Users Guide
この構成で単一の PSU が故障した場合、失敗状態のグリッド内にある残りの PSU はオンラインとしてマーク
付けされます。この状況では、残りのどの PSU での故障もシステムの動作を中断することなく許容されま
す。PSU が故障すると、シャーシ正常性が非重要としてマーク付けされます。小さい方のグリッドがシャー
シ電力割り当ての合計量をサポートできない場合は、AC 冗長性が 冗長性なし と報告され、シャーシ正常性
が 重要 と表示されます。
電源装置の冗長性ポリシー
電源装置の冗長性ポリシーは、冗長電源グリッドが使用できない場合に便利ですが、モジュラーエンクロー
ジャ内のサーバーをダウンさせる単一 PSU 障害からの保護も推奨されます。この目的のため、最大容量 PSU
がオンライン予約に維持されます。これにより、電源装置冗長プールが形成されます。下図は、電源装置の
冗長性モードを図解しています。
電力と冗長性のために必要な分を超えた PSU を利用することも可能で、これらは障害時に備えて冗長性プー
ルに追加されます。
AC 冗長性の場合と異なり、電源冗長性が選択された場合でも、CMC では、PSU ユニットを特定の PSU スロ
ットの位置に設置する必要がありません。
メモ: 動的電源供給(DPSE)では、PSU をスタンバイにすることが可能になります。スタンバイ状況は、
電力供給の状況ではなく物理的な状況を示します。DPSE を有効化すると、効率性を向上させ、電力を節
約するために、追加の PSU がスタンバイモードに設定される場合があります。
図 6. 電源装置の冗長性:合計 4 台の PSU があり、そのうち 1 台が故障。
冗長性なしポリシー
冗長性なしモードは、PSU 3 台構成のための工場出荷時デフォルト設定で、シャーシに電源冗長性が全く設定
されていないことを示します。この構成では、シャーシの全体的な冗長性状態が常に冗長性なしを示します。
下図は、PSU 3 台構成用の工場出荷時デフォルト設定である冗長性なしモードを図解します。
冗長性なし が設定されている場合、CMC では、PSU ユニットを特定の PSU スロット位置に設置する必要はあ
りません。
メモ: 冗長性なし モードであるときに DPSE が無効化されていると、シャーシ内の全 PSU が オンライン
になります。DPSE が有効化されると、シャーシ内のアクティブ PSU のすべてが オンライン としてリス
トされ、システムの電力効率を向上させるために、追加の PSU が スタンバイ に設定される場合があり
ます。
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