Users Guide
スタンバイ 状況の PSU を オンライン にします。ただし、スタンバイ PSU がアクティブになるには最
大 2 秒かかるため、冗長性なし 設定での PSU 移行中、一部のサーバーモジュールで電力喪失が発生す
る場合があります。
メモ: PSU 3 台構成では、サーバー負荷によって PSU が スタンバイ に移行できないことがありま
す。
• 電源装置冗長性 設定では、エンクロージャは、エンクロージャへの電力供給に必要な PSU に加え、常
に追加の PSU を起動し、オンライン にマークしておきます。電力の活用率が監視され、システム全体
の負荷に応じて、PSU 用の最大 284 の管理および監視電力をスタンバイ状況にすることができます。
PSU 6 台構成では、最低 2 台の電源装置ユニットが常に起動しています。
電源装置冗長性 設定では追加の PSU が常に起動状態であり、エンクロージャは 1 台のオンライン PSU
の損失に耐え、取り付けられたサーバーモジュールに十分な電力を保ち続ける事ができます。オンラ
イン PSU の損失により、スタンバイ PSU がオンラインになります。複数の PSU で障害が同時発生す
ると、スタンバイ PSU の起動中に一部のサーバーモジュールへの電力が失われる場合があります。
• AC 冗長性 設定では、シャーシ起動時にすべての電源装置が起動されます。電力活用率が監視され、
システム構成と電力活用率に応じて許容される場合は、PSU が スタンバイ 状況になります。グリッド
内の PSU の オンライン 状態は、他のグリッドの状態をミラーするため、エンクロージャは、エンク
ロージャへの電力を中断することなく、グリッド全体への電力喪失に耐えることができます。
AC 冗長性 設定における電力需要の上昇により、スタンバイ 状況の PSU が起動されます。これによ
り、デュアルグリッド冗長性に必要なミラー設定が維持されます。
メモ: DPSE を有効にすると、3 つの電源冗長ポリシーモードすべてにおいて電力需要が上昇した
場合、電力を回収するためにスタンバイ PSU が オンライン になります。
デフォルトの冗長性設定
シャーシのデフォルト冗長性設定は、次の表に示されるとおり、シャーシに取り付けら PSU の台数に応じて
異なります。
表 34. デフォルトの冗長性設定
PSU 構成
デフォルトの冗長性ポリシー
デフォルトの動的 PSU 電源供給設定
PSU 6 台 AC 冗長性
無効
PSU 3 台
冗長性なし 無効
AC 冗長性
6 台の PSU を備えた AC 冗長性モードでは、6 台の PSU すべてがアクティブです。 左側の PSU 3 台は 1 つの AC
電源グリッドに、右側の 3 台は別の電源グリッドに接続する必要があります。
注意: システムエラーを回避し、AC 冗長性を効率的に機能させるには、PSU 一式がバランス良く個別の
AC グリッドに適切に接続される必要があります。
一方の AC グリッドが故障した場合、まだ機能している AC グリッドに接続されている 3 台の PSU でサーバー
やインフラストラクチャに支障なく引き続き電力を供給します。
注意: AC 冗長性モードでは、バランスのとれた台数の PSU セットが必要です(各グリッドに少なくと
も 1 台の PSU が必要)。この条件を満たさない場合、AC 冗長性を実現できない可能性があります。
電源装置の冗長性
電源装置の冗長性が有効化されると、シャーシ内の 1 台の PSU がスペアとして維持され、PSU のうちいずれ
かの故障がサーバーまたはシャーシの電源切断を引き起こさないことを確実にします。電源装置の冗長性モ
ードには、最大 4 台の PSU が必要です。追加の PSU が存在する場合、これらは DPSE 有効時の電力効率性向
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