Users Guide
リカバリ情報を取得するには、次の手順を実行します。
1. CMC とクライアントコンピュータの間に NULL モデムケーブルを取り付けます。
2. 任意のターミナルエミュレータ(HyperTerminal または Minicom など)を開き、セットアップを 8 ビット、
パリティ無し、フロー制御無し、ボーレート 115200 にします。
5 秒おきにコアメモリ障害がエラーメッセージを表示します。
3. <Enter>を押します。
リカバリプロンプトが表示されたら、追加情報を使用できます。プロンプトには、CMC スロット番号と
障害タイプが示されます。
障害の理由と、いくつかのコマンドの構文を表示するには、recover と入力し、<Enter> を押します。
プロンプト例:
recover1[self test] CMC 1 self test failure
recover2[Bad FW images] CMC2 has corrupted images
– プロンプトがセルフテストの失敗を示している場合、CMC にはサービス可能なコンポーネントは
ありません。CMC が不良であることから、Dell に返品する必要があります。
– プロンプトが FW イメージ不良 を示している場合は、 「ファームウェアイメージのリカバリ」の
手順に従って問題を解決してください。
ファームウェアイメージのリカバリ
正常な CMC OS の起動が不可能な場合、CMC はリカバリモードになります。リカバリモードでは、ファーム
ウェアアップデートファイル firmimg.cmc をアップロードすることによってフラッシュデバイスを再プログ
ラムできる、少数のコマンドのサブセットを使用することができます。このファームウェアイメージファイ
ルは、正常のファームウェアアップデートで使用されるものと同じファイルです。リカバリプロセスは現在
のアクティビティを表示し、完了時に
CMC OS を起動します。
リカバリ プロンプトで recover と入力して <Enter> を押すと、回復理由と使用可能なサブコマンドが表示され
ます。リカバリシーケンス例は次のとおりです。
recover getniccfg recover setniccfg 192.168.0.120 255.255.255.0 192.168.0.1
recover ping 192.168.0.100 recover fwupdate -g -a 192.168.0.100
メモ: ネットワークケーブルを左端の RJ45 に接続します。
メモ: リカバリモードでは、アクティブなネットワークスタックがないため、通常の方法で CMC を ping
することはできません。recover ping <TFTP サーバー IP> コマンドを使うことで、TFTP サーバー
を
ping して LAN 接続を確認できます。一部のシステムでは、setniccfg コマンド後に recover
reset コマンドを使用する必要がある場合があります。
ネットワーク問題のトラブルシューティング
内部 CMC トレースログでは、CMC アラートとネットワークのデバッグを行うことが可能です。トレースログ
には CMC ウェブインタフェースまたは RACADM を使ってアクセスできます。『
iDRAC7 および CMC 向けコマ
ンドラインリファレンスガイド
』の gettracelog の項を参照してください。
トレースログは次の情報を追跡します。
• DHCP — DHCP サーバーから送受信されたパケットをトレースします。
• DDNS — 動的 DNS アップデート要求と応答をトレースします。
•
ネットワークインタフェースへの設定変更。
トレースログには、管理下システムのオペレーティングシステムではなく、CMC の内部ファームウェアに関
連する CMC ファームウェア固有のエラーコードが含まれている場合もあります。
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