を設定します。 2. 次を参照して、システムでトークンがサポートされるかどうかをチェックしてください。 • BIOS セットアップの F2 画面。 • wbemtest のようなツールを使用して、システムに存在することになるスクリプトで定義されるキ ーの値をチェックします。 メモ: デルでは、dell.com/support で入手できる最新 BIOS の使用をお勧めします。詳細について は、 Dell Command | Monitor dell.com/dellclientcommandsuitemanuals でリファレンスガイ ドを参照してください。 BIOS の属性はどのように設定すればよいですか? BIOS の属性は、DCIM_BootService.
は、 Dell Command | Monitor 他のアプリケーション / コン ソールと統合できますか? はい、 Dell Command | Monitor は、業界標準をサポートする最先端のエンタープライズ管理コンソールと のインタフェースします。これは、次の既存のエンタープライズ管理ツールと統合することができます。 • Dell Client Integration Suite for System Center 2012 • Dell OpenManage Essentials • Dell Client Management Pack for System Center Operation Manager インベントリのために SCCM にクラスをインポートするこ とはできますか? はい、個々の MOF または OMCI_SMS_DEF.mof ファイルをインベントリ用に SCCM コンソールにインポー トできます。 SCCM OMCI_SMS_DEF.mof ファイルはどこにありますか? OMCI_SMS_DEF.mof ファイルは、C:\Program Files\Dell\C
7 トラブルシューティング Windows Management Instrumentation にリモート接続で きない 管理アプリケーションでリモートクライアントコンピュータシステムの共通情報モデル(CIM)情報を使用 できない場合、または分散型コンポーネントオブジェクトモデル( DCOM)を使用するリモート BIOS アッ プデートが失敗した場合、次のエラーメッセージが表示されます。 • アクセスが拒否されました • Win32:RPC サーバーが使用できません 1. クライアントシステムがネットワークに接続されていることを確認し、サーバーのコマンドプロンプト に ping を入力して、 を押します。 2.
メモ: デルでは IT Assistant の代替として Dell OpenManage Essentials を使用することをお勧めし ます。Dell OpenManage Essentials の詳細については、dell.com/ dellclientcommandsuitemanuals を参照してください。 5. システムの WMI にリモート接続するためにユーザーの特権レベルを変更するには、次の手順に従ってく ださい。 a. スタート → ファイル名を指定して実行 をクリックしてから compmgmt.msc と入力し、OK をクリ ックします。 b. サービスとアプリケーション 下の WMI コントロール を参照します。 c. WMI コントロール を右クリックし、プロパティ をクリックします。 d. セキュリティ タブをクリックし、Root ツリーで DCIM/SYSMAN を選択します。 e. セキュリティ をクリックします。 f. アクセス制御の対象となるグループまたはユーザーを選択し、許可 または 拒否 チェックボックスで 権限を設定します。 6.
8 デルへのお問い合わせ メモ: お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、購入時の納品書、出荷伝票、 請求書、またはデルの製品カタログで連絡先をご確認ください。 デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複数提供しています。サポート やサービスの提供状況は国や製品ごとに異なり、国 / 地域によってはご利用いただけないサービスもござい ます。デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問い合わせい ただけます。 1. support.dell.com にアクセスします。 2. サポートカテゴリを選択します。 3. ページの下部にある 国 / 地域の選択 ドロップダウンリストで、お住まいの国または地域を確認します。 4. 必要なサービスまたはサポートのリンクを選択します。 その他の必要マニュアル 本ユーザーズガイドに加えて、dell.
• Dell サポートサイトから、 a. dell.com/support/home にアクセスします。 b. 製品の選択 セクションで、ソフトウェアとセキュリティ をクリックします。 c. ソフトウェアとセキュリティ グループボックスで、次の中から必要なリンクをクリックします。 – エンタープライズシステム管理 – リモートエンタープライズシステム管理 – Serviceability Tools – Dell Client Command Suite – 接続クライアントシステム管理 d.