Dell Command | Monitor バージョン 9.
メモ、注意、警告 メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明して います。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 著作権 © 2014 Dell Inc. 無断転載を禁じます。 この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産 法で保護されています。Dell™、およびデルのロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。 本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2014 - 09 Rev.
目次 1 はじめに...................................................................................................................5 Dell Command | Monitor の概要.......................................................................................................... 5 Command | Monitor アーキテクチャ................................................................................................... 6 本リリースの新機能...................................................................................................................
BIOS 管理プロファイル................................................................................................................. 16 起動制御......................................................................................................................................... 16 ベースデスクトップモバイル.........................................................................................................17 ログレコード..............................................................................................................
1 はじめに Client Instrumentation とは、クライアントシステムのリモート管理を可能にするソフトウェアアプリケーシ ョンのことを指します。Dell Command | Monitor(Command | Monitor)ソフトウェアアプリケーション は、Enterprise クライアントシステム情報へのアクセス、状態の監視、またはリモートでのシステムのシャ ットダウンなどのシステムの状態の変更を行うために、アプリケーションプログラムを使用してリモート管 理を有効にします。Command | Monitor は標準的なインタフェースを介して主要システムパラメータを使 用するため、システム管理者による導入済み Enterprise クライアントシステムのインベントリの管理、シス テム正常性の監視、および情報の収集などが可能になります。本書では、Dell Command | Monitor とその各 種機能の概要について説明しています。 メモ: Dell Command | Monitor はこれまで Dell OpenManage Client Instrumentation(OMCI)と呼
を対象とするカスタムスクリプトを作成することもできます。これらのスクリプトは、インベントリ、BIOS 設定、およびシステム正常性の監視に使用できます。 メモ: デフォルトインストールは SNMP サポートを有効化しません。SNMP サポートの有効化につい ての詳細は、dell.
本リリースの新機能 • ブランド名を Dell OpenManage Client Instrumentation(OMCI) から Dell Command | Monitor に変更 • LSI RAID(Redundant Array of Independent Disks)コントローラに対する監視と警告のサポート • すべてのセンサープローブに対する監視と警告のサポート • レガシー名前空間 (root/dellomci) は非対応 • 新しい SNMP 10909 MIB のサポート • 次の新しいトークンのサポート: – GPS ラジオ – AC 電源のキーボードバックライト – 背面カメラ – ロック – ロックモード – オンボードの管理対象外 NIC(ネットワークインタフェースカード) – 管理対象外 NIC – 背面 USB ポート – 側面 USB ポート – Trusted Execution • 追加の fanspeed トークン用の値(medium_high と medium_low)のサポート メモ: レガシー名前空間と SNMP
• • WMI インジケーションプロバイダまたはポーリングエージェント WMI インスタンスまたはメソッドプロバイダ BIOS 設定 Command | Monitor は、起動順の管理を含むシステム BIOS の設定を実行する機能を提供します。 WMI セキュリティ WMI は、CIM データとメソッドへのアクセス権を付与する前に、ユーザー認証を行います。アクセス権限 は、DCOM(Distributed Component Object Model)セキュリティと CIMOM によって施行されます。ユー ザーに対して、名前空間ごとに完全または制限付きアクセス権が付与されます。クラス実装またはプロパテ レベルでのセキュリティはありません。システム管理者グループのメンバーであるユーザーは、デフォルト で WMI への完全なローカルおよびリモートアクセス権を有します。 WMI セキュリティは、サービスとアプリケーションセクションにあるコンピュータ管理コンソールで使用で きる WMI コントロールを使用して設定することができます。WMI コントロール を右クリックしてから プ ロパティ をクリックします。名
システムの正常性と状態 Command | Monitor は、ファンの状態などのシステム正常性を監視し、それらの状態を NT イベントログエ ントリ および CIM イベントによって報告します。 Intel および LSI コントローラの RAID の監視と警告 Intel および LSI コントローラに対するその物理ドライブと論理ドライブの監視と警告です。 SNMP の監視とトラップ Command | Monitor は SNMP v1 に準拠し、システム属性とトラップの監視をサポートします。 9
2 標準およびプロトコル Command | Monitor は、Microsoft Windows Management Instrumentation(WMI)を使用し、Web ServicesManagement (WSMAN)プロトコルを有効化します。Command | Monitor は、簡易ネットワーク管理プロ トコル (SNMP)を使用してシステムの変数をいくつか記述します。 CIM、SNMP、WMI および WSMAN テクノロジの概要 Desktop Management Task Force(DMTF)は、管理標準(CIM および ASF を含む)の開発、採用、統一、 ならびにデスクトップ、エンタープライズ、インターネット諸環境に関するイニシアチブを先導周知の標準 団体です。 CIM CIM は Web-based Enterprise Management(WBEM)イニシアチブの一環として DMTF によって作成され たもので、管理環境の物理オブジェクトと論理オブジェクトを 1 つにまとめたビューを提供します。 以下は重要な CIM 詳細です。 • CIM は、管理情報を記述する
は、管理下システム上の変数(これらがシステム設定を記述)といった形で管理データを公開することから、 管理アプリケーションによるこれら変数のクエリが可能になります。 SNMP は、管理下システムがどの情報(どの変数)を提供すべきかは定義せず、使用可能な情報のリストが 管理情報ベース(MIB)によって定義される拡張可能なデザインを採用しています。MIB は、デバイスおよ びそのサブシステムの管理データの構成を記述します。MIB は、オブジェクト識別子(OID)を含む階層型 名前空間を使用し、各 OID は SNMP 経由で読み取ることが可能な変数を識別します。 WMI WMI は、Microsoft による Web-based Enterprise Management(WBEM)取り組みの実装であり、Microsoft Windows プラットフォーム上に実装されています。WMI は、CIM および Microsoft 固有の CIM 拡張子をサ ポートします。 WMI には次が含まれます。 • クエリベースの情報検索やイベント通知などの、強力なネイティブサービスのセット。 • Windows スクリプ
WSMAN WSMAN プロトコルは、DMTF のオープン標準であり、サーバー、デバイス、アプリケーション、およびウ ェブサービスを管理するための SOAP(Simple Object Access Protocol ) ベースのプロトコルを定義しま す。これは、管理を容易にするために CIMOM からのデータを使用します。 WSMAN は、CIM 情報にアクセスするための抽象層を提供するプロトコルです。これは、コンソールが WSMAN を使用して帯域内または帯域外のシステムと通信し、資産インベントリの収集、情報の設定、メソ ッドの実行を行うことができるようにするためのものです。帯域内のシステムでは、WSMAN 層はその下層 のオペレーティングシステムも抽象化しますが、WSMAN は Command | Monitor に必須ではなく、単なる プロトコルであることから、OMCI が WSMAN を直接有効化することもありません。 DNTF からの WSMAN 管理の詳細については、dmtf.
3 システム要件 本章では、Command | Monitor のハードウェア要件とソフトウェア要件について説明します。 ハードウェア要件 要件 詳細 システム SMBIOS 2.3 以降を搭載する Enterprise クライアントシステム。 ソフトウェア要件 要件 詳細 対応オペレーティングシ ステム • • • • Microsoft Windows 8.1 Microsoft Windows 8 Microsoft Windows 7 Microsoft Windows Vista 対応フレームワーク • Microsoft .NET 4.
4 ユーザーシナリオ 本章では、Command | Monitor のさまざまなユーザーシナリオについて説明します。 Command | Monitor は次の目的で使用することができます。 • 資産管理 • 設定管理 • 正常性監視 • プロファイル シナリオ 1:資産管理 多くの Dell システムを使用するある企業では、ビジネスおよび IT スタッフの変更が原因で、正確なインベ ントリ情報を維持できず、情報担当役員(CIO)が Microsoft Windows の最新バージョンにアップグレード 可能なシステムを特定するための計画を要求しました。これには、そのようなプロジェクトの規模、範囲、 および財務的影響を判断するために、導入済みシステムの評価が必要となりますが、これらの情報の収集に は、多大な労力を要します。各クライアントシステムごとに IT スタッフを派遣することは、スタッフの労働 時間、ならびにエンドユーザーの作業中断という面でコストがかさみます。 各 Dell システムで Command | Monitor を使用することにより、IT マネージャはリモートで情報を迅速に収 集
シナリオ 2:設定管理 クライアントプラットフォームを標準化し、各システムをそのライフサイクル全体を通じて管理することを 計画する企業があります。この取り組みの一環として、この企業はツール一式を入手し、Preboot Execution Environment(PXE)を使用して新しいクライアントオペレーティングシステムの導入を自動化することを計 画しました。 ここでの課題は、デスクトップに直接アクセスすることなく、各クライアントコンピュータの BIOS で起動 順序設定を変更することですが、クライアントシステムにはそれぞれ Command | Monitor がインストール されていることから、この企業の IT 部門にはリモートで起動順序を変更するためのオプションがいくつかあ ります。OpenManage Essentials(OME)は、すべての Enterprise クライアントシステム上の BIOS 設定を リモートで監視するために使用することができる管理コンソールです。もう 1 つのオプションは、起動順序 の設定を変更するスクリプト(VB/PowerShell/WMIC)を記述することです。スクリプ
Command | Monitor の詳細については、dell.
ベースデスクトップモバイル • クラス DCIM_ComputerSystem のインスタンスを列挙して、システムモデル、サービスタグ、およびシ リアルナンバーを判定します。 • DCIM_ComputerSystem.RequestStateChange() メソッドを実行し、RequestedState パラメータ値を 3 に設定してから、システムの電源を切ります。 • システムを再起動します。DCIM_ComputerSystem.RequestStateChange() メソッドを実行して RequestedState パラメータ値を 11 に設定します。 • システムの電源状況を判定します。 • DCIM_SystemDevice アソシエーションによって Central Instance に関連付けられた DCIM_Processor のインスタンスをクエリして、システムのプロセッサ数を判定します。 • システム時刻を取得します。DCIM_TimeService.
Dell Command | Monitor の使用 5 以下にアクセスすることにより、Command | Monitor によって提供された情報を表示することができます。 • root\dcim\sysman (standard) Command | Monitor では、これらの名前空間のクラスを通じて情報を提供します。 クラスの詳細については、dell.com/clientsystemsmanagement で『Dell Command | Monitor リファレン スガイド』を参照してください。 ポーリング間隔の設定 dcsbdy32.ini または dcsbdy64.ini ファイルを使用して、ファンプローブ、温度プローブ、電圧プローブ、電 流プローブ、ディスク容量の増減、メモリサイズの増減、およびプロセッサ数の増減のポーリング間隔を変 更することができます。dcsbdy32/64.ini ファイルは次の場所にあります。 \omsa\ini メモ: .
Command | Monitor は、バージョン 9.0 から、コンソールによるクライアントシステムの識別のためにクラ イアント OID(10909)に固有の OID を使用するように変更されました。 SNMP の詳細については、dell.
DCIM_BootSourceSetting このクラスは、起動デバイスまたはソースを表します。ElementName、BIOSBootString および StructuredBootString プロパティには、起動デバイスを特定する文字列(例えば、floppy、hard disk、 network、Personal Computer Memory Card International Association (PCMCIA)、Battery Electric Vehicle (BEV)、USB など)が含まれます。そのデバイスの起動リストタイプに基づいて、1 つの DCIM_BootSourceSetting のインスタンスが DCIM_BootConfigSetting のインスタンスのいずれかひとつ に関連付けられます。 DCIM_OrderedComponent DCIM_OrderedComponent アソシエーションクラスは、DCIM_BootConfigSetting のインスタンスを、起 動デバイスが属する起動リストタイプ(レガシーまたは UEFI)のいずれかを表す DCIM_Boot
• RequestStateChange - システムのシャットダウンおよび再起動用 • ManageTime — システム時刻を返す これらのメソッドは、winrm、VB script、Powershell コマンド、wmic、wbemtest.exe、WMI wbemtest を 使用して実行することができます。 BIOS 属性は、SetBIOSAttributes メソッドを使って設定できます。次に、Trusted Platform Module (TPM) を有効化する例で手順を説明します。 メモ: 次の手順を実行して TPM を有効にする前に、BIOS で TPM オプションがクリアされていること を確認してください。 TPM を有効にするには、次の手順を実行します。 1. システムの BIOS パスワードがまだ設定されていない場合は、次の PowerShell コマンドを使用して設定 します。 (gwmi -Class DCIM_BIOSService -Namespace root\dcim \sysman).
6 よくあるお問い合わせ(FAQ) DCIM_OrderedComponent.AssignedSequence プロパテ ィを使って起動設定での起動順序(シーケンス)を見つける 方法を教えてください。 DCIM_BootConfigSetting インスタンス(レガシーまたは UEFI)が、DCIM_OrderedComponent アソシ エーションによってそれに関連付けられた複数の DCIM_BootSourceSetting インスタンス(起動デバイス) を持つとき、起動プロセス中に関連付けられた DCIM_BootSourceSetting インスタンス(起動デバイス) が使用されるシーケンスを決定するために DCIM_OrderedComponent.AssignedSequence プロパティの 値が使用されます。関連付けられた CIM_OrderedComponent.
TechCenter スクリプトを問題なく実行させるにはどうすれ ばよいですか? 次の必要条件は、Command | Monitor Techcenter リンクで提供された VBS スクリプトを実行する際のもの です。 1. winrm quickconfig コマンドを使用して、システムの winrm を設定します。 2. 次を参照して、システムでトークンがサポートされるかどうかをチェックしてください。 • BIOS セットアップの F2 画面。 • wbemtest のようなツールを使用して、システムに存在することになるスクリプトで定義されるキ ーの値をチェックします。 メモ: デルでは、dell.com/support にある最新の BIOS のご使用をお勧めします。 BIOS の属性はどのように設定すればよいですか? BIOS の属性は、DCIM_BootService.
7 トラブルシューティング Windows Management Instrumentation にリモート接続で きない 管理アプリケーションでリモートクライアントコンピュータシステムの共通情報モデル(CIM)情報を使用 できない場合、または分散型コンポーネントオブジェクトモデル( DCOM)を使用するリモート BIOS アッ プデートが失敗した場合、次のエラーメッセージが表示されます。 • アクセスが拒否されました • Win32:RPC サーバーが使用できません 1. クライアントシステムがネットワークに接続されていることを確認し、サーバーのコマンドプロンプト に ping を入力して、 を押します。 2.
メモ: デルでは IT Assistant の代替として Dell OpenManage Essentials を使用することをお勧めし ます。Dell OpenManage Essentials の詳細については、dell.com/clientsystemsmanagement を 参照してください。 5. システムの WMI にリモート接続するためにユーザーの特権レベルを変更するには、次の手順に従ってく ださい。 a. スタート → ファイル名を指定して実行 をクリックしてから compmgmt.msc と入力し、OK をクリ ックします。 b. サービスとアプリケーション 下の WMI コントロール を参照します。 c. WMI コントロール を右クリックし、プロパティ をクリックします。 d. セキュリティ タブをクリックし、Root ツリーで DCIM/SYSMAN を選択します。 e. セキュリティ をクリックします。 f. アクセス制御の対象となるグループまたはユーザーを選択し、許可 または 拒否 チェックボックスで 権限を設定します。 6.
8 デルへのお問い合わせ メモ: お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、購入時の納品書、出荷伝票、 請求書、またはデルの製品カタログで連絡先をご確認ください。 デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複数提供しています。サポート やサービスの提供状況は国や製品ごとに異なり、国 / 地域によってはご利用いただけないサービスもござい ます。デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問い合わせい ただけます。 1. dell.com/support にアクセスします。 2. サポートカテゴリを選択します。 3. ページの下部にある 国 / 地域の選択 ドロップダウンリストで、お住まいの国または地域を確認します。 4. 必要なサービスまたはサポートのリンクを選択します。 その他の必要マニュアル この『ユーザーズガイド』以外にも、dell.
• Dell サポートサイトにアクセスします。 a. dell.com/support/home にアクセスします。 b. 全般サポート セクションで、ソフトウェアとセキュリティ をクリックします。 c. ソフトウェアとセキュリティ グループボックスで、次の中から必要なリンクをクリックします。 – エンタープライズシステム管理 – リモートエンタープライズシステム管理 – Serviceability Tools – クライアントシステム管理 – 接続クライアントシステム管理 d.