Users Guide

イメージの破損。この場合、CMC ファームウェアイメージをアップロードして、CMC を回復します。
メモ: 通常の CMC 起動またはリセットは、そのオペレーティングシステムを完全に起動し、ログインできるようになるまでに 1 分以
上かかります。青色の
LED がアクティブ CMC で点灯します。冗長の 2 つの CMC 構成の場合は、スタンバイ CMC で緑色の
上部 LED だけが点灯されます。
DB-9 シリアルポートからのリカバリ情報の入手
下部の LED が橙色の場合、CMC の前面にある DB-9 シリアル ポートからリカバリ情報を取得できます。
リカバリ情報を取得するには、次の手順を実行します。
1. CMC とクライアントコンピュータの間に NULL モデムケーブルを取り付けます。
2. 任意のターミナルエミュレータ(HyperTerminal または Minicom など)を開き、セットアップを 8 ビット、パリティ無し、フロー制御無し、ボーレ
ート 115200 にします。
5 秒おきにコアメモリ障害がエラーメッセージを表示します。
3. <Enter>を押します。
リカバリプロンプトが表示されたら、追加情報を使用できます。プロンプトには、CMC スロット番号と障害タイプが示されます。
障害の理由と、いくつかのコマンドの構文を表示するには、recover と入力し、<Enter> を押します。
プロンプト例:
recover1[self test] CMC 1 self test failure
recover2[Bad FW images] CMC2 has corrupted images
プロンプトがセルフテストの失敗を示している場合、CMC にはサービス可能なコンポーネントはありません。CMC が不良であることから、
Dell に返品する必要があります。
プロンプトが FW イメージ不良 を示している場合は、 ファームウェアイメージのリカバリ」の手順に従って問題を解決してください。
ファームウェアイメージのリカバリ
正常な CMC OS の起動が不可能な場合、CMC はリカバリモードになります。リカバリモードでは、ファームウェアアップデートファイル rmimg.cmc
をアップロードすることによってフラッシュデバイスを再プログラムできる、少数のコマンドのサブセットを使用することができます。このファームウェアイメー
ジファイルは、正常のファームウェアアップデートで使用されるものと同じファイルです。リカバリプロセスは現在のアクティビティを表示し、完了時に
CMC OS を起動します。
リカバリ プロンプトで recover と入力して <Enter> を押すと、回復理由と使用可能なサブコマンドが表示されます。リカバリシーケンス例は次のと
おりです。
recover getniccfg recover setniccfg 192.168.0.120 255.255.255.0 192.168.0.1 recover ping
192.168.0.100 recover fwupdate -g -a 192.168.0.100
メモ: ネットワークケーブルを左端の RJ45 に接続します。
メモ: リカバリモードでは、アクティブなネットワークスタックがないため、通常の方法で CMC ping することはできません。recover
ping <TFTP サーバー IP> コマンドを使うことで、TFTP サーバーを ping して LAN 接続を確認できます。一部のシステムでは、
setniccfg コマンド後に recover reset コマンドを使用する必要がある場合があります。
ネットワーク問題のトラブルシューティング
内部 CMC トレースログでは、CMC アラートとネットワークのデバッグを行うことが可能です。トレースログには CMC ウェブインタフェースまたは
RACADM を使ってアクセスできます。『Chassis Management Controller for Dell PowerEdge M1000e RACADM コマンドラインリファレンスガイ
ド』の「gettracelog」の項を参照してください。
トレースログは次の情報を追跡します。
DHCP DHCP サーバーから送受信されたパケットをトレースします。
DDNS 動的 DNS アップデート要求と応答をトレースします。
ネットワークインタフェースへの設定変更。
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