Users Guide
冗長 CMC 環境について
アクティブ CMC に障害が発生した場合に、フェイルオーバーするためのスタンバイ CMC を取り付けられます。冗長 CMC は、事
前に取り付けることも、後日取り付けることもできます。CMC ネットワークを適切にケーブル接続し、完全冗長性またはベストパ
フォーマンスを確保することが大切です。
フェイルオーバーは、次のような場合に行われます。
● RACADM cmcchangeover コマンドを実行した場合。dell.com/support/manuals にある『Chassis Management Controller for Dell
PowerEdge M1000e RACADM コマンドラインリファレンスガイド』で「cmcchangeover」 コマンドの項を参照してください。
● アクティブ CMC で RACADM の racreset コマンドを実行した場合(『Chassis Management Controller for PowerEdge M1000e
RACADM コマンドラインリファレンスガイド』の「racreset」コマンドの項を参照)。
● ウェブインタフェースでアクティブ CMC をリセットした場合(電力制御操作の実行 に説明される 電力制御操作 の CMC のリ
セット オプションを参照)。
● アクティブ CMC からネットワークケーブルを外した場合。
● シャーシからアクティブ CMC を取り外した場合。
● アクティブ CMC で CMC ファームウェアフラッシュアップデートを行った場合 。
● アクティブ CMC が機能していない場合
メモ: CMC フェイルオーバーが発生すると、すべての iDRAC 接続およびすべてのアクティブな CMC セッションが失われます。
セッションを失ったユーザーは、新しいアクティブ CMC に再接続する必要があります。
関連概念
スタンバイ CMC について 、p. 36
CMC フェイルセーフモード 、p. 36
アクティブ CMC の選択プロセス 、p. 37
冗長 CMC の正常性ステータスの取得 、p. 37
スタンバイ CMC について
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同一で、そのミラーとして維持されています。アクティブ CMC とスタンバイ CMC には共
に同じファームウェアリビジョンがインストールされている必要があります。ファームウェアリビジョンが異なる場合、冗長性劣化
として報告されます。
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同じ設定とプロパティを引き継ぎます。CMC のファームウェアリビジョンは同じでなけれ
ばなりませんが、スタンバイ CMC に設定を複製する必要はありません。
メモ: スタンバイ CMC の取り付けに関する詳細は、『
ハ
ー
ドウェアオ
ー
ナ
ー
ズマニュアル
』を参照してください。スタンバイ
CMC に CMC ファームウェアをインストールする手順については、「ファームウェアのアップデート」を参照してください。
CMC フェイルセーフモード
M1000e エンクロージャは、ブレードと I/O モジュールを障害から保護するためにフェイルセーフモードを有効化します。フェイル
セーフモードは、シャーシを制御する CMC がない場合に有効になります。CMC フェイルオーバー期間、または単一 CMC の管理機
能喪失中は、次の状態になります。
● 新たに取り付け足したブレードの電源を入れることができない
● 既存のブレードにリモートでアクセスできません。
● コンポーネントの熱保護のため、シャーシの冷却ファンが 100% 稼動
● CMC の管理が復旧するまで、電力消費制限のためにブレードのパフォーマンスが低下
CMC 管理の喪失につながる状況のいくつかを以下に示します。
● CMC の取り外し — シャーシの管理は、CMC の交換またはスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
● CMC ネットワークケーブルの取り外しまたはネットワーク接続の損失 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオー
バー後に再開されます。ネットワークフェイルオーバーは冗長 CMC モードでのみ有効になります。
● CMC のリセット — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引き継がれたあとに、
シャーシ管理が再開します。
● CMC フェイルオーバーコマンドの発行 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
36 CMC のインストールと設定