Users Guide
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はじめに
Client Instrumentation とは、クライアントシステムのリモート管理を可能にするソフトウェアアプリケーシ
ョンのことを指します。
Dell Command | Monitor(Command | Monitor)ソフトウェアアプリケーション
は、Enterprise クライアントシステム情報へのアクセス、状態の監視、またはリモートでのシステムのシャ
ットダウンなどのシステムの状態の変更を行うために、アプリケーションプログラムを使用してリモート管
理を有効にします。Command | Monitor は標準的なインタフェースを介して主要システムパラメータを使
用するため、システム管理者による導入済み
Enterprise クライアントシステムのインベントリの管理、シス
テム正常性の監視、および情報の収集などが可能になります。本書では、Dell Command | Monitor とその各
種機能の概要について説明しています。
メモ: Dell Command | Monitor はこれまで Dell OpenManage Client Instrumentation(OMCI)と呼ば
れていました。OMCI バージョン 8.2.1 以降、OMCI は Dell Command | Monitor にブランド変更され
ます。
Dell Command | Monitor の概要
Command | Monitor は、管理プロトコルである CIM(Common Information Model)標準および SNMP(簡
易ネットワーク管理プロトコル)を使用してクライアントシステムを管理します。これにより、総所有コス
トを軽減し、セキュリティを強化して、クライアント、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェ
アデバイスを含むすべてのデバイスを管理する総合的なアプローチを提供します。
CIM を使用することにより、WSMAN(Web Services for Management Standards)を介して Command |
Monitor
にアクセスすることができます。
Command | Monitor には、BIOS、CMOS、システム管理 BIOS(SMBIOS)、システム管理インタフェース
(SMI)、オペレーティングシステム、API(Application programming interface)、DLL(Dynamic-link
library)
、およびレジストリ設定を含むさまざまなソースからクライアントシステムの情報を収集する基本的
なドライバセットが含まれています。Command | Monitor はこの情報を、CIMOM(CIM Object Manager)
インタフェース、WMI(Windows Management Instrumentation)スタック、または SNMP エージェントを
介して取得します。
Command | Monitor は、IT 管理者による資産情報のリモート収集、CMOS 設定の変更、障害状態発生の可
能性についてのプロアクティブな通知の受信、および潜在的なセキュリティ侵害のアラート警告の受信を可
能にします。これらのアラートは、イベントログ内のイベント、CIM インジケーションとして使用、または
MIB(管理情報ベース)ファイルをインポートしてそれを監視した後の SNMP トラップとして受信すること
ができます。
Command | Monitor は、CIM の実装または SNMP エージェントを介して、WMI 設定を含む資産インベント
リ情報をシステムから収集するために使用されます。Command | Monitor は、CIM 情報への直接アクセス、
または
Command | Monitor 統合を実装しているその他コンソールベンダーを介して、Microsoft System
Center Configuration Manager などのコンソールに統合することができます。さらに、関心のある主要分野
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