Users Guide
グリッド冗長性
6 台の PSU を備えたグリッド冗長性モードでは、6 台の PSU すべてがアクティブです。 左側の PSU 3 台は 1 つの入力電源グリッ
ドに、右側の 3 台は別の電源グリッドに接続する必要があります。
注意: システムエラーを回避し、グリッド冗長性を効率的に機能させるには、PSU 一式がバランス良く個別のグリッドに適切
に接続される必要があります。
一方のグリッドが故障した場合、まだ機能しているグリッドに接続されている 3 台の PSU でサーバーやインフラストラクチャに支
障なく引き続き電力を供給します。
注意: グリッド冗長性モードでは、バランスのとれた台数の PSU セットが必要です(各グリッドに少なくとも 1 台の PSU が
必要)。この条件を満たさない場合、グリッド冗長性を実現できない可能性があります。
電源装置の冗長性
電源装置の冗長性が有効化されると、シャーシ内の 1 台の PSU がスペアとして維持され、PSU のうちいずれかの故障がサーバーま
たはシャーシの電源切断を引き起こさないことを確実にします。電源装置の冗長性モードには、最大 4 台の PSU が必要です。追加
の PSU が存在する場合、これらは DPSE 有効時の電力効率性向上のために活用されます。 冗長性喪失後の障害は、シャーシ内の
サーバーの電源切断の原因になる場合があります。
冗長性なし
障害発生時においても、シャーシへの電力供給に必要な量を越える電力が、シャーシへの電力供給を継続するために利用可能です。
注意: シャーシ要件のために DPSE が有効になると、冗長性なしモードは最適に PSU を使用します。このモードで単一の PSU
に障害が発生すると、サーバーが電力とデータを失う原因となる場合があります。
ハードウェアモジュールの電力バジェット
CMC は、シャーシの電力バジェット、冗長、動的電源機能を設定する電力バジェットサービスを提供します。
電源管理サービスは、電力消費量の最適化、および必要に応じて異なるモジュールに電力を再割り当てする機能を持ちます。
次の図は、PSU 6 台構成のシャーシを示しています。PSU は、エンクロージャの左側から 1~6 番になります。
図 17. PSU 6 台構成のシャーシ
CMC は、取り付けられているすべてのサーバーとコンポーネントに必要なワット数を蓄える、エンクロージャ用の電力バジェット
を維持します。
208 電力の管理と監視