Users Guide
● ECM 機能を有効にすると、取り付けられているブレードに対して、従来世代の M1000e ファンよりも優れた冷却能力を発揮し
ます。
● ECM 機能が無効の場合は、同じ電力で従来世代の M1000e ファンと同等の冷却能力を発揮します。
ECM モードの使用が推奨されるのは、次のような場合です。
● ブレードサーバーの構成に高熱設計電力(TDP)プロセッサが含まれている場合。
● パフォーマンスが非常に重要な作業負荷。
● 吸気温度が 30°C(86°F)を超えるシステムの導入環境。
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メモ: 拡張冷却モード(ECM)では、新世代のファンは、現在世代の M1000e シャーシのファンに比べ、より優れた冷却能力を
発揮します。この強化された冷却機能は常に必要なわけではなく、騒音の増大(システムからの音が最大 40% 大きくなりま
す)と、システムのファン電力の増大という代償を伴います。特定のシャーシに必要な冷却力に基づいて、ECM 機能を有効ま
たは無効にすることができます。
デフォルトでは、シャーシの ECM 機能は無効になっています。ECM を有効または無効にする操作は、CMC のログに記録されま
す。ECM モードの状態は CMC のフェールオーバーやシャーシの AC 電源入れ直し後も維持されます。
ECM 機能の有効化または無効化は、CMC ウェブインタフェースまたは RACADM CLI インタフェースを使用して行うことができま
す。
ウェブインタフェースを試用したファンの強化冷却モードの設定
CMC ウェブインタフェースを使用する場合、ファンの強化冷却モード(ECM)を設定するには、次のようにします。
1. システムツリーで シャーシ概要 に移動し、ファン > 設定 とクリックします。
高度なファンの設定 ページが表示されます。
メモ: ECM が無効になっており、シャーシ内に ECM に対応していないファンがある場合、高度なファンの設定 ページにア
クセスするための セットアップ タブは表示されません。
2. ファンの設定 セクションで、 強化冷却モード ドロップダウンメニューから 有効 または 無効 を選択します。
フィールドの説明については、『CMC
オンラインヘルプ
』を参照してください。
メモ:
強化冷却モード オプションが利用できるのは、次の場合だけです。
● シャーシ内のすべてのファンが ECM 機能に対応している。この場合、ECM モードを有効にするか、無効にするかを選択で
きます。
● ECM がすでに有効になっているが、ファンの設定が混在モードに変更されたか、ECM モードに対応していないファンがあ
る。この場合、ECM モードを無効にすることができますが、シャーシ内のすべてのファンが ECM 対応にならない限り、再
び有効にすることはできません。
メモ: 強化冷却モード と 適用 オプションは、次の場合にグレーアウトされます。
● ECM モードがすでに無効になっており、ファンの構成が非対応ファンと対応ファンからなっている。情報セクションに
は、ECM 機能に対応していないファンのリストが表示されます。
● ECM モードがすでに無効になっており、最大節電モード (MPCM)が有効になっている。情報セクションには、MPCM
が有効になっているときには、ECM はサポートされないことを示すメッセージが表示されます。
詳細については、『CMC
オンラインヘルプ
』を参照してください。
ECM 機能が無効になっている場合は、シャーシ内のすべてのファンが ECM 対応になるまで、この機能を有効にすることはでき
ません。
3. Apply(適用)をクリックします。
ECM オプションが正常に有効化または無効化されると、操作が成功したことを示すメッセージが表示されます。次の場合は、
ECM モードは有効にできません。
● 対応ファンに必要な余分の電力がない。
● シャーシ内のいずれかのファンが ECM に対応していない。
● MPCM がすでに有効になっている。
ECM が有効にできない理由を示す警告メッセージが表示されます。
メモ: ECM が有効になっている状態で MPCM を有効にしようとすると、ECM モードは有効ですが、サポートされていない
状態になります。
100 CMC の設定