Users Guide
Table Of Contents
- PowerEdge M1000e 向け Dell Chassis Management Controller バージョン 6.10 ユーザーズ ガイド
- 概要
- CMC のインストールと設定
- CMC へのログイン
- ファームウェアのアップデート
- CMC ファームウェアのダウンロード
- 署名済みの CMC ファームウェアイメージ
- 現在インストールされているファームウェアのバージョンの表示
- CMC ファームウェアのアップデート
- iKVM ファームウェアのアップデート
- IOM インフラストラクチャデバイスファームウェアのアップデート
- ウェブインタフェースを使用したサーバー iDRAC ファームウェアのアップデート
- RACADM を使用したサーバー iDRAC ファームウェアのアップデート
- サーバーコンポーネントファームウェアのアップデート
- CMC を使用した iDRAC ファームウェアのリカバリ
- シャーシ情報の表示とシャーシとコンポーネントの正常性状態の監視
- CMC の設定
- CMC ネットワーク LAN 設定の表示と変更
- CMC ネットワークおよびログインセキュリティ設定の実行
- CMC の仮想 LAN タグプロパティ
- 連邦情報処理標準(FIPS)
- サービスの設定
- CMC 拡張ストレージカードの設定
- シャーシグループのセットアップ
- 証明書の取得
- シャーシ構成プロファイル
- シャーシ設定プロファイルを使用した RACADM での複数の CMC の設定
- 構成ファイルを使用した RACADM での複数の CMC の設定
- CMC セッションの表示と終了
- ファンの拡張冷却モードの設定
- サーバーの設定
- スロット名の設定
- iDRAC ネットワークの設定
- iDRAC VLAN タグの設定
- 最初の起動デバイスの設定
- サーバーでの FlexAddress の設定
- リモートファイル共有の設定
- サーバー設定複製を使用したプロファイル設定の実行
- サーバープロファイルページへのアクセス
- プロファイルの追加または保存
- プロファイルの適用
- プロファイルのインポート
- プロファイルのエクスポート
- プロファイルの編集
- プロファイルの削除
- プロファイル設定の表示
- 保存プロファイル設定の表示
- プロファイルログの表示
- 完了ステータス、ログ表示、およびトラブルシューティング
- プロファイルの Quick Deploy
- サーバープロファイルのスロットへの割り当て
- 起動 ID プロファイル
- 起動 ID プロファイルの保存
- 起動 ID プロファイルの適用
- 起動 ID プロファイルのクリア
- 保存起動 ID プロファイルの表示
- 起動 ID プロファイルのインポート
- 起動 ID プロファイルのエクスポート
- 起動 ID プロファイルの削除
- 仮想 MAC アドレスプールの管理
- MAC プールの作成
- MAC アドレスの追加
- MAC アドレスの削除
- MAC アドレスの非アクティブ化
- シングルサインオンを使った iDRAC の起動
- CMC ウェブインタフェースからのリモートコンソールの起動
- アラートを送信するための CMC の設定
- ユーザーアカウントと権限の設定
- ユーザーのタイプ
- ルートユーザー管理者アカウント設定の変更
- ローカルユーザーの設定
- Active Directory ユーザーの設定
- サポートされている Active Directory の認証機構
- 標準スキーマ Active Directory の概要
- 標準スキーマ Active Directory の設定
- 拡張スキーマ Active Directory の概要
- 拡張スキーマ Active Directory の設定
- 汎用 LDAP ユーザーの設定
- シングルサインオンまたはスマートカードログイン用 CMC の設定
- CMC にコマンドラインコンソールの使用を設定する方法
- FlexAdress および FlexAddress Plus カードの使用
- FlexAddress について
- FlexAddress Plus について
- FlexAddress および FlexAddress Plus の比較
- FlexAddress のアクティブ化
- FlexAddress Plus のアクティブ化
- FlexAddress 有効化の検証
- FlexAddress の非アクティブ化
- FlexAddress の設定
- WWN/MAC アドレスの情報の表示
- ウェブインタフェースを使用した基本 WWN/MAC アドレス情報の表示
- ウェブインタフェースを使用した詳細 WWN/MAC アドレス情報の表示
- RACADM を使用した WWN/MAC アドレス情報の表示
- ワールドワイド名またはメディアアクセスコントロール ID の表示
- コマンドメッセージ
- FlexAddress DELL ソフトウェア製品ライセンス契約
- 入出力ファブリックの管理
- ファブリック管理の概要
- 無効な構成
- 初回電源投入シナリオ
- IOM 正常性の監視
- ウェブインタフェースを使用した入出力モジュールのアップリンクおよびダウンリンク状態の表示
- ウェブインタフェースを使用した入出力モジュール FCoE セッション情報の表示
- Dell PowerEdge M 入出力アグリゲータのスタッキング情報の表示
- IOM 用ネットワークの設定
- 工場出荷時のデフォルト設定への IMO のリセット
- CMC ウェブインタフェースを使用した IOM ソフトウェアのアップデート
- IOA GUI
- 入出力アグリゲータモジュール
- IOM 用 VLAN の管理
- IOM の電源制御操作の管理
- IOM のための LED 点滅の有効化または無効化
- iKVM の設定と使用
- 電力の管理と監視
- トラブルシューティングとリカバリ
- LCD パネルインタフェースの使用
- よくあるお問い合わせ
- 使用事例シナリオ
CMC はシャーシ内の CMC インフラストラクチャおよびサーバーに電力を割り当てます。CMC インフラストラクチャは、ファン、
I/O モジュール、および iKVM(存在する場合)などのシャーシ内のコンポーネントで構成されます。シャーシには、iDRAC を介し
てシャーシと通信するサーバーを最大 16 台装備できます。詳細については、support.dell.com/manuals で『iDRAC ユーザーズガイ
ド』を参照してください。
iDRAC は、サーバーへの電源投入前に CMC にパワーエンベロープ要件を提示します。パワーエンベロープには、サーバーの動作を維
持するために必要な最大および最低電力要件が含まれています。iDRAC の初期推定値は、サーバー内のコンポーネントについての
当初の理解に基づいています。動作が開始され、コンポーネントがさらに検出されると、iDRAC は初期電力要件を増加または削減
する場合があります。
エンクロージャでサーバーが起動されると、iDRAC ソフトウェアは電力要件を推定し直して、パワーエンベロープの次回変更を要求
します。
CMC は要求された電力をサーバーに対して提供し、割り当てられたワット数は利用可能バジェットから差し引かれます。サーバー
の電力要求が認められると、サーバーの iDRAC ソフトウェアが実際の電力消費を継続的に監視します。実際の電力要件に応じて、
iDRAC パワーエンベロープは時間の経過と共に変化する場合があります。iDRAC は、割り当てられた電力をサーバーが完全に消費し
ている場合にのみ、電力増加を要求します。
高負荷下では、電力消費がユーザー設定の
システム入力電力上限
未満に留まることを確実にするため、サーバーのプロセッサのパフ
ォーマンスが劣化する場合があります。
PowerEdge M1000e エンクロージャは、ほとんどのサーバー構成のピークパフォーマンスに十分な電力を供給できますが、使用でき
る多くのサーバー構成では、エンクロージャが供給できる最大電力を消費しません。データセンターでのエンクロージャ用電力のプ
ロビジョニングに役立てるため、M1000e では、シャーシ全体の AC 電力利用が特定のしきい値未満に保たれることを確実にする
シ
ステム入力電力上限
を指定することができます。CMC はまず、ファン、IO モジュール、iKVM(存在する場合)、および CMC その
ものを動作させるために十分な電力を確保します。この電力割り当ては
シャ
ー
シインフラストラクチャに割り
当
てられた入力電力
と呼ばれます。シャーシインフラストラクチャの次に、エンクロージャ内のサーバーに電源が投入されます。実際の消費量より低い
システム入力電力上限
の設定試行は失敗します。
総電力バジェットを
システム入力電力上限
以下に保つために必要な場合、CMC はサーバーに対して要求された最大電力よりも少な
い値を割り当てます。サーバーには
サ
ー
バ
ー
優先順位
設定に基づいて電力が割り当てられるので、優先順位の高いサーバーには最大
電力が提供され、優先度 2 のサーバーは、優先度 1 のサーバーの後に電力が割り当てられることになります。優先順位の低いサーバ
ーは、
システム入力最大電力容量
とユーザー設定の
システム入力電力上限
設定に基づいて優先度 1 のサーバーより少ない電力が提供
される場合があります。
シャーシへの追加サーバーなどの構成の変化には、
システム入力電力上限
の引き上げが必要な場合があります。温度状態が変化し
て、ファンをより高速に稼働させる必要がある時にも、追加電力を消費する原因となることから、モジュラーエンクロージャでの
電力需要が増加します。I/O モジュールと iKVM の挿入も、モジュラーエンクロージャの電力需要を増加させます。管理コントロー
ラを起動させておくためにサーバーの電源が切られる時でさえも、サーバーによってごく少量の電力が消費されます。
追加サーバーは、十分な電力が使用可能である場合にのみ、モジュラーエンクロージャ内での電源投入が可能です。
システム入力電
力上限
は、追加サーバーへの電源投入を行うため、最大値の 16685 ワットまで常時増加させることができます。
電力割り当てを削減するモジュラーエンクロージャの変化には、次が含まれます。
● サーバーの電源オフ
● サーバー
● I/O モジュール
● iKVM の取り外し
● シャーシの電源オフ状態への移行
システム入力電力上限
は、シャーシがオンであるかオフであるかに関わらず、再設定することができます。
サーバースロットの電力優先順位の設定
CMC では、エンクロージャ内の 16 個のサーバースロットのそれぞれに電力優先順位を設定することができます。優先順位設定は、
1(最高)から 9(最低)になります。これらの設定はシャーシ内のスロットに割り当てられ、スロットの優先順位はそのスロット
に挿入されるサーバーすべてによって引き継がれます。CMC はスロットの優先順位を使用して、エンクロージャ内で優先順位が最
も高いサーバーに優先的に電力をバジェットします。
デフォルトのサーバースロット優先順位設定では、電力はすべてのスロットに均等に分配されます。スロットの優先順位を変更す
ることによって、システム管理者は電力割り当ての優先権が与えられたサーバーを優先することができます。より重要なサーバーモ
ジュールをデフォルトのスロット優先順位 1 のままにすると、重要度の低いサーバーモジュールは低い優先値 2 以降に変更され、優
先順位 1 サーバーが最初に電源投入されます。これらの優先順位の高いサーバーには最大の電力割り当てが提供されますが、優先順
位の低いサーバーには、システム入力電力上限とサーバー電力要件がどれだけ低いかによって最大パフォーマンスで稼働するために
十分な電力が割り当てられなかったり、電源投入されない場合もあります。
システム管理者が優先順位の高いサーバーモジュールより先に優先順位の低いサーバーモジュールを手動で起動すると、その優先順
位の低いサーバーモジュールが、優先順位の高いサーバーに対応するために最小値まで電力割り当てが削減される最初のモジュール
210 電力の管理と監視