Users Guide

には最大 2 秒かかるため、冗長性なし 設定で移行中、一部のサーバーモジュールで電力喪失が発生す
る場合があります。
メモ: PSU 3 台構成では、サーバー負荷によって PSU スタンバイ に移行できないことがありま
す。
電源装置冗長性 設定では、エンクロージャは、エンクロージャへの電力供給に必要な PSU に加え、
1 台の PSU の電源を常にオンにして オンライン に設定しておきます。電力使用率を監視し、シス
テム全体の負荷に応じて、最大 4 台の PSU をスタンバイ状態にすることができます。PSU 6 台の構成
では、常に最低 2 台の電源装置の電源がオンになってます。
電源装置冗長性 設定のエンクロージャでは追加の PSU が常に起動状態であるため、エンクロージャは
オンライン PSU 1 台の損失に耐えることが可能です。また、取り付けられているサーバーモジュール
に対して十分な電力供給を維持することもできます。オンライン PSU が失われると、スタンバイ PSU
がオンラインになります。複数の PSU に障害が同時に発生すると、スタンバイ PSU がオンになるまで
の間、一部のサーバーモジュールに対して電力が失われる可能性があります。
グリッド冗長性 設定では、シャーシに電源が投入されると、すべての電源装置が起動されます。電力
使用率が監視され、システム構成と電力使用率に応じて許容される場合は、PSU スタンバイ 状況に
なります。グリッド内の PSU オンライン 状態は他方のグリッドの状態をミラーするため、エンク
ロージャは、エンクロージャへの電力を中断することなく、グリッド全体への電力喪失に耐えること
ができます。
グリッド冗長性 設定における電力需要の上昇により、スタンバイ 状況の PSU が起動されます。これ
により、デュアルグリッド冗長性に必要なミラー設定が維持されます。
メモ: DPSE を有効にすると、3 つの電源冗長ポリシーモードすべてにおいて電力需要が上昇した
場合、電力を回収するためにスタンバイ PSU オンライン になります。
デフォルトの冗長性設定
シャーシのデフォルト冗長性設定は、次の表に示されるとおり、シャーシに取り付けられた PSU の台数に応
じて異なります。
35. デフォルトの冗長性設定
PSU 構成
デフォルトの冗長性ポリシー
デフォルトの動的 PSU 電源供給設定
PSU 6
グリッド冗長性 無効
PSU 3
冗長性なし 無効
グリッド冗長性
6 台の PSU を備えたグリッド冗長性モードでは、6 台の PSU すべてがアクティブです。 左側の PSU 3 台は 1
の入力電源グリッドに、右側の 3 台は別の電源グリッドに接続する必要があります。
注意: システムエラーを回避し、グリッド冗長性を効率的に機能させるには、PSU 一式がバランス良く個
別のグリッドに適切に接続される必要があります。
一方のグリッドが故障した場合、まだ機能しているグリッドに接続されている 3 台の PSU でサーバーやイン
フラストラクチャに支障なく引き続き電力を供給します。
注意: グリッド冗長性モードでは、バランスのとれた台数の PSU セットが必要です(各グリッドに少な
くとも 1 台の PSU が必要)。この条件を満たさない場合、グリッド冗長性を実現できない可能性があり
ます。
電源装置の冗長性
電源装置の冗長性が有効化されると、シャーシ内の 1 台の PSU がスペアとして維持され、PSU のうちいずれ
かの故障がサーバーまたはシャーシの電源切断を引き起こさないことを確実にします。電源装置の冗長性モ
ードには、最大 4 台の PSU が必要です。追加の PSU が存在する場合、これらは DPSE 有効時の電力効率性向
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