Users Guide
• 電源がグリッド冗長性構成になっている。
• 3000W AC タイプの PSU が 6 台ある。
• システム入力電力上限が 13300W AC(45381 BTU/ 時)よりも高い。
EPP モードで得られた電力は、サーバーのパフォーマンスを高めるために利用できます。2700W AC PSU 6 台の構成と比較した場合、ファンの拡
張冷却モードが有効かつアクティブになっている 3000W AC PSU 6 台の構成で得られる追加電力は 723W です。2700W AC PSU 6 台の構
成と比較した場合、標準ファン構成モードで得られる追加電力は 1023 W です。
使用できる EPP 追加電力は 2700W であり、これはサーバーのパフォーマンス向上にのみ使用できます。
EPP モードは、次の電源関連機能が無効な場合にのみ有効にできます。
• 最大電力節減モード(MPCM)
• 動的電源供給(DPSE)
• サーバーベースの電源管理(SBPM)
• 電源の冗長性よりもサーバーパフォーマンス(SPOPR)
4 つの機能(MPCM、DPSE、SBPM、または SPOPR)のいずれかが有効になっているときに ERP を有効にしようとすると、メッセージが表示さ
れ、拡張電源パフォーマンスモードを有効にする前に、これら 4 つの機能を無効にするように求められます。拡張電源パフォーマンスモードが有効
な場合、他の 3 つの機能(DPSE、SBPM、または SPOPR)を有効にすることはできません。これら 3 つの機能のいずれかを有効にする前に、
拡張電源パフォーマンス機能を無効にするように求められます。
シャーシに 3000W AC PSU が搭載されている場合、CMC 4.5 より前のバージョンにダウングレードしようとすると、現在のファームウェアによってダ
ウングレードがブロックされます。これは、CMC 4.5 より前のバージョンの CMC ファームウェアでは、3000W AC PSU がサポートされないためです。
拡張電源パフォーマンスのデフォルトの電源設定
EPP モードが有効になっている場合、または無効になっている場合のシャーシのデフォルト電源設定は次の通りです。
• グリッド冗長性ポリシーの 3000W AC PSU 6 台の構成の場合は次の通りです。
EPP 有効 - DPSE 無効、SPOPR 無効、MPCM 無効、SBPM 無効
• 3000W AC PSU 構成で racadm racresetcfg コマンドを実行すると、電源の構成は次の値にリセットされます。
EPP 無効 - DPSE 無効、SPOPR 無効、MPCM 無効、SBPM 無効
• 3000W AC PSU 6 台未満の構成の場合は、次の通りです。
EPP 無効 - DPSE 無効、SPOPR 無効、MPCM 無効、SBPM 無効
• 2700W AC PSU 構成では、次の通りです。
EPP 無効 - DPSE 無効、SPOPR 有効、MPCM 無効、SBPM 無効
• 2700W AC PSU 構成で racadm racresetcfg コマンドを使用すると、電源の構成は次の値にリセットされます。
EPP 無効 - DPSE 無効、SPOPR 無効、MPCM 無効、SBPM 無効
• フレッシュエアーが有効なシャーシの構成では、3000W の PSU は 2800W として表示され、EPP はサポートされません。
動的電源供給
動的電源供給(DPSE)モードはデフォルトで無効化されています。DPSE はシャーシに電力を供給する PSU の電力効率性を最適化すること
によって節電します。これにより、PSU の寿命を延ばし、熱発生を削減することにもなります。
CMC は、エンクロージャ全体の電力割り当てを監視し、PSU をスタンバイ状態にします。PSU をスタンバイ状態にすると、次が行われます。
• シャーシの電力割り当てのすべてを少数の PSU で供給。
• 高利用率での稼働によるオンライン PSU の効率性の向上。
• スタンバイ PSU の効率性および耐久性の向上。
残りの PSU を最大の効率性で動作させるには、次の手順を実行します。
• DPSE を使用した 冗長性なし モードは、最適な PSU 台数がオンラインになっており、電力効率性が非常に高くなります。必要でない PSU
はスタンバイモードになります。
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