Users Guide

次に、フィルタリング機構の適用例をいくつか示します。
BIOS フィルタが選択されると、全サーバーの BIOS インベントリのみが表示されます。複数サーバーモデルで構成される一連のサーバーがあり、そのう
ちの 1 つのサーバーが BIOS アップデートの対象として選択された場合、自動フィルタリングロジックにより、選択されたサーバーのモデルと異なるモデル
のサーバーはすべて自動的に除外されます。これにより、選択された
BIOS ファームウェアのアップデートイメージDUPが、正しいサーバーモデルとの
互換性を持っていることを確実にします。
場合よっては、1 つの BIOS ファームウェアアップデートイメージが複数のサーバーモデルと互換性を持つことがあります。この互換性が将来失われる場
合に備え、このような最適化は無視されます。
自動フィルタリングは、ネットワークインタフェースコントローラNIC RAID コントローラのファームウェアアップデートにおいて重要です。これらのデバイ
スカテゴリには、種々のタイプやモデルが存在します。同様に、ファームウェアアップデートイメージDUPが最適化された形式ある特定のカテゴリ
内の複数のタイプまたはモデルのデバイスをアップデートできるように
DUP がプログラムされているで利用できる場合もあります。
CMC ウェブインタフェースを使用したファームウェアアップデートのためのコンポーネ
ントのフィルタ
デバイスをフィルタするには、次の手順を実行します。
1 システムツリーで、サーバーの概要 へ移動し、 アップデート > サーバーコンポーネントのアップデート をクリックします。
サーバーコンポーネントのアップデート ページが表示されます。
2 アップデートのタイプの選択 セクションで、ファイルからアップデート を選択します。
3 コンポーネント/デバイスのアップデートフィルタ セクションで、次の 1 つまたは複数を選択します。
BIOS
iDRAC
Lifecycle Controller
32 ビット診断
オペレーティングシステムのドライバパック
ネットワーク I/F コントローラ
RAID コントローラ
ファームウェアインベントリ セクションには、シャーシ内に存在する全サーバーで一致するコンポーネントまたはデバイスのみが表示されます。このフィ
ルタは、パスフィルタです。すなわち、フィルタ条件に一致するコンポーネントやデバイスのみが許可され、それ以外はすべて除外されます。
フィルタされたコンポーネントやデバイスがインベントリセクションに表示された後、コンポーネントまたはデバイスがアップデート対象として選択された場
合には、さらにフィルタリングが行われる場合があります。たとえば、BIOS フィルタが選択されると、インベントリセクションにはすべてのサーバーとその
BIOS コンポーネントのみが表示されます。それらのうちの 1 つのサーバーの BIOS コンポーネントが選択されると、インベントリがさらにフィルタされ、選
択されたサーバーと同じモデル名のサーバーのみが表示されます。
フィルタが選択されず、インベントリセクションでコンポーネントまたはデバイスのアップデート用選択が行われた場合には、その選択に関連するフィルタ
が自動的に有効になります。モデル、タイプ、またはその他の識別要素において選択されたコンポーネントに一致するすべてのサーバーがインベントリ
セクションに表示される、さらなるフィルタリングが行われる場合もあります。たとえば、 1 つのサーバーの BIOS コンポーネントがアップデート対象として
選択された場合、フィルタがこの
BIOS に自動的に設定され、インベントリセクションには、選択されたサーバーのモデル名に一致するサーバーが表
示されます。
RACADM を使用したファームウェアアップデート用コンポーネントのフィルタ
RACADM を使用してファームウェアアップデート用コンポーネントをフィルタするには、getversion コマンドをしようします。
racadm getversion -l [-m <module>] [-f <filter>]
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ファームウェアのアップデート