Users Guide
スタンバイ CMC について
CMC フェイルセーフモード
アクティブ CMC の選択プロセス
冗長 CMC の正常性ステータスの取得
スタンバイ CMC について
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同一で、そのミラーとして維持されています。アクティブ CMC とスタ
ンバイ CMC には共に同じファームウェアリビジョンがインストールされている必要があります。ファーム
ウェアリビジョンが異なる場合、冗長性劣化として報告されます。
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同じ設定とプロパティを引き継ぎます。CMC のファームウェアリビジ
ョンは同じでなければなりませんが、スタンバイ CMC に設定を複製する必要はありません。
メモ: スタンバイ CMC の取り付けに関する詳細は、『
ハードウェアオーナーズマニュアル
』を参照してく
ださい。スタンバイ CMC に CMC ファームウェアをインストールする手順については、「ファームウェア
のアップデート」を参照してください。
CMC フェイルセーフモード
フェイルセーフモードでは、冗長 CMC によるフェイルオーバー保護と同様、M1000e エンクロージャでもフ
ェイルセーフモードによってブレードと I/O モジュールを障害から保護することができます。フェイルセー
フモードは、シャーシを制御している
CMC がない時に有効になります。CMC のフェイルオーバー中、または
単一の CMC 管理が失われている間には、次の状態が発生します。
• 新たに取り付け足したブレードの電源を入れることができない
• 既存のブレードにリモートでアクセスできません。
• コンポーネントの熱保護のため、シャーシの冷却ファンが 100% 稼動
• CMC の管理が復旧するまで、電力消費制限のためにブレードのパフォーマンスが低下
CMC 管理の喪失につながる状況のいくつかを以下に示します。
• CMC の取り外し — シャーシの管理は、CMC の交換またはスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に
再開されます。
• CMC ネットワークケーブルの取り外しまたはネットワーク接続の損失 — シャーシの管理はスタンバ
イ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。ネットワークフェイルオーバーは冗長 CMC モード
でのみ有効になります。
• CMC のリセット — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC
に引き継がれたあとに、シャーシ管理が再開します。
• CMC フェイルオーバーコマンドの発行 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオーバー
後に再開されます。
• CMC ファームウェアのアップデート — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバー
してスタンバイ CMC に引き継がれたあとに、シャーシ管理が再開します。フェイルオーバーイベント
が 1 つだけになるように、先にスタンバイ CMC をアップデートすることをお勧めします。
• CMC エラー検出と修正 — CMC のリセット後、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ
CMC に引き継がれたあとに、シャーシ管理が再開します。
メモ: エンクロージャは、1 つの CMC で構成することも、冗長 CMC で構成することもできます。
冗長 CMC 構成では、プライマリ CMC がエンクロージャまたは管理ネットワークとの通信を失う
と、スタンバイ CMC がシャーシ管理を引き継ぎます。
アクティブ CMC の選択プロセス
2 つの CMC スロットには違いはありません。つまり、スロットによってアクティブかスタンバイかが決まる
わけではありません。最初に取り付けた、または起動した CMC がアクティブ CMC になります。CMC が 2 つ
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