Users Guide
メモ: リカバリモードでは、アクティブなネットワークスタックがないため、通常の方法で CMC を ping することはできません。recover ping
<TFTP サーバー IP> コマンドを使うことで、TFTP サーバーを ping して LAN 接続を確認できます。一部のシステムでは、setniccfg コ
マンド後に recover reset コマンドを使用する必要がある場合があります。
ネットワーク問題のトラブルシューティング
内部 CMC トレースログでは、CMC アラートとネットワークのデバッグを行うことが可能です。トレースログには CMC ウェブインタフェースまたは RACADM
を使ってアクセスできます。『Chassis Management Controller for Dell PowerEdge M1000e RACADM コマンドラインリファレンスガイド』の
「gettracelog」の項を参照してください。
トレースログは次の情報を追跡します。
• DHCP — DHCP サーバーから送受信されたパケットをトレースします。
• DDNS — 動的 DNS アップデート要求と応答をトレースします。
• ネットワークインタフェースへの設定変更。
トレースログには、管理下システムのオペレーティングシステムではなく、CMC の内部ファームウェアに関連する CMC ファームウェア固有のエラーコードが
含まれている場合もあります。
システム管理者パスワードのリセット
注意
: 修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことができます。製品マニュアルで許可されている範囲に限り、またはオンライ
ンサービスもしくは電話サービスとサポートチームの指示によってのみ、トラブルシューティングと簡単な修理を行うようにしてください。Dell の許
可を受けていない保守による損傷は、保証の対象となりません。製品に付属しているマニュアルの「安全にお使いいただくために」をお読みにな
り、指示に従ってください。
管理処置を行うには、
システム管理者 特権を持つユーザーが必要です。CMC ソフトウェアには、システム管理者アカウントパスワードを忘れた場合に
無効になることがあるユーザーアカウントパスワード保護セキュリティ機能があります。システム管理者アカウントパスワードを忘れた場合は、
CMC 基板の
PASSWORD_RSET ジャンパを使用して回復できます。
CMC 基板には、次の図に示すように、2 ピンのパスワードリセットコネクタがあります。リセットコネクタにジャンパを取り付けると、デフォルトのシステム管理
者アカウントとパスワードが有効化され、デフォルト値の username: root と password: calvin に設定されます。システム管理者アカウントは、
アカウントが削除されたか、パスワードが変更されたかにかかわらず、リセットされます。
メモ
: 作業を開始する前に、CMC モジュールがパッシブ状態にあることを確認してください。
管理処置を行うには、システム管理者 特権を持つユーザーが必要です。システム管理者アカウントパスワードを忘れた場合は、CMC 基板の
PASSWORD_RST ジャンパを使用してリセットできます。
PASSWORD_RST ジャンパは、次の図で示されるように 2 ピンコネクタを使用します。
PASSWORD_RST ジャンパが取り付けられている場合、デフォルトのシステム管理者アカウントとパスワードが有効化され、次のデフォルト値に設定され
ます。
username: root
password: calvin
システム管理者アカウントは、アカウントが削除された、またはパスワードが変更されたかどうかにかかわらず、一時的にリセットされます。
メモ
: PASSWORD_RST ジャンパが取り付けられると、次のようにデフォルトのシリアルコンソール設定(設定プロパティ値ではなく)が使用さ
れます。
cfgSerialBaudRate=115200
cfgSerialConsoleEnable=1
トラブルシューティングとリカバリ
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