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電源装置の冗長性ポリシー
電源装置の冗長性ポリシーは、冗長電源グリッドが使用できない場合に便利ですが、モジュラーエンクロージャ内のサーバーをダウ
ンさせる単一 PSU 障害からの保護も推奨されます。この目的のため、最大容量 PSU がオンライン予約に維持されます。これによ
り、電源装置冗長プールが形成されます。下図は、電源装置の冗長性モードを図解しています。
電力と冗長性の確保のために、必要量を超えた PSU を利用することも可能です。このような PSU は、障害に備えてプールに追加
されます。
グリッド冗長性とは異なり、電源冗長性が選択されると、CMC では PSU ユニットを特定の PSU スロットの位置に設置する必要が
ありません。
メモ: Dynamic Power Supply Engagement(DPSE)を使用すると、PSU をスタンバイ状態にすることができます。スタンバイ状
態とは、PSU から電力が供給されていない物理状態のことを指します。DPSE を有効にすると、追加の PSU がスタンバイモー
ドになるため、効率性を高めて節電することができます。
図 15. 電源装置の冗長性:合計 4 台の PSU があり、そのうち 1 台が故障。
メモ: エンクロージャの電源をオフにした状態で、モジュラーエンクロージャの冗長性ポリシを変更することをお勧めします。
冗長性なしポリシー
冗長性なしモードは、PSU 3 台構成のための工場出荷時デフォルト設定で、シャーシに電源冗長性が全く設定されていないことを
示します。この構成では、シャーシの全体的な冗長性状態が常に冗長性なしを示します。下図は、PSU 3 台構成用の工場出荷時デ
フォルト設定である冗長性なしモードを図解します。
冗長性なし が設定されている場合、CMC では、PSU ユニットを特定の PSU スロット位置に設置する必要はありません。
メモ: 冗長性なし モードであるときに DPSE が無効化されていると、シャーシ内の全 PSU が オンライン になります。DPSE が
有効化されると、シャーシ内のアクティブ PSU のすべてが オンライン としてリストされ、システムの電力効率を向上させる
ために、追加の PSU が スタンバイ に設定される場合があります。
図 16. 3 台の PSU を備えたシャーシでの冗長性なし
PSU 障害が発生すると、シャーシの電力割り当てをサポートするために、他の PSU が必要に応じてスタンバイモードから切り替え
られます。4 台の PSU があり、3 台だけが必要である場合、1 台の PSU が故障すると、4 台目の PSU がオンラインになります。シ
ャーシでは、6 台の PSU すべてをオンラインにすることができます。
電力の管理と監視 205