Users Guide
– 解決策: CMC 1.2 以降のバージョンには、エンクロージャがユーザー設定の電力上限のピーク近くで動作している場合にサーバーへの電力割り
当てを一時的に減少させる動的ファン電源管理機能が搭載されています。これによって、電力利用が
システム入力電力上限 を超えないよう
にするため、サーバーのパフォーマンスを低減することによってファンに電力が割り当てられます。これは通常の動作です。
• 問題: ピークパフォーマンス時の余剰電力 が 2000 W と報告される。
– 解決策: 現行の構成では、エンクロージャに 2000 W の使用可能な余剰電力があり、システム入力電力上限 は、サーバーのパフォーマンスに
影響を与えることなく、この報告された量まで安全に引き下げることができます。
• 不具合: シャーシが 6 台の電源装置で グリッド冗長性 構成で稼働していたにも関わらず、AC グリッドに障害が発生した後、サーバーのサブセット
が電力を失った。
– 解決策: この問題は、AC グリッド障害が発生した時に、電源装置が冗長 AC グリッドに正しく接続されていなかった場合に発生します。グリッ
ド冗長性 ポリシーでは、左側 3 台の電源装置がひとつの AC グリッドに接続され、右側 3 台の電源装置がもう一方の AC グリッドに接続され
ている必要があります。
2 台の PSU が正しく接続されていない場合(例えば、PSU3 と PSU4 が誤った AC グリッドに接続されているなど)、AC
グリッド障害は優先順位の最も低いサーバーの電力喪失の原因になります。
• 問題: PSU に障害が発生した後、優先順位の最も低いサーバーが電力を失った。
– 解決策: これは、エンクロージャの電源ポリシーが 冗長性なし に設定されている場合に予期される動作です。サーバーの電源が切れる原因と
なる今後の電源装置障害を避けるため、シャーシには少なくとも 4 台の電源装置が装備され、PUS 障害によるサーバー動作への影響を避け
るため、サーバーに
電源装置冗長性 ポリシーが設定されているようにしてください。
• 問題: データセンターの周囲温度が上がるとサーバー全体のパフォーマンスが低下する。
– 解決策: この問題は、ファンの電力需要の増加がサーバーへの電力割り当てを削減することによって埋め合わされる結果となる値に システム入
力電力上限 が設定されている場合に発生します。サーバーパフォーマンスに影響することなくファンに追加電力を割り当てる事を可能にするた
め、ユーザーは
システム入力電力上限 をより大きい値に増やすことができます。
アラートのトラブルシューティング
CMC アラートのトラブルシューティングには、CMC ログとトレースログを使用します。各 E-メール、および / または SNMP トラップの送信試行の成功と失
敗は
CMC ログに、特定のエラーを説明する追加情報はトレースログにログされます。ただし、SNMP はトラップの送信を確認しないので、ネットワークア
ナライザ、または Microsoft の snmputil などのツールを使用して、管理下システムのパケットをトレースしてください。
関連するリンク
アラートを送信するための CMC の設定
イベントログの表示
管理下システムで発生したシステムにとって重要なイベントについての情報のため、ハードウェアおよび CMC ログを表示することができます。
関連するリンク
ハードウェアログの表示
CMC ログと拡張シャーシログの表示
ハードウェアログの表示
CMC はシャーシで発生したイベントのハードウェアログを生成します。ハードウェアログは、ウェブインタフェースおよびリモート RACADM を使用して表示で
きます。
メモ
: ハードウェアログをクリアするには、ログのクリアシステム管理者 特権が必要です。
メモ: 特定のイベント発生時に E-メールまたは SNMP トラップを送信するように CMC を設定することができます。アラートを送信するための
CMC の設定についての情報は、「アラートを送信するための CMC の設定」を参照してください。
ハードウェアログエントリの例
critical System Software event: redundancy lost
Wed May 09 15:26:28 2007 normal System Software
event: log cleared was asserted
トラブルシューティングとリカバリ
245