Users Guide
図 7. 3 台の PSU を備えたシャーシでの冗長性なし
PSU 障害が発生すると、シャーシの電力割り当てをサポートするために、他の PSU が必要に応じてスタンバ
イモードから切り替えられます。4 台の PSU があり、3 台だけが必要である場合、1 台の PSU が故障すると、
4 台目の PSU がオンラインになります。シャーシでは、6 台の PSU すべてをオンラインにすることができま
す。
DPSE を有効化すると、システムの電力効率を向上させ、電力を節約するために、追加の PSU がスタンバイモ
ードに設定される場合があります。詳細については、「デフォルトの冗長性設定」を参照してください。
動的電源供給
動的電源供給(DPSE)モードはデフォルトで無効化されています。DPSE はシャーシに電力を供給する PSU
の電力効率性を最適化することによって節電します。これにより、PSU の寿命を延ばし、熱発生を削減する
ことにもなります。
CMC は、エンクロージャ全体の電力割り当てを監視し、PSU をスタンバイ状態にします。PSU をスタンバイ
状態にすると、次が行われます。
• シャーシの電力割り当てのすべてを少数の PSU で供給。
• 高利用率での稼働によるオンライン PSU の効率性の向上。
• スタンバイ PSU の効率性および耐久性の向上。
残りの PSU を最大の効率性で動作させるには、次の手順を実行します。
• DPSE を使用した 冗長性なし モードは、最適な PSU 台数がオンラインになっており、電力効率性が非
常に高くなります。必要でない PSU はスタンバイモードになります。
• DPSE を使用した PSU 冗長性 モードも、電力効率性を提供します。少なくとも 2 台の PSU がオンライ
ンであり、そのうち 1 台の PSU が構成への電力供給を行い、もう 1 台は PSU 障害時のための冗長性を
提供します。PSU 冗長性モードは、1 台の PSU 障害に対する保護を提供しますが、AC グリッド喪失発
生時での保護は提供しません。
• 少なくとも 2 台の PSU(各電力グリッドに 1 台ずつ)がアクティブになっている DPSE での グリッド
冗長性 モードは、部分負荷を受けるモジュラーエンクロージャ構成における効率性と最大可用性の優
れたバランスを提供します。
• DPSE を無効化すると、6 台 の PSU すべてがアクティブで負荷を共有しするため、電力効率が最も低
くなります。これにより、各電源装置の活用率も低下します。
DPSE は、3 つのすべての電源装置冗長性設定(冗長性なし、電源装置冗長性、AC 冗長性)のために有効化す
ることが可能です。
• DPSE を使用した 冗長性なし 設定では、M1000e で最大 5 台の電源装置ユニットを スタンバイ 状況に
することができます。PSU 6 台構成では、一部の PSU ユニットが スタンバイ に設定され、電力効率向
上のために未使用状態にされます。この構成でオンライン PSU が取り外されたり、故障したりする
と、スタンバイ 状況の PSU が オンライン になります。ただし、スタンバイ PSU がアクティブになる
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