Users Guide
メモ: 動的電源供給(DPSE)では、PSU をスタンバイにすることが可能になります。スタンバイ状況とは、PSU から電力が供給され
ない物理的状況を示します。DPSE を有効化すると、効率性を向上させ、電力を節約するために、追加の PSU がスタンバイモードに
設定される場合があります。
図 15. 電源装置の冗長性:合計 4 台の PSU があり、そのうち 1 台が故障。
冗長性なしポリシー
冗長性なしモードは、PSU 3 台構成のための工場出荷時デフォルト設定で、シャーシに電源冗長性が全く設定されていないことを示します。こ
の構成では、シャーシの全体的な冗長性状態が常に冗長性なしを示します。下図は、PSU 3 台構成用の工場出荷時デフォルト設定である冗
長性なしモードを図解します。
冗長性なし が設定されている場合、CMC では、PSU ユニットを特定の PSU スロット位置に設置する必要はありません。
メモ: 冗長性なし モードであるときに DPSE が無効化されていると、シャーシ内の全 PSU が オンライン になります。DPSE が有効化
されると、シャーシ内のアクティブ PSU のすべてが オンライン としてリストされ、システムの電力効率を向上させるために、追加の PSU
が スタンバイ に設定される場合があります。
図 16. 3 台の PSU を備えたシャーシでの冗長性なし
PSU 障害が発生すると、シャーシの電力割り当てをサポートするために、他の PSU が必要に応じてスタンバイモードから切り替えられます。4 台
の PSU があり、3 台だけが必要である場合、1 台の PSU が故障すると、4 台目の PSU がオンラインになります。シャーシでは、6 台の PSU すべ
てをオンラインにすることができます。
DPSE を有効化すると、システムの電力効率を向上させ、電力を節約するために、追加の PSU がスタンバイモードに設定される場合がありま
す。詳細については、「デフォルトの冗長性設定」を参照してください。
拡張電源パフォーマンス
拡張電源パフォーマンスモードでは、電源装置ユニット(PSU)6 台構成で、3000W AC PSU を使用したグリッド冗長性構成の冗長電力と比
較して 30 % 多い電力を M1000e シャーシに割り当てることができます。ただし、AC グリッドまたは PSU に障害が発生した場合には、サーバーの
電源がオフにならないように、サーバーに割り当てられる電力が自動的に減少します。最大 2700 W の電力を割り当ててハイエンド構成のシャー
シをサポートできます。
3000W AC 6 台の電源構成では、ERP 機能はデフォルトで有効になっています。ウェブインタフェースとコマンドラインインタフェースのどちらでも、
現在の設定を表示したり、この機能を有効または無効にしたりできます。
EPP 機能で電力の割り当てが可能なのは、以下の場合のみです。
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